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はじめに

本解説の第1部[1]では有限要素法の一種である
変形ガレルキン法の定式化とその移流拡散解析への
適用について述べた。

変形ガレルキン法はマトリックスを対称化することにより所要計算時間と
計算容量を少なくし,同時に誤差解析手法を用いた補正方式の導入により
離散化誤差を補正して計算精度を向上させている。

第2部では変形ガレルキン法の粘性流れ解析及び熱流動解析への
適用について説明する.まず二次元非圧縮性粘性流れの支配方程式
―ナビエ・ストークス(Navier- Stokes)方程式―の離散化法
について述べる。

ここでは流れ関数と渦度による定式化と原始変数による
定式化の二つを紹介し,それらの解析例を示す。

その後,三次元非圧縮性粘性流れ問題の解析について述べ,
最後に二次元および三次元自然対流問題の解析結果を紹介する。