馬子唄道中でガレージセールスをするので、区長さんにご挨拶に行きました。追分村は今の行政区では軽井沢町の追分区になるので、村長さんではなく区長さんです。協賛金の一万円を納めてしばし、お話しを伺いました。お茶をいただきましたが、一緒に「漬け物」小皿があって、さすが長野です。区長のAさんが、追分コロニーの「コロニー」というのは、立原道造の卒論ですね、といいながら、「信濃追分の今昔をきく」という私家本をだしてきてくれました。

そうなんです!と言いながら、本をぱらぱらとめくりますとますと、中に「浅間山麓コロニーの建築群」のデッサンがありました。巻頭文は、追分を題材にした小説・エッセイがある後藤明生です。追分村古老が語る村の歴史や、ゆかりの文人たちの思い出話満載の本を見ていて、おそらく欲しそうな顔をしていたのでしょう、区長のAさんは「持って行っていいヨ」とのこと、遠慮なくお借りすることにしました。