潮風のハーモニー
海に話しかけるキミは
まるで恋人に話しかけるように瞳を輝かす
いったい、何を話しかけているのだろうか
海にキミは
春の日のおだやかな午後の海は
キラキラ、キラキラ いつまでもまばゆくて
かすかに聴こえる潮風のハーモニーが
キミのこころをいやすように奏でている
「明日のことを話しているのよ」
瞳を細めて、微笑んだり、うなずいたり
そう語るキミには何が見えるのだろう
「明日から、またがんばろうね」
細い両腕を空高く挙げ、背伸びして
深呼吸するキミには何が宿ったのだろう