戻る

4 各節点に関する代数方程式

式(2-12)〜(2-14)を式(2-5)に代入して積分すると節点に関する代数方程式が得られる。

まず式(2-5)の第1項について考えると、式(2-14)より において

であるため次式を得る。


次に上式に式(2-14)を代入して次式を得る。



したがって式(2-13)を代入して次式を得る。

結局、上式を積分して次式を得る。

これをマトリックス表示すると次式が得られる。

 
                    (2-15)


同様に次式が得られる。

               (2-16)

また式(2-5)の移流項については以下の式を得る。ただしここでは簡単のために時間方向の

添字は省略している。
 まず式(2-14)の の定義範囲から次式を得る。


ここで流速 は各要素内で一定としているため、積分の外に出ている。

次に式(2-14)の定義から次式が得られる。 ただし、である。

             


したがって式(2-13)から次式を得る。


結局、この積分を実行して次式を得る。

             (2-17)


また式(2-5)の拡散項については次式の部分積分を考慮する。

                 (2-18)

すなわち、式(2-14)より次式を得る。

            


よって、式(2-18)より次式を得る。


ここで式(2-14)より、 及び なので

上式右辺の第1項と第3項は相殺され、結局、次式が得られる。

               


また式(2-14)と(2-12)から次式を得る。



すなわち、式(2-13)を代入して積分すると次式が得られる。

                (2-19)


式(2-15)〜(2-17)と(2-19)を式(2-5)に代入し、両辺に をかけて無次元係数の

(ク−ラン数) と (拡散数)を導入して整理すると次のような

節点 に関する代数方程式が得られる。

   (2-20) 

他の内部節点についても同様な代数方程式が得られ、これらの代数方程式を連立させ、

境界条件を考慮して解くと各節点値が求められる。