草原にて
七月の
緑色のさわやかな風に染められて
はるかコバルトの海が見下ろせる草原にて口ずさむ
あのころの、あのうた
それは
古いアルバムをめくるように
キミのこころの奥深くに刻み込まれているから
それだけに悲しくて
過ぎ去りし想い出を回想してみても
キミの明日は変わらないだろうから
せめて、希望のうたを口ずさんでおくれ
キミの明日は希望につつまれた旅のよう
草原に横たわり、旅するキミの姿を
水平線の向こうに思い浮かべる夏
豊富町大規模草地牧場