戻る

有限要素法による二次元移流拡散方程式の解析

1.4 各マトリクッス等の内容

( 変形ガレルキン法におけるマトリックス等 )

[P]マトリックスは次式で表される








[D]マトリックスは次式で表される。



すなわち、一行一列目の成分は次式で表される。



同様に[D]マトリックスの他成分に関する定式化は次式で与えられる。



また、
{F}ベクトルについては次式で表される。

  


                        (1.24)


ここで、一行目の成分は次式で表される。

        (1.25)


同様に{F}ベクトルのほかの成分についての定式化の結果は次式で表される。

       (1.26)


1.5 解析解との比較

数値解の妥当性を検証するためには解析解との比較が必要である。

計算対象領域としては、横幅  に比べて縦幅 が十分小さい

一次元問題を考える。そして図
1.4のように流速が存在する

一次元流れ場
において、時刻での節点から急に濃度が発生し,

その後,
常に濃度が保たれるような問題を考える。




比較すべき一次元問題の解析解は式(1.27)の境界条件

および初期条件のもとで式(1.28)のように与えられる。

      (1.27) 

  (1.28)


ここで は誤差関数とよばれ,

で定義され, の値をとる。



1.6 補正方式

二次元移流拡散方程式(式(1.1))は、三角形一次要素の場合、

次式のような補正係数により補正される.

                   

      

ここで、  である。

補正の結果、拡散係数 は人工拡散係数となる。


2 数値計算結果


2.1 計算条件



計算条件:  まで計算       

●初期条件:   

●境界条件:  

    *

●解析解:式(1.28)


2.2 計算結果

  




以 上