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| 熱中症について |
1.熱中症は何故発病するか 体熱の生産と放熱がイコールで あれば、正常であるが、放熱が悪いか、熱生産が多くなってしまい、体温が体内に蓄積されてしまうので、体温が上昇してしまう。 2.体温調節について 脳の視床下部にある「体温調節中枢」は、血液の温度を基にして、高くなると放熱する様に命令を出し、低下すると放熱させない様に命令を出している。 体温が上昇すると(血液の温度が高くなると) @「体温調節中枢が感受」→延髄にある「血管調節中枢が」→「体表面の血管拡張」その結果、熱い血液が体表面を多く流れるので、血液の温度より、外気の温度が低ければ「放射」により体熱が放散される。又は、体を冷たいもので冷やす事で、「体熱の放散」→「体温の低下」となる。 ※体温が、高くなり過ぎない様調節してくれる機能は、この「放射」による体熱放散(体温上昇)全体の約70%をしめている。 A更に体温が上昇すると「体温調節中枢」は→延髄にある「発汗中枢を刺激」→その結果汗が出る。蒸発する時の気化熱によって、体温が放散される。 ※この「放射」による体熱放散は、体温調節全体の約30%である。 B汗腺について 人間の汗腺は、200〜500万個あると言われている。その内、汗を出していない汗腺と、汗を出している汗腺(能動汗腺)がある。日本人の能動汗腺は、230万個。暑い国のフィリッピン人は、280万個である。即ち、暑い国に住んでいる人の方が、多くの汗を出す能力を持っている。従って、体熱の放散量が多くなる。 日本人が、フィリッピンに行き1カ月もすると、その暑さに鍛練され、能動汗腺数が、280万に成る。この様な生体の変化は、適応作用(能力)範囲が広がった為の結果であり、「順化」と言う。 3.熱中症に対する対策(予防) 暑い所で、鍛練していると @2項.@で述べた「体温調節中枢」「血管調節中枢」の感受性が高まり、反応が速くなると共に、「体表面の血管拡張」が優れ、「放射」による体熱の放散能力が高まる。 Aのどが渇いている訳でもないのに、チビチビと水分を補給していると、常に体液・浸透圧等々の機能面から考えれば、理想的である。しかし、熱中症の事を考えると、抵抗力が無くなる。何故ならば・・・ 「適応作用について」(No.53号参照) 1例をあげて見る。「腕立て伏せ」を毎日10回行っていると、筋繊維が太くなり筋力が強化される。これを5年続けたとする。現在ある筋力は、維持できるが、それ以上にはなれない。10回の「腕立て伏せ」を1ヶ月後に(10回が慣れてきたならば)15回にする。すると5回の刺激に「適応」して筋繊維が太くなり、その分だけ筋力が増加される。 上記の点から見て、水分補給についても同じ事が言える。 体内の水分不足の状態を作ってやる(鍛練する)と「水分代謝を調節するホルモン」(No.53号参照)や、「自律神経」の機能が高まり、水分不足に対する適応作用の範囲が広くなる。即ち、多少、体内の水分不足が発生しても、それに対する抵抗力が、高まる。 以上の事から、熱中症の予防は 1に鍛錬。2に鍛錬。3に鍛錬。 もっぱら鍛練のみ 但し、熱中症の「症状」を、しっかり身につけておく必要がある。 直射日光下・蒸し暑い室内で運動などしている時(1人暮らしの、寝たきり老人や、乳幼児の場合は、別問題)に、下記の様な症状が出た時。 頭痛・目まい・だるい・顔がほてる・頻脈・多量の発汗 。(多量の発汗についてであるが、普段あまり汗をかいた事の無い人は、すぐ分かるが、運動をしている人は、これが大量な発汗で有るのか知る事が困難である。しかし、普段の発汗よりも、異常に大量な発汗) これらの症状が現れたならば、木陰の涼しい場所・エアコンの効いた部屋で、衣服をゆるめて休息。氷水等で頭・体側を冷やす。水分の補給(スポーツドリンク等は、 Na・K が含まれているので良い)。等々。 大量の発汗が止まってしまった時、痙攣の症状が出た時は、重症であるから、直ちに救急車を呼ぶ。 私は、以前ジョキングを毎日行っていたが、歳に伴い歩行運動が良いと思い、「No.85号」掲載の様、6年前より散歩?を行う事にした。現在も、11時30分頃の熱い時・空腹時に、家を出発し、2時間位、運動を行っている。汗は、流れ落ちる。のどが渇いても、家に戻るまでは、途中での水分補給をしない。 ※水分補給時の注意。水分は、大腸で吸収される。水が胃を通過するには、30分位かかるであろう。胃液は、pH3と言う強酸であり、食べた食物の消毒をしてくれる。のどが渇いたからと言って、水を大量に一気飲みすると、胃液が薄まり、一時的に抵抗力を失う。 これで、私が、熱射病で死んだならば、上記の理論は、間違っていたと思って下さい。 ※この説に異論のある方は、メールを下さい。 |