全般(その他の面から)

全般(その他の面から)



一般地方交付税交付金が0円に成る日
 区市町村合併に関しては平成17年3月31日に、大きな山場を迎えようとしています。この日を境にして、従来の区市町村合併の際の最大の利点である合併特例債を利用できる区市町村合併(市町村の合併の特例に関する法律…S40.03.29制定)が終わりを告げます。平成17年4月1日からは、いわゆる合併新法(市町村の合併の特例等に関する法律…H16.05.26制定)によって、国および県による強制合併が模索されます。そして、一般地方交付税の区市町村への交付についても大きな変化が第一歩を踏み出します。つまり現在の条件では、平成18年、平成19年に関しては今まで通りですが、平成20年からは一般地方交付税は毎年10%づつカットされることになっています。つまり平成21年は20%、平成22年は30%、平成23年は40%、…平成29年には100%と成ります。要するに平成29年には、税源移譲が有るとしても、基本的には現在の区市町村税のみで各区市町村の行財政政策費用を全て賄いなさいと言う事の様です。果たして各区市町村の住民はこの事を理解しているのでしょうか。銚子市はどの様な方法でこの事態を乗り越えてゆくつもりなのでしょうか。市町合併を破綻させた東庄町はどの様な方法でこの事態を乗り越えてゆくつもりなのでしょうか。もし本当に住民が理解した上で合併を破綻させたので有れば、今後の対策がどの様なものであるのか是非ご教示いただきたいものです。多くの区市町村は、その財源の相当な部分を人件費に使っている筈です。現在の銚子市に関して申しますと、市税のほぼ全額が人件費(職員給与・特別職給与・議員報酬・地方公務員共済組合等負担金(使用者負担金と思われるもの)・退職金等の項目がある。)に引き当てられております。要するに銚子市の政策は、全額地方交付税に依存している事になります。東庄町に関して申し上げますと、確かに現在は、勤労会館・公民館・町役場等も新築されたばかりで、当面大きな出費は無い様に思えますが、未だインフラの整備はほとんど手付かずであり、人口の減少は率において銚子市より進行速度が速い様にも思えます。この様に考えますと、その前途は銚子市同様決して明るい様にも思えません。
 国の政策としては、人口20万人以上の特例市以上の規模でなければ生き残れないとの計画だそうです。果たしてその規模に合併できるまで、現在の区市町村の財政が破綻せずに持つものであるか大いに疑問です。


銚子市の東庄町との合併問題の白紙撤回申し入れ(平成17年01月20日)に関して
 銚子市住民の多くの方々が期待しておりました、東庄町との合併が、白紙になってしまいました。
 平成16年8月26日以来開催されてまいりました合併協議会が、第5回目でストッップし、第6回目である筈の12/23が延期になり、1/13も延期になった時点で、異常事態である事は想像されてはおりました。合併協議会開催中は、何で銚子市がここまで譲歩しなければならないのかという様な感じさえ受けておりました。特に、終盤の合併協議会では、銚子市側は殆ど譲歩の連続だった様に思えます。
 人口構成から見た場合、神栖町49892人と波崎町38939人(神栖町と比較した場合78%強)の規模であれば、対等合併もあり得る様に思いますが、銚子市76564人と東庄町16764人(銚子市と比較した場合22%弱)を比較してみれば、誰が見ても吸収合併が当然で、対等合併はあり得ない様に思えました。(合併協議会では、新設合併としておりました。)
 しかし、いざ白紙撤回と言う事になりますと、やはり銚子市民が東庄町民の気持ちになっていなかったのかもしれないと言う反省が有ります。銚子市ではすでに前回の市長選挙の際に、市町村合併に関してのメリットとデメリットが可成り紹介されており、銚子市民としても『市町村合併は避けては通れないものである。』という認識が定着していたのですが、私が高速バス乗車時に東庄町近辺の方々の話し声を見聞きするに付け、その温度差が相当有るのではないかという事は、強く感じておりました。
  『銚子市・東庄町合併協議会だより』も4号まで発行されていました。又インターネットのホームページも作成されておりました。(http://www.ct-gappei.jp/) 合併特例債等の有利な条件をみすみす見逃してしまった事は誠に残念です。
 ここで問題になるのが、国策である筈の市町村合併に対して、千葉県北東部の代議士(国会議員の別称)が、何のサポートもせず静観して何もしなかった(できなかった)事です。情報を一番把握している筈の代議士(衆議院議員・参議院議員)がです。国策である以上、市町村合併の最終判断は当事者である市町民の判断が優先されるべきであるのは当然ですが、市町村合併に関しての情報(合併のメリットとデメリット)を明確に市町民に知らせるべき義務は帯びている筈であるにもかかわらず、全く動かなかったのです。そして千葉県知事、千葉県北東部の千葉県議会議員も全く動きませんでした。新聞報道によれば、少なくも県知事は、市町村合併に手を差し延べるべきとの記事が掲載されていたにもかかわらずです。

衆議院議員 ・・・・ 林 幹雄
参議院議員 ・・・・ 椎名一保
千葉県知事 ・・・・ 堂本暁子
千葉県議会議員 ・・・・ 石毛之行
千葉県議会議員 ・・・・ 信田光保

 銚子市は、関東地方の最東端にあります。既に旭グループ(旭市・海上町・干潟町・飯岡町)の合併は確実視されております。今回の東庄町からの白紙撤回の申し入れによって、銚子市との合併の可能性の(合併特例債の利用可能な期間での)ある市町村はほぼ無くなった事になります。しかしながら、市町村合併はこれで終了した訳ではありません。今後は、いわゆる合併新法(平成16年5月26日制定、平成17年4月1日施行)による市町村合併が続きます。果たして、その時に、東庄町は相手をいずこに求めるのでしょうか。最終的に再度銚子との合併を模索しなければならない様な事態になった場合、どの様に解釈すべきなのでしょうか。恐らく次には対等合併はあり得ないでしょう。
 情報を一番把握している筈の面々が、(賛否を問題にするのでなく)情報を市町民に伝達する責任を負わなかったのであれば、職場放棄と言わざるを得ないようにも思えます。この様な面々に税金から給与・報酬等を支払うのは全く無駄という一語に尽きます。仕事をしたくないのであれば早々に引退して隠居すべきです。ところがその様なやからは、選挙の話になると図々しくもぬけぬけと顔を出して、『××と語る会』などとして、講演会と称す顔見世興行をもよおすのです。全く厚顔無恥(無知としてもよいかもしれません。)という言葉がそのまま当てはまります。この様なやからには退場をお願いしたいものです。そして二度と再び顔を出していただきたくないものです。


「市の低・未利用施設を有効に利用するアイディアを募集」に関して、(その2)
提案の種類… アイディア型
利用施設名および施設内の利用場所… 市民センター…小畑新町7756(旧小畑無線跡)
事業内容(具体的に記入)… NTTの日本全国の電話番号簿(電話帳)の所蔵
利用者にとって利益な点… 銚子市は無線発祥の地と言われておりますが、国の政策とNTTの方針によって、ついに無線局はなくなってしまいました。(「無線のデジタル化によって、『電鍵によるモールス信号の必要性が無くなった。』」とした様ですが、デジタル化した無線機器は、海水に一度浸かってしまったら使い物になりません。…やはり遭難した時の最終的連絡手段は、電鍵によるモールス信号が唯一のものになる訳ですが、お利口なこの国のトップにはそれが理解できない様です。ご本人が海水に浸かって使い物にならなくなった最新式のデジタル無線機と向かい合う事態になって、ようやく気づくことでしょう。…最もその時には、ご本人はすでに遭難しているのですから、捜索隊に発見してもらうまで救助も求められないで居ることでしょうが。) 銚子市に在るNTTの電話局・営業所は閉鎖され、一部のみ機能しているだけです。(電話局としては機能しております。)従いまして NTTの日本全国の電話番号簿(電話帳)の閲覧は現在銚子市では不可能です。千葉市では、数カ所で所蔵されております。海匝地域では千葉県立東部図書館だけが所蔵しております。無線発祥の地に在る銚子市の市民センターに、記念という意味でも、又実用の面でも設置しておく必要性を感じます。費用に関しましては交渉次第の様に思われます。(公共施設の場合は無料の筈です。)


「市の低・未利用施設を有効に利用するアイディアを募集」に関して、(その1)
提案の種類… アイディア型
利用施設名および施設内の利用場所… 統廃合後の学校施設、市庁舎5F、7F又は8F
事業内容(具体的に記入)… 図書館の充実(現在より多大な予算を投下しないでの)
利用者にとって利益な点… 現在の銚子市の図書館は、県下でも名だたる蔵書数の貧弱さ、設備の貧弱さ、スタッフの貧弱さが知られております。(図書館業務を全く知らない者が、平然と図書館長を拝命したりする。…さぞかし、図書館学を学んできた図書館司書が在籍されていれば、腹の立つことも多いことと推測されます。)ところが、一面では購入してから殆ど貸し出されていない書籍が、除籍処理され、廃品として市民に無償提供されております。そして、市民からの献本の問い合わせに対しても収容場所が無いとして献本を断っております。現在のIT社会では、図書或いは書籍からの知識の吸収に関しては、その重要性の度合いが低下しているのかもしれませんが、決して不必要なものでないことは周知の事実です。(ITに関しての知識も、当初は書籍等から得る訳ですし、その必要性から移動図書館等の運営があった筈です。現在は千葉科学大学の図書館も利用させていただいております。) スタッフ数の増加をせず(学校図書館にも図書館司書は在籍している筈ですし、場合によってはボランティアにお願いして運営するのも方法の内の一つかと思います。)、費用も多額にならないでできる方法(書棚、書籍管理機器には多少の出費となりますが、やがて廃棄される予定の既存の学校図書館の資源も有効に利用すべきだと思います。更に、現在まで安易に除籍処理してきた書籍を振り向けると共に、市民からの献本を仰ぐと言う様な方法も取る必要があると思います。)…旭市にある千葉県立東部図書館の蔵書数、設備、スタッフの充実ぶりを見ると、『行政の貧困が市民の貧困を招く。』と言うことがよく解ります。地に足のついた『文教のまちづくり推進』の必要性を感じます。


某市のサテライトの様な業務箇所と、業務内容の例
市民(窓口)課…本所
住所 **市**1-12-1
電話番号 0**-****-****
開所時間 8:30〜17:15
転入・転出・転居等届出
出生・死亡・婚姻・転籍等届出
住民票・戸籍謄(抄)本の発行
印鑑登録・印鑑証明書の発行
外国人登録・課税証明書・非課税証明書・納税証明書
仮ナンバーの交付
**支所
住所 **市**3-50-1
電話番号 0**-****-****
開所時間 8:30〜17:15
転入・転出・転居等届出
出生・死亡・婚姻・転籍等届出
住民票・戸籍謄(抄)本の発行
印鑑登録・印鑑証明書の発行
課税証明書・非課税証明書
市税・国民年金掛金等の収納
**連絡所
住所 **市**2-1-1
電話番号 0**-****-****
開所時間 8:30〜17:15
住民票・戸籍謄(抄)本の発行
印鑑証明書の発行
課税証明書・非課税証明書
 在来の市の施設を使って、この様に住民の利便性を計ることが出来ます。出来れば、土曜・日曜の開所と、開所時間の延長等もご検討いただければ、一層住民に喜ばれるように思えます。


興野小学校・若宮小学校の統廃合に関して
 平成16年4月25日付の大衆日報によりますと、「興野・若宮統合 新小学校は若宮小敷地に! 現校舎を継続使用して 若宮PTAが対案を提出 経費節減、工事による影響回避 少子化、現校舎で十分対応可能」という見出しでの記事が掲載されておりました。
 「平成5年建築の(実際は平成1年着工、同2年3月竣工の)現在の若宮小の校舎(以降は『現若宮小校舎』として記載します。)を使用すべき。」としています。
 そもそもこの『現若宮小校舎』建設時に、既に統廃合問題が取り上げられなければならなかったのです。現在もそうですが第四中学校には、興野小学校・春日小学校・若宮小学校から生徒が集中する為、児童で満杯でした。(春日小学校の学区には、尾永井団地、大谷津団地等の新興の住宅が多く、児童数も一挙に増加している時期でした。)当然校舎も運動場も手狭で、児童達はクラブ活動になると、第四中学校と若宮小学校の外周にある歩道を利用してランニングしていました。ところがこの時すでに、若宮小学校の生徒数が、大幅に減少することは明確であった(0歳児の同地区の児童数が、おおよそですが6年後の新一年生になる訳ですから。)にもかかわらず、同地区の卒業生(OB)と、当時のPTAが「母校が無くなるのは、忍びない。」等の意見によって、当時の教育長(金杉氏)と市長(佐藤氏)を押し切るかたちで、『現若宮小校舎』がある訳です。この時点で行政側は、『児童数の大幅な減少が判っている地域に、メモリアル的に校舎を建築できる程の財政の余裕はありません。もし、それがご希望であるなら、応分の負担をお願いします。』と、はっきり言うべきでした。校舎の建設には億単位(場合によってはもう一桁増えますが。)の税金(資金)が必要です。それを若宮学区内で応分の負担をしていただいて建築するので有れば、それなりの評価もされますでしょう。しかし、ほとんど当該地域負担なしの状態で児童数の激減している地域に、税金を投入して新たに校舎を建築する程無意味なことはありません。単なる地域エゴです。

学校の統廃合で考えなければならない事は、
 第一に、今後、どの地域の生徒数が増加するのかです。(からだの小さな小学一年生が、ランドセルを背負って、雨の日に歩いている姿を思い浮かべてください。…各学区のOBが通学するのではないと言う事です。)
 第二には、学校の統廃合によって通学区域が拡大しても通学可能であるか否かです。(通学距離の限界もある筈です。…場合によっては、スクールバスの運行等も考慮しなければなりません。これは幼稚園の廃園の件でも、考慮しなければならない事だと思います。)
 第三には、経費対効果の問題です。できるだけ少ない予算で、最大限の効果を得られる様にする努力が必要です。(この点でも『現若宮小校舎』には大きな問題があります。…児童数が、大幅に減少することが判っていながら、後日の用途変更などに全く手が打たれておりません。…小学生用の浅いプールでありながら水温がなかなか上がらず、夏期でも利用可能日数が極めて少ない。小学生用の教室である為、床から窓までの高さが少なすぎて転落の恐れがある。トイレも小学生用である為、大改造しなければならない。学校以外の用途に利用する場合でもかなりの費用を要する。等々)
 第四には、中学校の統廃合問題にも関係します。第四中学校が、銚子市中心部にあることは誰もが了解していることです。仮に、「中学校は1校に統合。」という事態も場合によっては想定しなければなりません。(小見川町は人口約2万6千人で、中学校は1校です。)当面銚子市では一校に統合という事態にはならないでしょうが、以前の様な中途半端な規模の中学校施設では今後の対応はできない様に思えます。しかし、人口7万5千人足らずの街で、8校もの中学校数では、児童数の減少している現在、生徒間の勉強等に対しての向上心・競争心など喚起できる筈もありません。その証が、市立銚子高等学校の学力低下と、同校への銚子市内の児童の入学率の低さです。(銚子市の児童は、どこに進学しているのでしょうか。)

 過去に、これだけの問題の原因を作出しておきながら、またも若宮小学区の方々が、若宮小学校の存続にきゅうきゅうとしている姿は、『見苦しい。』の一言につきます。
 私が興野小学校出身者であるからといって、興野小学校・若宮小学校の統合は、現在の興野小学校の位置での統合と言う事に固執するつもりは毛頭ありません。他に、よりよい案があればそれを採用するのが重畳です。
 地図を参照していただければ明らかですが、本城小学校・若宮小学校・興野小学校の位置関係と、現在の各小学校の通学区域を見てみますと、仮に若宮小学校が廃校になっても(あえて廃校という言葉を使いました。)現在の本城小学校・興野小学校の通学区域の最遠の児童の通学距離と大きく隔たった通学距離にはなりません。これだけを考えた場合、現若宮小学校或いは現興野小学校の位置のどちらかで、小学校の統廃合を考えるならば、過去の歴史(若宮小学校は、興野小学校から分離して出来た。)からも、現興野小学校の位置での統廃合が最善の様に思えます。
 第四中学校の一番古い鉄筋の校舎は、昭和26年3月に竣工し、さらに昭和44年、45年の2年間にわたって窓枠の改修をしました。この様に小学校を含め学校の校舎はかなり長期間(第四中学校の校舎では50年以上)利用・使用出来るものです。若宮小学校の現在の校舎は、何の展望もなく、建築後十数年で、大改修せざるを得ない状況に置かれております。(前記の「学校の統廃合で考えなければならない事」を考慮した場合。)一部の地域エゴが、税金の無駄遣いになった典型と言わざるを得ません。一時の節約のつもりが、後日に「莫大な無駄遣い。」と言われない様、一部の地域エゴに振り回されることなく、長期的展望に立った計画を立案下さいます様、お願いしたいものです。
 蛇足になりますが、さらに言わせていただくのなら、大衆日報に掲載されている若宮小学区の方々は、『現若宮小校舎』建設時には、興野小学校との統合計画などに何ら目を向けていなかったにもかかわらず、今回は春日小学区(清川町3・4丁目は若宮小より春日小の方が近い。)、飯沼小学区(新生東部地区は興野小より飯沼小の方が近い。)までの広範囲に言及しておられますが、本城小学区の件には全く触れていないのはどうした訳でしょうか。 また、学業でもスポーツでも効率が同じであれば、後は時間の問題が最大のものであることは、過去から現在まで教育者であればどなたでも了解している事です。(大衆日報 平成16年4月22日3頁『無視できぬ通学時間』を参照いただければよくわかります。また、運動場は校舎に隣接している方が重畳です。…教職員の対応もしやすく、防犯の面でも目が届きます。)行き当たりばったりのアイディアで、大失敗した事が何の教訓にもなっていない様に感じているのは、私だけではない様に思います。

児童・学童・生徒・学生の区別は次の様に認識しております。上記ではすべて児童として記載しました。

児童…0歳から18歳まで(児童福祉法)
学童…小学生
生徒…中学校・高等学校に籍を置いて教育を受ける人
学生…大学などに籍を置いて教育を受ける人






2004.01.11