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| 肥満(メタボ?)について、私見を述べてみる。 第一章 糖質の消化・吸収と脂肪の関係 |
![]() 図 1 |
食べたり飲んだりしたものは、食道を通り胃に入る。胃の中は、pH 3と強酸性である。ここで食物を消毒して、十二指腸へ送る。十二指腸には、膵臓より分泌された糖質消化酵素(アミラーゼ・マルターゼ等)と、脂質消化酵素(リパーゼ等)が、膵管を経て流れて来て、糖質(炭水化物)を、単糖類(ブドウ糖)に消化し、脂質を、脂肪酸に消化して、小腸へ送る。小腸でも、十二指腸同様の消化酵素が分泌され、糖質を完全にブドウ糖に消化し、脂質を脂肪酸に消化する。 小腸内壁には、図2の様に、絨毛が無数ある。絨毛内の外側は、毛細血管(赤色)がはしっており、中心部に乳糜管(黄色)が通っている。消化された脂質は、乳糜管に吸収され、リンパ管を通り、血管に入る。これに対してブドウ糖は、毛細管に吸収される。(他の物の吸収については、省略)ブドウ糖を吸収した各絨毛の毛細血管は、どんどん集まってきて、図2の様に、動脈となり、やがて門脈と成る。従って、ブドウ糖は、図3の様に門脈を流れ肝臓を通り、静脈に流れ、心臓に行き、全身に送られエネルギー源となる。 このままの状態であると、食事をし、小腸でブドウ糖が吸収された時は、血液中のブドウ糖(血糖値)は、多く流れる。血糖値が高すぎると、腎臓尿細管(No.53号参照)でブドウ糖の再吸収の限度を越してしまい、尿に糖分が出てしまう。即ち、糖尿病である。血糖値が高いと、動脈硬化、更に、腎臓に負担がかかるので、最悪の場合は、腎不全・尿毒症で死に至る。 これに対して、各食事摂取前の空腹時には、ブドウ糖の吸収が無い為、血糖値が低下してしまう。血糖値が低下すると、中枢神経の機能を低下し、全身の痙攣をおこす。 肝臓は、体内に入った毒物を(異物)解毒する作用をはじめ、多くの仕事をしているが、省略するとして、小腸より吸収されたブドウ糖を、常に血中に一定量の濃度で送り出す仕事をしている。血糖値は、血液中「80〜120r/dl」が正常値である。 ブドウ糖の濃度が高い(血糖値)時には、図1の胃の内側に有る膵臓のランゲルハンス島から分必される「インシュリン」(ホルモン)が、「ブドウ糖」を「グリコーゲン」にして、肝臓に蓄えてしまう。 逆に、血糖値が80r/dl以下に成ると、図4の副腎皮質より「アドレナリン」(ホルモン)が分必して、「ブドウ糖」に戻して、血中(血糖)に流す。以上の様な作用により、血糖は、常に血中「80〜120r/dl」の濃度で流れている(恒常性の維持)。 肝臓は、「グリコーゲン」として蓄えておくのに、限度がある。糖質(糖分)の食べ過ぎで、限度を越すと「遊離脂肪酸」となり、血中に流れ出て、先ず皮下に蓄積され「皮下脂肪」となる。更には、肝臓をはじめ、色々の内臓にも蓄積されてくる。 血中の脂肪酸は、過剰になると皮下脂肪として蓄えられ、エネルギー源となる。しかし、脂肪の食べ過ぎは・・・ 以上の2現象を「肥 満」と言う。この時、血液検査をすると「中性脂肪」の値が高い場合が多い。 ※「第2章肥満に対する対策」については、次回 |
![]() 図 2 |
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![]() 図 3 ![]() 図 4 |