木が3本さんの断乳日記
フルタイムで働きながら母乳育児を続けてこられた木が3本さんの断乳日記です。
 断乳開始月齢:2歳  性別:女の子(食べ物アレルギーあり)
 
【断乳の日程を決めるまで】
 私の仕事の休みがとりやすい時期になったので、カレンダーとにらめっこをして決めました。
 まず、断乳の前に、日ごろ日中飲ませられない分も心ゆくまで飲ませて上げられるように、
 7月17〜19日の3連休でおっぱい三昧になるようにしました。その後、20・21日は出勤でした。
 21日はいつもよりは少し早く帰って、22日の午前中まで好きなだけ飲ませ、
 お昼寝後のおっぱいを最後にしようと決めました。
 そうして、22日から数えて3日目、おっぱいの張りのピークが土曜日(22日)になり、
 助産院に母乳マッサージに行けるようにしたかったからです。
 この予定では、夫はまったく家にいられない平日なのですが、一人で乗り切る覚悟で決めました。
 土曜日のマッサージにも一人で行く計画でしたが(夫は土曜日出勤が多いため)
 今の時点(2日目)で、けっこう張ってきたので、
 明日はマッサージの先生の所までだけでも夫に一緒に来てもらうように頼んでいます。
 抱っこが、かなり痛い・・・。
 
【言い聞かせ〜言い聞かせ後の様子】
 一週間くらい前からはじめました。
 前に一度、言い聞かせをしたものの前日で熱を出して延期になっているので、
 あまりくどくどならないように気をつけました。
 セツ子(仮名)は、赤ちゃんの時からおっぱいをいっぱい飲んで、ここまで大きくなったこと、
 お母さんとも、こんなに仲良しになれたこと、おっぱいバイバイしても、ずうっと一緒にいるよ、ということ、
 以上を、保育園の行きや帰りに、抱っこしながら話しました。
 その時のやり取りですが、私が「せっちゃん、もうすぐ、おっぱい、バイバイできる?」ときくと
 「・・・できない。」と答えたり、「バイバイできる。」と言ったりと、
 セツ子なりに葛藤しているんだなあと思いました。
 3・4日前には、「せっちゃん、お母さんと一緒に、がんばれるかな?」と聞いたら、
 ちょっと考えて、小さい声で、「がんばれる」と言ってくれました。
 私はなんだかいじらしく思え、ぎゅうっと抱きしめました。

 言い聞かせをしてから、やけに甘えん坊が復活しました。
 保育園の行き帰りの電車の中でのおにぎりも、「お母さんに抱っこで食べる」と言い、
 そして「おかあさんが持って」と食べさせてもらいたがったり。
 普段はずっと手をつないで歩いていた距離も「だっこだっこ」。
 電車の中では、私のひざに横向きに座って私の胸に頭を寄せ、にっこりして「あかちゃん(みたい)」と言ったり、
 「おかあさん、ヨシヨシして」といって、頭をなぜてもらいたがったり。
 頭で理解しても、私との母子分離を感じ取って、甘えん坊になっているんだなあと思うと、
 しかたがないなあ、いいよいいよどんどん甘えなさい、と思う反面、
 私も疲れきっているときは「もう!ちゃんと自分で歩いてよ!!」などと言ってしまったりしました・・・(反省)。
 それから、多くの皆さんがそうだったように、一緒にいる時間のおっぱいコールはとても増えました。
 
【断乳開始当日】
 朝起きてすぐのおっぱいも、朝食後にも、なんとなく飲み終えるのが不安そうでした。
 本当は、午前中でおしまいにすることも考えたけど、眠そうになって11時くらいに昼寝をしてしまったので
 起きて、ご飯食べてから、最後のおっぱいにすることにしました。
 午後3時、「せっちゃん、最後のおっぱいにしよう。いっぱい飲んでね。」とスタート。
 いつもはもう1往復でごちそうさまなのに、このときは、ゆっくり時間をかけて、2往復はしました。
 一往復目だったかな、一気にごくっごくっと飲んでから「は〜〜〜っおいしい〜」と言ってくれました。嬉しかったです。
 30〜40分経った頃です、私が「もうそろそろおしまいにしようか」と声をかけ、
 セツ子も「ごちそうさまでした」と言っておしまいに。
 実は、私はこのときおっぱいに絵を書きませんでした。
 だいぶ理解できているのではと思ったので、絵なしでもできるかもしれない、と挑戦してみたくなったのです。
 でも、そうはうまくいきませんでした。

 その日の夕方、同僚の人の車に乗っていたところ、突然、「おっぱい飲むおっぱい飲む」と泣きながら服をめくろうとしたのです。
 ああ、これは、やっぱり絵がないと吹っ切れないだろうな・・・と思って、
 途中ドラッグストアで油性ペンを買い、車中で大急ぎで(^^)という目と、にっこりした口を書きました。
 もう片方には、どんぐりのような目と、同じくにっこりした口を書きました。
 それを見せると、娘はにっと笑い、「アンパンマンだ」といいました。
 そして、乳首(顔の中では、鼻に見立てている)に自分の鼻をくっつけチュ!と言っていました。
 それであきらめたかなと思いきや、またしばらくすると「おっぱい飲むの」と大泣き。
 何とか家に帰りました。
 
【初日寝かせつけ〜夜中】

 眠そうになったなと思ったころに、暗くして、ねんねしようと誘いました。
 しばらくはしゃいでいたけど、「おっぱい見せて」と言い、
 私が自分のおっぱいを指で少し揺らしながら、おっぱいの顔がしゃべっているかのように、
 「セッチャン、オヤスミ〜」と腹話術?をすると「あ、オヤスミだって!」と言ってました。
 それから、歌を歌ったり、セツ子お気に入りのヨシヨシをしているうちに、すうっと寝入りました。


 夜中1回目起きたときは、おっぱい飲む!と激しく泣き始め、私が「もう、バイバイしたね」と言っても、
 部屋を明るくしても、何しろ眠くてまぶたが開かないので効果なし。
 でも、しばらくして泣き止んで、「お水飲む」と言いました。
 ああ、なんてけなげな姿・・・私は、最後の授乳のときにも涙は出なかったのに、
 この時には涙がとまりませんでした。
 本当に、この子は、がんばっている・・・心が打たれました。

 まあ、その次に起きたときは、二人とも寝ぼけて、つい習性でセツ子が少しおっぱいを飲んでしまい、
 気づいて離したら号泣し、またしばらく大変でしたが・・・
 そのときは、「お腹すいた、ごはんたべる」と言うのでゴハン(角切り大根やオクラ)を食べさせました。
 食べながら寝ちゃって、「じゃあ、もう、おしまいね」と言うと「もっと食べたい、おなかすいた」と言い、
 しばらくその繰り返しでした。
 寝付くときは、やはり頭をゆっくりなぜながら、
 「よしよし、よくがんばっているよね、せっちゃんありがとうね。
 おかあさんはせっちゃんがいてくれて、本当に幸せだよ」と私なりのラブラブトークを展開しました。

 
【断乳2日目】
 朝から、おっぱいは一度もねだりません。
 時々来ては、「おっぱい・・・もう飲まない。」と自分に言い聞かせているようにつぶやいていました。
 「アンパンマンは、飲まないよ。でも、おっぱいあるよ。」とも言います。
 アンパンマンになってしまったけど、本当はこれは、おっぱいなんだぞと分かっているんですね。
 夕方、遅めの昼寝から中途半端に起きてしまい、大号泣。
 普段だったら、「おっぱいおっぱい」となるところですがのけぞって泣くばかり。
 でも、決して、「おっぱい飲む」とは言わなかったので本当に偉かった、頑張ったなあと思います。
 時々、アンパンマン見るのと言い、チュ!としたり、鼻をくっつけてきたり、
 ほおずりをしたりと、なんだかかわいがってくれていました。
 さすがにこの夕方からおっぱいは張り始め、けっこう痛くなってきたので、
 「おかあさん、おっぱい痛いんだよ・・・・」と言うと、そうっとなぜてくれたりもしました。
 
【断乳して思うこと】
 うちは、これで良かったんだなあと思っています。
 断乳か卒乳か、揺れる気持ちって、私も共感できます。
 私達のは、どちらかと言えば私から言い出しているので断乳なのでしょうけど、
 「一緒にがんばっている」と言う感じがすごくあるので、
 なんというか、いっしょに卒業を迎えた、と言う気がしています。
 言い聞かせ中に「一緒にがんばれる」と言ってくれたので、私は、今回は、しんみりすると言うよりも、
 なにか新しいことに二人で一緒に挑戦する楽しみのようなものさえ感じていました。
 もちろん、新生児期のことなど思い出すと、懐かしくてたまらなくなりますが・・。
 産院の授乳室では、4時間ごとに通う授乳タイムがありましたが
 そこで授乳するたびに、産んだばかりのわが子に対する情が深まっていくのをひしひしと感じていたんですね、それが懐かしい。
 
【働くお母さん達へ】

 平日の昼間、授乳時間が空いてしまっていることで、一日中の頻回授乳生活よりもスムーズに行くかもしれません。
 (張りがマシという点で)
 でも、言い聞かせからこっち、本当に甘えんぼになった娘を見ていると、
 また、ふだん母親のいない生活をがんばっていることを考えると、
 断乳の前後には、ゆっくりと甘えさせてあげられる時間が取れるといいなあ、と思いました。

 私の中では、卒乳に憧れる気持ちはあるものの、
 期間をある程度定めて納得の行く形で卒業する方を選びたいなという気持ちは前からありました。

 理由としては・・・
 ・いろいろな人の断乳日記を読んで、何かを乗り越える体験もさせてみたいなと思った。
 (これについては、保育園に通わせている時点で、すでに、
  日中大好きなお母さんと離れているというがまんをさせているわけなので、ちょっと迷いはありましたが)
 ・こどもの食物アレルギーに対応するため、自分自身も給食のメニューに合わせて弁当を持参するのが、
  さすがにしんどくなってきた(夫・娘・私と、3種類の弁当を作る日なんかもあり、アップアップ)。
 ・授乳によって築いてきた母子の関係、安心感のようなものに自信ができた。
 (かなり感受性の強い子ですが、最近ずいぶん落ち着いてきて、ことばでのやりとりもだいぶ出来て、
  愛情表現も交わせるし、信頼関係が確かなものになったなと思えた)

 ・・・というあたりでもういいかな、となんとなく思えたんですね。
 ただ、断乳が未遂に終わった5月の連休の最終日は、今思うと、
 私自身もまだ寂しい気持ちが強すぎたし、セツ子の方も、気持ちが受け入れられなかったんでしょうね。
 だから、発熱をして「お母さんまだ早い!」と教えてくれたんだと思っています。
 その意味で、今回は、言い聞かせをし、本人もわかった上で当日を迎えられたので、
 私にとっても、セツ子にとっても、今がいい時なのかなと思うことができました。

 とはいえ、寝ぼけるとまだおっぱいを飲もうとしていたので、
 「まだ飲みたかったの・・・・?」と、ちょっとだけ後ろ向きになってしまうこともありますが。

 働くお母さんは、できれば断乳後も休める設定がベストかも。
 自分のおっぱいのためには、張って痛いおっぱいを抱えての仕事はとても大変だし、
 おっぱいをがまんして超甘えんぼになってしまった子供のためにも、
 ずうっと引っ付いてあげられる環境があると、何よりだと思います。
 なかなか、そうもいかないでしょうけどね・・・・

 【3日目以降の様子】

 おっぱいの存在は、まだまだ気になるセツ子。でも、「アンパンマンになったから」と、納得しようとしているようです。
 細かなエピソードをいくつか・・・・

 ・4日目:久しぶりに近所の友達と遊んでいるとき(しばらくは私にべったりだったけど)、
  急に、私のところに来て「あんぱんまん、みる」。人のいないところに連れて行き、見せたら、
  鼻をくっつけてきて、チュ♪をしてました。それで気が済んだみたいです。
 ・その夜:「アンパンマンは、飲めないねえ」というので、ちょっと気になって、
  「アンパンマンがなくなったら、飲むの?」と聞きました。
  するとなんと「アンパンマンなくなったら、おっぱいのもうね」ですと・・・おいおい。
  バイバイしたでしょうが!と、ちょっと不安になった私。
  この絵が消えたら、また飲みだすつもりなのかな・・・(ドキドキ)

 ・5日目:「おっぱい、もう飲まないよ、さわっちゃだめだよ」と言うので、
  「触るのはいいんだよ。せっちゃんはおっぱいすきだもんね」と言うと「すき」と言っていました。
 ・その日の夜中:寝ぼけて飲もうとしました。「もう。おしまいだよね」とそっと離すと、悲しそうに泣いていました。
  「お水飲む?」と聞いても、「飲まない」。
  しばらくほっぺたをくっつけて、背中をさすっていると、すうっと寝ていました。
  「もう飲まないよ」と言いつつ、眠いときは本心が出てくるんだなと、ちょっと切なくなりました。

 こんな感じで、まだまだ心の中は完璧に吹っ切れてはいないようですが、自分なりに納得しようと頑張っています。
 飲むという行為以外の方法で、おっぱいを楽しんでいることもあります。
 例えば、昨日からやられるのが、乳首(顔の鼻に見立てている)を引っ張って、
 「おーはながながいのねー♪」と歌っていたりとか(おい、こら!)、
 お茶の入ったコップをおっぱいに書いた顔に近づけて「ほら、飲んでごらん、ごくごくごく♪」とおままごとをしたり。
 「ごちそうさま〜」と返事をする私も私だけど・・・
 このまま、私は、いっこく堂に続き、おっぱいを操る腹話術師に転職しようかしら。