外溝工事の確認をしている時に降り出した雨はどしゃぶりの夕立になりました、あわてて建物の中に入ると壁一面の本棚が完成していました。本棚は最初に値段を聞いたときには躊躇もしたのですが、立派な本棚ができて大満足です。この本棚を本で一杯にするには相当な時間がかかりそうです、頑張らなくては。

さて、建物もほぼ完成ということで、看板の打合せです。看板といっても、我々の古本屋の看板ではなく、建物の看板です。建物は、中仙道の宿場町の町並みを再現した格子戸のある外観で、昭和のはじめに火事で焼けた家を復元しようというプロジェクトです。その焼けた家の屋号が「柳屋」、看板は代々の店主名「柳屋市兵衛」です。看板はけやきの板に彫るのですが値段を聞いてびっくり、大家さんが支払うので我々の財布とは別ですが、そのお金があれば結構な古本が仕入れるなあと思いながら、しかし、歴史の重みを感じさせてくれるはずなので出来上がりがたのしみです。追分宿では、いまでも昔のりっぱん看板をいくつか見ることができます。追分村は寂れた感じが良いのですが、今回の柳屋プロジェクトをキッカケにして、すこし活気も出したいと、ひそかにたくらんでいます。