<油屋再生プロジェクト「こけら落とし」イベント> ♪このたび「追分コロニー」は、スポンサーの協力を得て、旧油屋旅館の建物保全と運営を「旧油屋再生プロジェクト」として委託されることになりました。 ♪旧油屋旅館の建物保全と運営(有効活用)については、軽井沢でも活動を進めている「ナショナルトラスト」のような歴史遺産の保全を行うという考え方で、当面は昨年発足した「本のまち・軽井沢」の活動を発展させながら有効活用していきたいと考えています。 ♪その「油屋再生プロジェクトのキックオフ・イベントとして、ミステリー作家である延原謙がシャーロック・ホームズ全集を全訳したのが追分であることから、「シャーロック・ホームズ」のイベントを企画しました。 ♪再生した油屋で、みなさまのご来場をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。 ♪予約、問合せ等はメールもしくは電話、あるいは「本のまち・軽井沢」のHPからお願いします。△E-Mail:colony@indigo.plala.or.jp(随時)、電話:0267-46-8088(木〜日曜日の12時〜17時頃)
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「延原 謙(のぶはら けん)略歴」 明治25年(1892)岡山県生まれ。本名謙(ゆずる)。早稲田大学理工科卒業。1928年「新青年」、1932年「探偵小説」の編集長。 逓信省電気試験所勤務の傍ら外国雑誌に載った探偵小説を翻訳。それが森下雨林に見出され、翻訳家としてデビュー。早くから創作にも手を染め『氷を砕く』(1932)などの短編や、長編『覆面の佳人』(1934)を発表。 大正時代から少しずつホームズ訳を進めていた。神田の古書店で見つけた『四つの署名』の原書あるいは「ストランド・マガジン」を訳したことから始まったが、戦中は翻訳の世界から離れる。 中国から昭和21年4月に帰国、信濃追分の油屋旅館で夏の暑さを避けながら、旧訳の手直しを含めて翻訳活動に励んだと言われている。昭和27年(1952)に初の個人全訳の形でホームズ全集を完成させた。 昭和33年(1958)追分5254の別荘を建て「ホームズ庵」の表札をかけた。新潮文庫改版の作業はこの「ホームズ庵」で行ったと言われている。 昭和52年(1977)6月21日急性肺炎で死去。享年84。 |