医師の用語と柔道整復師の用語

医師の用語と柔道整復師の用語

  医師の用語には次の様なものがあります。そして、これを柔道整復師にあてはめたものが『→』より右のものです。(医師の用語の『診』の代わりに柔道整復師のものには『検』をあてはめたものです。)
初診・初診料 初検・初検料
再診・再診料 再検・再検料
往診・往診料 往療・往療料)…上記の方法ですと『往検・往検料』となります。
診断・診断書・診断権 検断・検断書・検断権…現在『柔道整復師の診断書』として発行。
問診 問検
視診 視検
聴診 聴検
打診 打検
触診 触検
代診 代検
回診 回検…同音異義で、『会見』、『改憲』、『懐剣』の方が一般的。
受診 受検…同音異義で、『受験』の方が一般的。
検診 検検…国民には意味不明。
誤診 誤検…国民には意味不明。『誤療』と言わせるのかもしれない。
診察 検察…まったく別の意味になる。
 『初検・初検料』、『再検・再検料』、『(往療・往療料)』は、現用されておりますが、それでさえも国民或いは社会においては、『変』と言われます。旧厚生行政の産物で、医師と柔道整復師を明確に区分する為にこの様な措置を取ったとの回答があり、その他の理由はなかったと聞いております。何故『往診→往検』でないのか疑問ですが、さすがにあまりのお粗末さに耐えきれなかったのでしょう。しかしながら、『診断→検断』では、医師の死亡診断書・死体検案書等と紛らわしく『医師の診断書』、『柔道整復師の診断書』とした方が錯誤もありません。
  更に、逆さま用語の使用が甚だしい今日においては、『問検』と『検問』があり。『代検』は自動車の車両の定期検査用語にもあり、『回検』、『検検』、『誤検』に至っては懇切丁寧な解説をしない限り、国民或いは社会において意味不明の用語です。『検察』に関してはまったく意味が異なります。
  この様に、『医師の………』、『柔道整復師の………』とすべきであったものがその様に成されなかった為に、現在でも上記の様な理解困難、意味不明な用語の派生を許しており、柔道整復師に対しての上記の様な不適切用語の使用も『診断・診断書・診断権』の問題の一角にあるように思われます。
   …過去には、『診断証明書』として発行していた時期も有りました。
   …『検断』はまったく意味が異なるものです。…理非を明らかにして罪を定めること。
    『検』の代わりに『診』を使うと、まったく意味不明の言葉や、別の意味のものが出来上がります。
診疫 検疫
診査 検査…『審査』の方が一般的。
診死(屍) 検死(屍)
診診 検診
診視 検視
  旧厚生省指定の用語を解析しますと上記の様に常識では考えようもない事態になります。


2004.01.11