さきやかな発足




 分教場発足当時の構成は、主任武藤武志、職員:教諭緒方七朗、小林昌子、寮母村上ハツメ、使丁松下豊作、生徒は在籍相当三十三名、実際就学したのは十六名であった。
 形の上ではささやかな教場ではあったが、天草地域の特殊教育にとってはまことに特筆すべきことであり、この実現に努力した脇山期成会長はその自叙伝で一天草聾学校創立の事業を完成して、不具者教育にいささか貢献することを得たのは終生の欣びであって、天が人道上の責任の一端を果たす機会を最後に与えてくれたことを深く感謝した。一と述べている。
 知名有志が、諸種の合の役職員になるのは形式上 名目上の立場が多いものと思われるのに、脇山会長のこの感慨に接して 新たに襟を正したくなるのは筆者のみではあるまい。


聾学校10周年を迎う(天草民報記事より昭和38年2月24日発行現文のまま)