「自由研究(再録)」

 小学生の頃、良く夏休み(冬休み)の課題として、

 普通の宿題とは別に自由研究と云うものがあった。

 
 そして、その時毎回決まって、一体何を研究(創作)したら良いものか―?
 
 と、小学生ながら結構真剣に思案したものである。

 (しかも、8割以上の高確率で休みもあと1週間を切った辺りの終盤に差し掛かった頃合いで。)

 
 その中で『習字』というのは、

 何か自分の中で妥協してるような感じがして生涯する事は1度もなかった。
 
 ここで間違って欲しくないのは、決して“書道”そのものを貶しているという訳ではない。

 寧ろ、素晴らしい日本とかの伝統文化と云えよう。
 
 
 ところが、この“自由研究においての習字”に関しては、

 明らかに書道に興味がなさそうな人たちに限ってただ何でも良いから適当に字を書き殴ぅり、

 「ハイ終了。」

 って感じの投げやり的パターンが数多く見受けられたような気がしなくもない。
 
 他にやること考えんの面倒だし、取りあえず習字でいっかぁ…

 と、云った最早最終手段的な。

 
 中にはきちんと『書の道』
を嗜んでいるような人達の作品もあり

 (しかし、ごく一部のワケだが。)
 
 そういった作品に関しては、大変素晴らしいと思う。

 
 ただ、そうしたきちんとした書道作品展示コーナーに、

 明らかに一発勝負の投げやりダメ作品が紛れているというのは、

 上記の方達に対し、無礼千万と云えるだろう。

 最早、“恥の文化”否“文化の恥”といって相違なかろう。若しくはネタか―。

 いずれにしてもいとわろし。

もどりゃんせ。