先週届いた組合員向けの「全古書連ニュース」を昨夜、パラパラとみていると名古屋の組合が昨年秋の古本即売会で実施したアンケート結果が載っている。アンケートは2F会場で実施したそうだが、「多くの人は1Fの百円均一会場での買い物で手いっぱいとなり、2F会場まで上がらずに帰り」、アンケートに答える人も少なかったという記述がなんとも寂しい。

またアンケートの中では「古書即売会は古本屋のゴミ処理場」という厳しい意見もあったそうだが、「的を得ていると評価する」古本屋もいたそうです。大阪の天神さんの即売会でも売上の半分以上が均一だそうだから、お客様も100円しか買わないという人が激増しているみたい。また少なからぬお客様が良い本を買おうとしても、古本屋もネットや目録の載せる本以外は即売会で捨てるように売っているので、「古書即売会は古本屋のゴミ処理場」というのも「的を得ている」ということかと。

100円均一本は良い点もあるが今は弊害の方がはるかに大きい、古本屋は即売会で100円均一本を売る方法はよ〜く考えるべきだと思う。京都の即売会で100円均一をやめたと聞いたが、正しいアクションだと思います。100円均一をやめるということは、古本屋が本を選んでしっかりと値をつけるということだし、お客様も良い本に出会える機会が増える。そしてなによりも本を好きだ、大事にしようということだと思うのです。古本屋の中を覗いて良い本に出会う、そして時には店主と本の話をする、そういうことが減ってきているのが残念です。「全古書連ニュース」を読んで少しだけ悲しくなりました。