医師(内科医)と柔道整復師の問診の比較
熱があって風邪を引いた様な症状で内科に受診するあなたを思い浮かべてください。
怪我をしたあなたが、柔道整復師のもとに受診するあなたを思い浮かべてください。
先の会話の続きですが、内科医は、『あなたは、お腹を出して寝ていて、それで風邪を引いたのですから、自己責任があります。』『自傷事故と同じですから、健康保険は使えません。』などとは言わない筈です。 整形外科医師のもとに来院する患者さんと同様で、柔道整復師のもとに来院する患者さんだけが、好んで怪我をする訳はないのです。中には、『あの接骨院の美人の事務員と親しくなりたいから、怪我をする。』と言う輩は別ですが、一般的には、『怪我はしたくなかったのに、怪我をしてしまった。』という方がほとんどの筈です。原因の如何によって加療するしないの判断をすることはありません。怪我をしている方に対して、柔道整復師の適応症であり、加療の希望があれば対応するのが普通の柔道整復師です。 接骨院に大切な時間を潰して来院し、治療にも時間を要し、治療費を請求され、暇つぶしに来る者は居ません。それならもっと楽しい場所、おいしいものを食べさせてくれる場所がいくらでもあるのですから。 この様に、本来不必要とも思われる原因の記載を楯に不正診療等の罵声を浴びせることが、本当の意味での国民医療の為であるのか大いに疑問です。 この様な無理難題を過去から現在まで、柔道整復師は科せられてきたのです。その結果が、某新聞記事の発端です。本当の意味での国民医療として、その在り方を熟考熟慮して御教授戴きたいものです。 |