追分もきのこ祭りが終わると人通りはかなり減る。田舎の村で開業する我々は、冬の半年はインターネット販売は必要不可欠の営業手段である。10月9日に神田古書会館で行われた「古本屋になるための1日講座」の講師は「うさぎ書林」さんと「オヨヨ書林」さん。両書店とも、インターネットでの古本販売での横綱とも言える存在である。ということでインターネット販売の秘訣を聞こうとで、亭主が「1日講座」に伺った。

しかしながら、お二人の話によると、どうもインターネットでの古本販売は3〜4年前と状況がかなり異なり、厳しいらしい。予想はしていたが、そもそも「1日講座」なんかで、簡単に古本商売の秘密を教えてもらおうという自分たちの考えが甘いのだ。石神井書店の内堀さんから、「古本業界は縮小していく運命にあり、暗い話が多いが、でもつぶれる古本屋は少ない」との発言があったらしい。早稲田や西荻の古本屋は繁盛しているようだし、きっと何か秘密があるにちがいないと思おう(希望的観測)。古本道は実践しながら地道に研究して行くしかないということ、まずは楽観的であることが大事かと思う。