現在の「F組」の勝ち点と得失点差は、
@ブラジル 6(得失点差+3)
Aオーストラリア 3( 〃 0)
Bクロアチア 1( 〃 −1)
C日本 1( 〃 −2)
なので、日本が決勝トーナメントへ進出するためには、
@オーストラリアとクロアチアとが引き分けて
かつ、
A日本がブラジルに3点差以上で勝利する
という条件が必要であるが、オーストラリアとクロアチアの試合内容によっては2点差でも可能性はある。
つまり、オーストラリアが勝利した場合は、当然のごとくオーストラリアの2位以内が確定するし、クロアチアが勝利した場合は、「得失点差」で「1」のハンデをもっているので、日本の勝利が1点差であれば文句なくクロアチアの2位以内が確定するのである。
日本が2点差で勝利した場合は、両試合の得点がカギとなる。
要するに、「総得点」の争いとなる。
それで、ブラジルの「調整」ということが、日本の2位確定に重要な意味を持つことになるのである。
F組のチームが決勝トーナメントへ進出した場合は、E組の1位・2位とまず戦うことになる。
@E組1位×F組2位 E組は、イタリア、チェコ、ガーナ、それにアメリカで構成されており、現在のところ、
1位 イタリア(勝ち点4)
2位 チェコ(勝ち点3)
3位 ガーナ(勝ち点3)
4位 アメリカ(勝ち点1)
となっていて、最終戦は、
@イタリア×チェコ
Aガーナ×アメリカ
が組まれており、順当にいけば、イタリアとガーナとで1位と2位がそれぞれ決まるかもしれない。
そうなれば、ブラジルが日本に勝った場合は、F組1位通過でE組2位のガーナと対戦する可能性があるが、イタリアがコケた場合は、イタリアが2位となって、いきなりブラジルと対戦する恐れが出てくる。でも、確立的にはその可能性は少ないと思う。
要するに、ブラジルがF組1位をキープするためには、日本戦を「引き分け」するだけで十分であり、仮に「負けた」としても大敗しない限り1位の座は確実なのである。
こういうことから、ブラジルは日本戦ではチームの「調整」をしてくるはずである。
言い換えれば、現状にほとんど影響のない日本戦は、主力組の「力」を温存したかたちの「控え組」で構成されたチームで挑んでくる可能性もあるということである。
以上のことから、日本は逆に勝利の可能性もあるということになるし、昨年のコンフェデでも2−2で引き分けているブラジルであるから、ややもすると勝てるのではと考えられるのである。
以上のことから、日本代表の勝利の可能性は十分に考えられることであるが、現実はそんなに甘くないと思う。良くて、せいぜい引き分けだと思う。
★★★★★
対クロアチア戦では、GK川口がPKをはじめ、世界レベルのシュートを好セーブしたことにつきるが、サッカーは点を入れないことには勝てない。
それにGKが目立つような試合は、はっきり言って心臓に悪い。
また、柳澤が消極的だとか、俊輔がボールを持ちすぎてパスが出せない状況を自ら演出している・・・など、いろんなことが言われるだろうが、僕は日本はラッキーな部分が多かったと思っている。
対ブラジル戦での一番の心配ごとは、キャプテンであるDFの要「ツネさま」こと宮本が累積警告で出場できないということである。
DFの要は、中澤一人となるので、残るは坪井と組むしかないだろう。
ということは、4バックか3バックかという決断にジーコは立たされるわけで、どういったシステムで挑むのだろうか見ものである。
また、後半出場した稲本が存在感を示したこともあって、対ブラジル戦では先発すると思う。
僕が監督だったら、次の布陣で挑みたい。
GK 川口
DF 中澤、坪井、加地、三都主
MF 稲本、遠藤、ヒデ、小笠原
FW 高原、玉田
勝つためには、ここは4バックしかないだろう。
そして、確実性のない華麗なテクニックの披露はいらない。
どんなに泥臭くてもいいから、どんなかたちでもいいから点を取りに言ってほしい。
対ブラジル戦は、これからの4年間の日本サッカー界の運命がかかっていることを肝に銘じて、完全燃焼してほしい。
がんばれ! サムライブルーの戦士たち!