●揺さぶられっこ症候群について

  「揺さぶられっこ症候群」という言葉を皆さん聞かれたことがあると思います。
  最近では、学会で、「2ヶ月の乳児が、8時間、チャイルドシートに乗せられ車移動した後、
  激しい嘔吐などを繰り返し、死亡した」という例が発表され、話題となりました。
  また、先の新潟地震の際には、チャイルドシートにまだ首の座らない乳児を乗せた直後に強い地震が起こり、
  その強い揺れのせいで、脳が揺さぶられ、乳児が死亡するという悲しい事故もありました。

  「揺さぶられっこ症候群」とは、
  
首の座ってない乳児を強く揺さぶったことで、脳内出血を起こすことを言います。

  すでに首が座っていても、乳幼児は、脳が頭蓋骨よりも小さく、
  脳と頭蓋骨の間にすき間があるために、強く揺さぶられることによって、
  脳と頭蓋骨を結ぶ静脈が切れてしまうため、注意が必要です。

  でも、普通に揺れる程度なら大丈夫なので、恐がる必要はないです。
  また、
強く揺さぶってはいけない年齢の一応の目安は、1歳半くらいだそうです。

  普段から気を付けて頂きたいのは、

  ●チャイルドシートは月齢に合ったサイズのものを、正しく装着する。
   (最初に書いた例は、乳児は後向きに装着するものを、前向きに装着していた)
  ●長時間、車に乗らなくてはならないときは、1時間半〜2時間ごとに休憩を取り、
   その際は、チャイルドシートからおろす。
  ●首の座っていない乳児を長時間移動させる場合は、水平型のチャイルドシートが好ましい。
   (その場合も、休憩はちゃんと取ること)

  ●泣きやまないからといって、体を前後に強く揺することはやめる。(父親がしがちだそうです)
  ●赤ちゃんを大人2人でキャッチボールする遊びや、
   天井に向って高く投げ、受け取るなどの遊びは、やめる。
   (普通の軽い“高い高い”程度なら問題はありません)

  ●赤ちゃんにゲップさせる時は、首は固定し、強く背中を叩き過ぎないようにする。

  赤ちゃんが“揺さぶられっこ症候群”になってしまった方の原因を探ると、
  “泣きやまないから、イライラして、前後に繰り返し強く揺さぶってしまった”
  という事例が一番多いそうです。
  “どうして泣きやまないの?”と揺すってしまう気持ちはよく分かりますが、
  
揺すっても赤ちゃんは泣きやみません。
  どうか、揺すってしまいそうな時は、一度赤ちゃんを布団に置き、深呼吸してください。

  もし、故意でなくても、揺すってしまい、赤ちゃんにケイレンが起きた時は、
  早急に医師に診察してもらうか、救急車を呼んでください。