傷病(外傷・ケガ)のエネルギー(程度)の連続性と加療(治療)方法の不連続性
交通事故による傷病の発生を考えた場合、時速0q/hでの事故は、追突された場合以外には考えられません。そして、それ以上の速度での傷病(外傷)を負う場合の速度は、デジタル的でなくアナログ的に変化するというのが一般常識です。(時速0q/hの次は、時速10q/h、時速20q/h、時速30q/h、時速40q/h、時速50q/h、時速60q/h、…の様な階段状の速度の増加でなく、時速1q/h、時速2q/h、時速3q/h、時速4q/h、時速5q/h、時速6q/h、…の様に連続的に。…もっともこの説明も、時速1q/h、の範囲内で、デジタル的変化なのですが。)当然、傷病の程度は、受傷の際のエネルギーによって異なる訳ですので、エネルギーが連続性を持っている事から、傷病の程度も連続性が有る事はどなたが考えても明らかです。 ところで、傷病の加療(治療)に関してはいかがでしょうか。日本の医療機関(整形外科)では、手術以外(一部を除いて)の加療(治療)方法は、物理療法と投薬(注射、塗布薬、貼付薬等を含む)以外には見当たりません。つまり、手術以外は、時間が解決するとして何もしないのが実情です。(日本には、『白黒をつける。』という言葉がありますが、本当は、両方の間に有る灰色の範囲が一番広い事はどなたも御存じのとおりです。…この灰色部分に該当する加療(治療)法が、適応範囲が一番広い加療(治療)法であるのも上記の説明から明らかです。)海外(外国)では、カイロプラクティック、オステオパシー等の療法が施行されております。日本の整形外科領域では、骨折の場合は外科手術と無血整復が実施されております。又、脱臼の場合は徒手整復が一般的です。(習慣性脱臼の場合は、外科手術適応の場合もありますが。)ところが、この範囲以外の傷病に関しては、主に安静療法、物理療法と投薬(注射、塗布薬、貼付薬等を含む)以外には見当たりません。都合よく言えば自然治癒力に期待する言うことになり、悪く言えば単なる放置です。(本来、海外(外国)での加療方法と同等な、カイロプラクティック、オステオパシー等の療法と同等の療法も施行される事が当然考えられるべきなのですが。制度の整備は全く成されようとしていません。) これが、日本における厚生行政の限界です。医師は、労せずして治療費を得られる様に、日本医師会という圧力団体の元で寄付金によって自己の権益を守り、行政も面倒な制度を展開したくないということから、国民の苦痛からの脱出など眼中になく自己保身にきゅうきゅうとしています。医療制度が国民の為に有ることは明らかなのですが、結果的には、何ら解決策は取ろうとも取られようともしていません。 |