●「溜まり乳」と「差し乳」
【溜まり乳と差し乳】
おっぱいのタイプには大きく分けて、「溜まり乳」と「差し乳」の2つのタイプがあるようです。
[差し乳]
○普段はあまり張らない、時間をあけても張らない
○赤ちゃんに吸われた時や、授乳前などに、張ったような感じ(ツーンとする感じ)がある
○搾ってもほとんど搾乳出来ない
[溜まり乳]
○おっぱいが張っている状態の時が多い
○時間を少しでもあけると、おっぱいが張りすぎて母乳がにじんだりする
○油ものやお菓子など、高カロリーのものを食べるとすぐに詰まる
○搾乳するとかなりの量が搾乳出来る
私自身は典型的な「溜まり乳」タイプのおっぱいだったので、差し乳タイプのおっぱいのことは解りません。
自分は差し乳タイプだと思われる方は、じるさんの「魔法のおっぱい」をご覧下さい。
【溜まり乳について】
「溜まり乳」はおっぱいがよく張り、母乳がよく出て母乳不足を心配することがないので、
「よく出ていいおっぱいね」と言われることが多く、なんの問題もないかに思われます。
ところが、この溜まり乳は少し授乳間隔があくと張って痛く、しこりがよく出来たり詰まったり、
油断すると乳腺炎がいきなり起ったりすることもありますし、
溜まって時間が経った母乳は赤ちゃんにとってはカロリーも低く甘ったるくまずいものになるので、
飲むのを嫌がる赤ちゃんがいたり、口の中で噴射するので飲みにくく嫌がる赤ちゃんもいます。
本当の「良いおっぱい」は、「少し足りない?」と思うぐらいのあまり張らないおっぱいだそうです。
溜まり乳のおっぱいは、赤ちゃんの授乳量よりも製造量の方が多い、いわば「余剰状態」にあります。
これは赤ちゃんが大きくなってくるにつれて、需要と供給が合ってくるようになることもありますが、
それまでに張りすぎて飲みにくいおっぱいを赤ちゃんが嫌がってしまうことも考えられます。
つまり「溜まり乳」はトラブルなく、常に新鮮な母乳を赤ちゃんにあげるためには、
とても管理がいるおっぱいなのです。
【重要なポイント】 ・授乳間隔は2時間半〜4時間ごと。絶対に4時間以上あけないこと。【参考】授乳間隔について ・1日8回以上の授乳を心がけること。 ・特に夜の授乳は2回以上行うこと。【参考】大切な夜間授乳について (うっかり朝まで寝てしまって朝になったらしこりで石のように!ということもあります) ・食事はカロリーの高いものや乳製品は避け、和食中心にし、水分の摂りすぎにも注意すること。 特に夜の食事は質素に、控えめに。【参考】母乳に良い食べ物・悪い食べ物 一覧表 ・肩凝りなどで血の流れが悪くなっていると溜まりやすくなるので、肩のストレッチを心がけること。 ・ワイヤー入りのブラジャーはやめて、ソフトなものにすること。【参考】クロスオープンハーフトップ ・バッテン式のおんぶヒモもおっぱいが圧迫されるので長時間の使用は注意。 |
【溜まり乳で育つ赤ちゃんの特徴】
溜まり乳で育った赤ちゃんは、個人差がありますが、比較的大きい子が多いようです。
というのは母乳に含まれる脂肪分・糖分が、差し乳さんの母乳よりも多いからだそうです。
差し乳さんの母乳は脂肪分・糖分も少ないかわりにカロリーがしっかりあり、
個人差はもちろんありますが、小柄だけど引き締まった赤ちゃんが多いそうです。
溜まり乳さんでも管理をしっかりし、新鮮でおいしい母乳を飲ませるよう心がけていると、
赤ちゃんもだんだんと引き締まった体になってくるようですし、
授乳期間中は比較的大きめでも、幼児の頃になるとスマートになってきたりするようです。
赤ちゃんだって人間です。赤ちゃんにだって味覚があります。飲みやすくておいしいものが大好きです。
そのために「溜まり乳」は少し努力がいりますが、
かわいい子どもの笑顔のために、成長のために、また、ママのトラブル回避のためにも、頑張ってみてください!