長野古書組合は最近新加入の組合員が6名あったということから、研修と懇親会を大市のある前日から泊まり込みでやるということになりました。

日曜日の昼、雨が降る中を松本の浅間温泉に向けて出発。場所は浅間温泉・栄乃湯というレトロな温泉宿。研修は3時にスタート。第一部は細野書店の細野さんの古本の話、市場のこと・入札の仕方・代表的な和本の説明など。本を安く買う時流のなかで、安い本を買ってはいけないという話が印象的でした。高く古本を買うことで本の価値を見つけて古本を守っていくことが大事だということ。

第二部は、山崎書店の山崎さんの司会で、青翰堂(セイカンドウ)書店の花岡さんと、細田書店の細田さんが長野古書店組合の歴史を話してくれました。長野県古書組合は全国古書組合の中でも13ある理事県のひとつで、それは昭和初期に古書市が東京で開かれ始めたときに、大正堂や大和屋などの長野の古書店がすでに参加していたという歴史があるからという話など興味深いものでした。

夜は、温泉に入った後、大宴会。翌日は大市で東京や名古屋・大阪からも来てくれる古書店があり、総勢40店ほどが参加する賑やかな市場。セリをするのはフリの名人の細野さん。絶妙のフリにツッコミの声や楽しいヤジもあり、いつもながらに本当に漫才のような市場、今日も大商いでした。