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0.9   始点・起動・根絶・断絶

 パソコンの設置できる大地にようやく到着いたしました。 インターネットに繋がるまでローカルで何か書いていきます。

4月2日






1   夢を見るのは明日にしたら? 1

 目の前には何かがある。もやもやとした何か漠然としたもの。 それはボクがいつも口にするたびにあなたおかしいよといわれる 世界ではなくて、世界は拒絶しているからそうではなくて。 ああ……。今、世界を拒絶しているといったけど 実際は拒絶するなんて無理だよね。 というより無視しているといった方が正確。 でも世界はほんのした隙間からボクの中に入り込んでくるものだから、 いつも苦労させられて困っている。 話がずれた。何についてだっけ。ああ、もやもやとした漠然としたもの についてだっけ。そう、それは目の前の何かについて。 形にならない大きな壁のような、扉のような……目の前にいつもあって。 ボクには見える。ボクにしか見えていないのかな?

「目の前には何かがあるだなんてまだ思っているの?  バカバカしい。いい? その先にはなにもないのよ。 あなたの知っていることも知っている人も、 これから先あなたを襲う現実もあなたの言う 『何か』ではないし、そもそも『何か』なんて存在しない。 そんなことについて考えるだけ無意味よ。時間の浪費、無駄の極み」

 無意味? そんなもの受け取り側の傲慢だ。 そんなに意味のないことが嫌いなら、起きて食べて寝るを一生繰り返せばいい。 それ以上有意義なことなんてこの世に存在しないだろうから。(途中)

4月2日






2   夢を見るのは明日にしたら? 2

「運命って信じる」
「運命?」
 ドラマでも言わなそうな今更なセリフで彼女は質問した。
「自分がいつ死ぬかとか自分は敷かれたレールを進むことしか できないのかとか、そういうこと考えたことない?」
「あるよ」
「そのことについてどう思う?」
「どう思うと言われても……うーん」
「昔、わたしって変われると思う? って質問したの覚えてる?」
「覚えてるよ」
「例えば何かを変えようとすること、 通常のまま推移していけばこうなるであろうという 物事の最終的な形、そういった確定的事項をあなたは変えられると思う?」
「もし変わるとしたら確定的じゃないし、変わらなかったら確定したことじゃないか。確定しているかどうかが、確定していない。 確定的事項という条件がおかしい」
「もう、そういうことが言いたいんじゃなくって……ああ、 何ていえばいいのか」
「言いたいことは凄くよくわかるよ。全ては決まっている。 決まってはいるけど、それはボクたちの視点からはわからなくて もっと上位の世界的視点から見たならば……」
「全てはわかるとでも言いたいわけ?」(途中)

4月3日






3   住所がないなら戸籍を売ればいいじゃない?

 去年の4月から今年の3月までは川崎市に住んでいたにも関わらず、 転入届を出していなかったため住所不定という社会人に あるまじき事態に陥っていたのですが、 本日とうとう新たな大地、兵庫県にて住民票の登録と 免許証の住所変更をして参りました。 なんといいますか、大阪編といっていたのに兵庫県。 去年も実際住んでたのは神奈川だったのに東京編と言い張る このなんちゃって〜〜人的姿勢は皆さんにも見習っていただきたいものです。 まあ、災厄の中心となる会社は両方とも東京、大阪であるので この宣言もあながち間違いではないのですが……。 働くことは非人間的、非生産的、 精神的苦痛を激しく伴う何も得るもののない、 人間の誇りと尊厳を奪われていくこの社会で最も唾棄すべき行為で あることに皆さん異論はないでしょうが、 終わることなくそれは更に続いていく……。 語り継がれるは日本中を絶望を抱いたまま縦横無尽に駆け巡る、 一人の社会人の物語。望まない。そんなこと誰も望んでいなかったのに……。 ヘル・エッジ・ロード大阪編がついに始まります。

 さて、僕の知らぬ間に住基ネットとかいうものができていたらしいですが、 その国民番号もボクの元には当然のことながら届いていなかったのですが、 なんかついにといいますか自動的に登録させられてしまいました。 世界への迎合。望まない。そんなこと誰も望んでいないのに……。 今までは社会に迎合していないという立場にいたからこそ 世界について外側から語ることができていましたが、 社会に内包されてしまった今、もうそれは不可能かもしれません。

 それはそうと、役所に行く際に凄まじい数の新大学生の 入学式帰りといった風情おぼしき集団とのファーストインプレッションを 果たしたのですが、ホントうざかったです。 ボクも正しい進路、正しい人生の本流をストレートで流れていれば 新大学4年生なんだなあと、体験したことのないキャンパスライフに しばし想いを馳せましたが、現実には彼らが楽しくキャンパスで あの娘とよろしくやってた頃、ボクはといえば有休が初年度から0になるという 新社会人としてあるまじき態度、苦痛の連続、地獄のような生活を送っていた なあという眠らせていた記憶の覚醒、そして今度の大阪と各地を転々とする 社会人としての自分がここに存在することに気づいてしまったので、ああ、どうなるんだろうなあ、どうなっていくんだろう、どうなってしまうんだろうなあと 現代社会のココロの闇を照らし出す的、モダンな暗黒思想にかられてしまって……

 尚、その集団は関○学院の新入生だったと思われるのですが、 女性の方がそのう……なんか平均体重を上回る方の散見があからさまに 見られたのですがたまたまでしょうか? 関西の街柄? これが 西独特の女性の風情? などと疑問系ばかりの思想にとらわれてしまいます。 ああ、間違いであって欲しい。

4月3日






4   夢があるから

 クライング・ワールド・コア! とあからさまな和製英語を 造語しては至福の一時に耽溺する日々を送る左遷王によろしくですが、 本日で2日目の大阪出社です。 ボクは世間一般で言われるIT業界に勤めているのですが、 IT業界といえばインターネット・テクニック。 ネット上でエロ画像をいかに効率的に落とす技術を 研究する兵(つわもの)エリート集団が揃っている業界です。 (なおこの論説で話を進めるならば、IT革命はWINMXの登場 を示唆するのですが、めんどくさくなりそうなのでやめておきます) この2日間でわかったことといえば、 大阪でやっている仕事はこれまで東京で一年間学んできた 技術がまったく役に立たないという絶望的な事実だけでした。 ホスト系ってなんですか? ニホンゴガヨクワカラナイ。

本日の業務、午前中:まだボクが東京にいた時に行われた 部会の議事録添付メールを部内に送る。 午後:重い書物をある棚からある棚へと移動する(一時間)。 だけでした。わーい、暇だよー。

4月4日(日記系っぽくなってきた)






5   なくしたものはホントにそれだけ?

 昨日は業務日記を書いたのですがボクの会社生活が平坦無事に終わるはずが なくこの度社員証を紛失いたしました。おめでとうございます。 なにやら会社の方が「大阪のビッグ・ボスはそういったことに厳しいのでやばい」的な不穏な発言をなさってくださって、ボクの不安感を増長するのに 余念がありませんが、本日は休日であるため朝から家の中を探してみましたが 見つかりません。そもそも昨日の朝には会社で社員証の存在を確認しているため、家にあるはずはないのですがそこはそれ、頑張ったという証が欲しいじゃない? 最後まで諦めなかったという存在証明が欲しいじゃない? ぶっちゃけまずい。カバンの中は全て検めました。が、ありません。

 当社(今、この文言を書いて吐き気がしました)のビルは社員証がないと 玄関で警備員に制止されるというキチガイじみたセキュリティっぷりを 誇っておりますので、どうやら月曜日にはそのようなあまり迎合したくない 事態に見舞われることになりそうです。 また運良く玄関を突破しても当社では社員証がないと入り口のドアを 開けられないため社屋に入れないというあまり笑えない類の事態の勃発が予測できます。 姉さん、事態です! 意味がわからなくなってきました。 そうやって徐々に社会からの距離が離れていくのを感じます。 つまはじきにされていくのを感じます。 そこはそれであり、それはそれ。 わたしが悪いのです。自らの不始末を棚にあげてまた社会が悪い的 文を書くところであったので最後に訂正いたします。 全てとの距離は離れていくけど、そのもともとの原因は大体わたしにあったのです。訂正いたします。

4月5日






6   頑張ればなんとかなる。そう思うのは傲慢じゃない?

 休日はやっぱFF10−2? オレってブクロ系?  といったあからさまに勘違いしたスタイルを確立しつつある ブルレっ子なわけですが、10時間連続プレイなる強行軍を敢行。 見事にクリアを果たしました。おめでとうございます。最近、自分に言い聞かせるようにおめでとうを連呼しているのですが、これは何かの精神病の症例にあるのでしょうか……? おそらくこの狂った現代社会に蔓延するココロの病であると思います! ニューゲームを押した瞬間、ヒロインのコンサートムービーが流れたときには、スクウェアが狂った? と、我が目を疑った次第ですが、 よく頑張ってクリアしたものです。自分を久方ぶりに褒めてあげたい気分でイッパイです。ありがとう、わたしからの感謝を込めて的 ハッピー・エブリフォーユーです。 あと、大阪では木曜・金曜日はカジュアルデイ なる風習だそうなのでお洋服を買いに行ってまいりまーす。 本日、持ってる服飾類を確認したところもっとも多いのが ビジネス関連の物だったということに軽く絶望しました。 あなただけは絶対許さないんだから。

4月6日






7   何かが続いていく。皆、何かになれると信じて疑ってない

 げに恐ろしいことに大阪転勤が決まってから体重が5キロほど増えました。 転勤によるストレスの所作であると信じて病まないのですが、 労災は降りないのでしょうか? 降りないのでしょうか? 降りないのですか?  ああ、そう。ふざけろ^^。

 といった殺伐小春日和、皆さんに至ってはお元気でしょうか。 ボクは多分おゲンキです。 冒頭の挨拶で申しました通り、体重が増えたためこっちに来てから 牛丼ダイエットを敢行しております。 夕食のほとんどを吉野家にお世話になっております。 牛丼でダイエット? 頭がおかしいんじゃないの? と毎日が疑問系 世代の皆さんは思ってらっしゃるでしょうが、 既に私は東京においてこの牛丼ダイエットで8キロ減らした実績が ありますので、おかしいって言われてもなあ……。 しかし、この牛丼ダイエット。ハイソサエティーの皆さんは存じ上げないかもしれませんが、ただいま吉野家はキャンペーン中でして大盛・ 特盛が値下げ真っ盛り。 並、卵で丸く収まる閉塞的状況もついつい大盛、卵と ぶちかまし打破したくなるものです。 おかげであんまり体重減らない。 とりあえず5日で1キロ減りましたが目標は60キロです(現在67キロ)。 7月を目処に頑張っていきまーす。

4月7日






8   夢見るあなたが大嫌い

 東京にいた頃は会社潰れろ、潰すといった妄言を存分に 吐いていたヤングピーポォだったボクなわけですが、 大阪に来てから軽く10階を超える荘厳な 会社ビルを見上げるたびにぶっちゃけ無理?  などと自らの矮小さを省みて自己否定に余儀ありません。 ボクは某ビッググループの某子会社に勤務しているわけでありますが、 なんといいますか企業の偉大さを思い知らされました。 ヤツラは巨大すぎます。その可能性は無限大です。 そもそも今いる会社を潰すとなると、従属する一万人近いグループ社員を 相手にしなければなりません。 おいおい、三国志の名武将でも一騎当千だぜ、一万て(笑)。 と、一笑しながらタバコをプカー。こいつはセンセーショナル。 でもね……誰かが立ち上がらなければならない。 誰かがこの社会を変えなければならない。 ボクだけが、そうボクだけが、ボクしかいない。 ボクがやってやるんだ。 ゲットアップ・アーリーナウ。明日会社行きたくねー!

4月8日






9   ねえ、こんな夜は何かが始まる予感がしない?

 毎日がガンバ! フライハイ! と自らを鼓舞することで 内なる破滅衝動から侵食されていく自我の崩壊をなんとか防いでいる ブルレっ子です。ブルレっ子とは大阪編になってからの管理人の愛称です。 ううん、違うの。ブルーレッドを愛する人、それがブルレっ子。 そんなあなたはブルレっ子? 大好きなのは私しかいない……。 だからブルレっ子が固有名詞になっちゃってる。 ねえ、代名詞にしていこうよ。ブルレっ子を代名詞に……。 あなたは嫌? ブルレっ子はボクだけ?

 まあ、そんなこんなはかなりのレベルでどうでもいいです。 このサイトの管理人を誰か殺せばいい。 さて、4月の文章はまったく公開されないローカルで書き連ねて いるわけですが、なるほど。別に公開しなくても自分が延々と文章を書いていけることがわかってきました。現在まで奇跡の毎日更新記録が続いております。 これは約一年半前の専門学校時代以来の快挙です。 まったくもって素晴らしい。自画自賛。 ブルーレッドはオレすごいでしょ? 系のサイトなので、 どんどんと自分を褒め称えます。 だって他の人は褒めてくれないものね^^。 連続更新が続いている理由はぶっちゃけ飲み会がないからと 友達がいないため外に出ないからです。 ええ、自己分析も欠かしませんよ?

 〜〜ですが調には飽きてきたのでそろそろ控えます。

4月9日






10   あなたが誰に好かれるというの?

 雨が降っています、と音量の絞ったTVが囁いている。 閉まった窓の向こう側から雨の匂いがする。 僕は雑誌を読みながら歯を磨いていた。 部屋を出る直前に朝から五感全てを使っていちゃ一日持たない んじゃと一人苦笑する。階段を降り、共同玄関までたどり着いたところで 傘を忘れたことに気づいた僕は、雨の降る外を見ながら踵を返して取りに戻る。 やっぱりロクなことにならないと目を閉じて前に振り返る。 一回呼吸して目を開けた僕は降りたばかりの階段を再び昇る。 数十秒後にはまた降りるんだなあと思いながら昇りきった後、 前後に動くつま先を見つめて廊下を進んだ。 そんな一日の始まり、と考えてそもそも一日はもう始まっているし、 起きてからが始まりなのか0時を回ったときが始まりなのかを考えている内に、 赤ちゃんの誕生はいつなのかと同レベルだ、と思って思考を停止させた。 部屋にあった傘はコンビニで買った安物のビニール傘だった。 聞こえる雨音は先ほどより強くなっていた。

4月10日






11   フール・リレーショナル 1

 僕について語ろうと思う。幾つかのことについての簡単な確認だ。 人は単純ではないけど、人生で成した事柄を並べていくだけであれば 紙一枚で済んでしまう。 何かについて。あることについて。 これから書こうとしていることはひどく単純なことだ。 一文あれば事足りることについて。ノート一枚もいらない。 ただ、僕はそのことを成すまでの過程について複雑に語ろうと思う。 過程についてであれば、言語という伝達を用いる以上、 ある程度効率が悪くなるのはしょうがないことだと割り切るしかない。 当事者が語るならば尚更だ。 ある人にとっては全てがどうでもいいことだろうことを、 それなのに多くの人が語ろうとするのは、本人にとってはどうでもよくないからであるし、 語ることで何かが変わると思っているのか、それとも語ることそのものが目的なのか。 僕は常に流れを歪めることを意識しているだけであるし、 周りとの距離感を曖昧にするために語る。 ただ、それだけのことであり僕がそう思っている以上、 そこに意味を求めない人がこれから語ることについて耳を傾けても 得るものは非常に少ないだろう。(フール・リレーショナル2へ続く)

4月11日






12   否定する唯一の存在7

「あなたのことが何も嫌いというわけではないと思うの。 ううん、むしろどちらかといえば好きなんだと思う。 真夜中にふと見たTVが凄くおもしろかったりするみたいにね、 そんな感じの好きって言ったらわかってもらえる?  私が伝えたいことは、 ようするにあなたのことを理解しないといっているだけ。 そんなに理解しがたいことかしら。 あなたが私の言葉を理解できないように、私もあなたのことが理解できない。 理解しない。ただ、それだけのこと。 それがどうしてなのかについての理由はたくさんあるし、 わたしはそのことについてあなたに詳しく 説明しなければならないのかもしれないけど、 残念ながらそうすることはしない。 どうしてだかわかる?  そもそものあなたを理解しないという理由も複雑で、 更にそのことを説明しない理由もとても複雑で、 ややこしくって全てが複雑になりすぎるから。 あなたは世界を複雑にするのがとても大好きなようだから、 そういったやり取りをずっと続けても苦痛でないかもしれないけど、 わたしはそうじゃない。というより、世界中の大半はそうじゃない。 そういった当たり前のことを認識していない、なんていうとそんなことは わかってると言いそうだけど、そうだったとしても あなたがとても理解しているとは思えない、世界に適応した行動を取れないということも 理由の一つだし、そうやって理由を挙げていくとキリがないからやめておくわ。 そろそろ時間もなくなってきたし」
「それが君の出した一つの答え?」
「わたしがあなたに明示しようと思ったラインを超えない範囲の、ね」
「というなら、それを僕に否定することはできない、わけではないけど、そこまで確信を持った言い回しをするならその確固とした意思を崩すことは 並大抵のことではないことを僕は知っている」
「でもあなたはなんとかして、わたしの中にあるこの確信めいた意思の壁を 突き崩さなければならないんじゃないの? もちろんわたしはこの意志を 揺らがせるつもりはないし、あなたの言葉に耳を貸すつもりはないのだけど、 その不可能めいたことをするだけの理由があなたにはある。 あなたの中にだけはある」

 そう、理由はある。彼女の声はヘリコプターの爆音に 遮られているかのように微かにしか僕には届かない。 初めは微細だった世界からの剥離が一人ではどうにもならない までに進行している。徐々に、僅かに、そして確実に。 時の流れが均一ではないものと感じるようになったのは いつだっただろう。最早そのことさえも重厚な記憶の箱から 呼び起こすことは出来ない。箱を開けるための鍵も既に失われている。 ここはそういう場所だ。失い続けるために存在する場所。

「理由なんか些細なことなんだ。後から自分の都合のいいように いくらだって自分の中で変換され続けるものなのだから。 僕は既に行動してしまっている。だからその行動に全力を尽くす。 ただそれだけのこと」
「説得の大前提をあなたは履き違えている。 妄想もいいところ。わたしには理解できない。 そもそも行動があって理由を後付けするのならば、 あなたは何に従って行動するというの? 感覚だなんて 恥ずかしい解答はわたしはごめんよ」

 その問いに答えることはできなかった。
 僕はこうしてまた大切なものを失い続けていく。

4月12日






13   お祭りはもう始まってるよ?

 神妙に顔を伏せ、湖面にさざ波一つ立たせない静謐かつ どんな困難にも打ち砕かれぬ頑強な意思を持って 席を立ち、この魔殿から出るためのキーワード、 「お先に失礼致します」を澱みなく発するならば、 パンデモニウムと現世をわかつ、あの大きな扉の鍵は開かれる。 鍵は誰が持ってるかじゃない、僕なんだ、僕たちが扉を開くための鍵なんだ! でお馴染みのブルレなわけだけど、会社を出る時の解放感は 無期懲役だったけど出所できた虜囚の気分にも勝るとも劣らずだネ。なんちて。 ブルーレッドは会社呪詛系サイトです。会社呪殺はいつでも承っております。 そんなあなたはまず空残業から始めてみてはいかがでしょうか。

 いやいや、ふざけた書き出しでまったくもって恐縮です。 休日の高揚感についついネジの緩い頭の具合が更におかしくなった模様です。 さて、 この間、開始宣言した牛丼ダイエットについての効果について皆さん 知りたくはないですか。知りたくないっつうか、今後のわたしの人生において ひとかけらもあなたのために使うメモリーはないですって?  オー、他人に無関心な痛々しい現代社会の歪み、特異点ここに極まる。 もっと他人のことに興味を持ってみたら?  いくらアウトローを気取ってみたところで人は一人じゃ生きていけないんだよ。 繋がっている。全ては繋がっている。世界と繋がっている回線は何もインターネットだけじゃないんだからBフレッツとか言う前に、あなたの心の コネクション回線、もっと太くしていきましょうよ。 そんなあなたはまずお母さんにおはようの一言から始めてみてはいかがでしょうか。

 また話が横にそれた。いかん、いかんなあ。 小春日和の木漏れ日が窓から振り注ぐ休日の朝。 お腹が空いてまいりました。 こんな天気のいい日はお日様の光を体一杯浴びたくなるってわけで、 吉野家へゴー。イッツ・ア・スモール・ザ・セカンド・ホーム!  序文で今日はもう飽きたことには聡明な読者ならば 気づいていることでしょう。気づいていて欲しいものです。 気づいたからといってあなたの人生で今後その能力が現実的に 役に立つことは決してないですが、そんなあなたを僕は好きになることが できるでしょう。

4月13日






14   天の声

「君のうんこで高収入」
「あなたのアナルがビジネスに!?」
「排泄したら菊座に諭吉が!?」

 以上、死ぬほどお腹とお尻が痛くて便器に座っている時に聞こえてきた声です。

4月14日






15   ステップ・バイ・シンフォニー

 いつだって後悔の連続だ。 気が付いた時には何もかも手遅れになっている。 駅のプラットフォームにも、朝の始業時間にも、 夕刻の帰社時間にだって間に合わない。 僕たちは立ち尽くす。この大きな奔流の中で逆らうことができず、 立ち尽くすことしか出来ない。立ち尽くしたその場所で、 ただただ後悔を繰り返す。ステップ・アラウンド・シンフォニー。 アニータ。白銀の翼を背に纏った君はまだ飛び立つことはできるか?

4月15日






16   真心込めて、あなた(会社)を呪うわ

 インターネットがしたい、インターネットがしたい、 インターネットがしたいと電車のドアにもたれかかって呟く毎日です。 いや、まあ実際、会社でそのぅ、掲示板のチェックと はてなアンテナ(しかも他人の)なる未来ツールを使って そこそこの巡回はしているのですが、やはりそこはカンパニーという デスパレスの中ですので、他の社員の方の目が気になります。 監視されている閉塞的状況の中、スキを見つけては Alt+Tabキーをテクニカルに使いこそこそとブラウザを閲覧する 技術ばかりが洗練されてきました。 おそらくワールドクラスだと自認してます。 誰かが椅子から立ち上がる音がした瞬間には、 ブラウザは別の作業ウインドウで隠れている。 ……まさかマッハを超えている!? そんなカンパニーライフ。 いやいや、こんなことではいけない。嫌なんだ。もう他人の目を気にしながら 生きていくなんて嫌なんだ!  割と勘違いしたポエミーな自意識過剰さを私は誇っていますので、 もっと自由なインターネットを楽しみたいのです。もっと!  真っ白なキャンパス(マウスパッド)の上で自由な曲線を描きたいんだ!  ワッホイ! ワッホイ!(マウスを振り乱し大興奮)  そんなことを言ってる場合じゃない。 今のはインターネット禁断症状の発作でございます。 そろそろ限界です。ねえ、お金なんかいらないの…… 愛なんかいらないの。わたし、あなたの回線があればそれだけでいい。 それだけでいいの。0と1で綴られたメッセージ、わたしにだけ届けてよ…。

4月16日






17   あんたは空気なんだよ。そこにはあるけど認識されない

 選挙があった。しかし、僕は行かなかった。 行かなかったというのは正確じゃないな。 呼ばれなかったというのが正確なのかな?  なぜなら、僕には選挙権がなかったから。 もっと正確に言うならば住所がなかったから。 これはどういうことなのかな? 僕は税金も払っている。 教育も受けた。毎日苦しみながらだけど労働もしている。 そんな僕なのに、国民の3大義務は果たしているというのに 選挙権がないっていうのはどういうことなのかな?  国は僕を国民として認めないという暗黙の宣戦布告なのかな?  なめやがって。義務は果たしているのだから僕は権利を主張する!  4月3日に住民登録したんだからひょっとしたら、 投票用紙が来るんじゃないかってドキドキしてた僕をあいつらは裏切った。 花見はない。素敵な出会いはない。桜は散った。 春は来ない。投票用紙も来ない。 僕は一度も選挙に行っていない。 もっと正確に言うならば、齢21になるけど 一度も投票用紙は家に届かない。 そう、言うなれば空気。存在するけど認識されない。

4月17日






18   そろそろ飽きてきた

 牛丼ダイエット報告

 本日の体重:66キロ(4月7日より1キロ減)
 あと6キロ

4月18日






19   ブルーレッド(構想)

 メモ:

「あなたに特別な力があるかなんかどうでもいい。 私にとってあなたはきっかけなのよ。閉塞したこの世界を変えるための 不確定要素だと私が信じたいだけなのよ」
 赤い扉に手をかけて彼女は言った。
「失敗は許されないわ。失敗したら1000年後にまたやり直しだもの」
「僕にはやり直しなんかない。正真正銘一回だけしか許されない最後のチャンス」
「ごめんなさい、そうだね。そして私にとっても次があるのかはもうわからない。このドアを開けると後戻りはできないよ。 世界が滅ぶか、私たちが勝つか。準備はいい?」

 この繰り返しを終わらせるために。 世界を1001年に進めるために。

4月19日






20   ブルーレッド(構想2)

「どうしてあなた達は世界を滅ぼそうとするの? 何度も、何度も」
「お前が世界を再生するからだ。そこに世界が存在する限り我々は世界を破壊し続ける。逆に言えば、どうしてお前は世界を再生させるんだ?」
「あなた達が世界を破壊しようとするから……」
「延々とその繰り返しだ。我々は理解しあえないように作られている」
「理解なんてする必要ない」

 世界を破壊させるだけのために生まれた赤の軍勢(名称未定)と、 世界を再生する奇跡「青の光」の 能力を持つ少女をリーダーとする軍勢ブルリニアの闘い。 世界(世界名ブルーレッド)は何度も赤の軍勢が最後に放つ破壊の光 「赤の光」よって滅ぼされている。 滅ぼされるそのたびに、荒廃した大地と人を少女は 青の光で再生させて、そして少女は死ぬ。 1000年ごとに赤の軍勢は再び現れ、 その時、少女も蘇える。 1000年をサイクルとして繰り返される破壊と再生。 延々と続く破壊と再生の螺旋世界「ブルーレッド」。 少女は何も変わらないその繰り返しに疲弊していた。 そんな少女の前に異世界より少年が現れる。 異世界から来たという少年に何か(うまい言葉が思いつかない。 不確定要素というか乱数というかそういうもの)を感じた少女は 再び赤の軍勢と闘う決意をする。みたいな?  超てきとー、つまんないのー。寝る。

4月20日






21   イースター

 復活の日! 僕はまだ飛べる! 飛べるんだ!  皆! ありがとう!(ビルの屋上からダイブ)

4月25日






22   伸ばした右手で太陽を覆う

 流れる雲と共に一片の名残も見せず散りゆく桜に、 どうしようもないほどの虚脱感と焦燥感を感じずにはいられない。 去来する眩しい日差しに外を歩く人々の服装が身軽になっても 俺はといえば停滞した時の濁りがまとわりつき、がんじがらめに 拘束された虜囚のように部屋の隅でもがくことしかできない。 もう一度だけ約束して欲しい。 太陽の光で陽炎のようにかき消され消えていくこの声が届いたなら、 あの橋のたもとでせめて涙を見せずに待っていて欲しい。 春風と共に桜の花が芽吹く季節が再びやってきたとき 少し上手になった溜息をつきながら、 この鎖を断ち切って迷わずに君に会いに行けると思う。 偽りをフィルターにかけた言葉にならない声で。 声にならない言葉で断片を明示することができると思う。

私信:甘いレモンの機械の人へ
ゴメン、無理。

4月30日






23   素直になること、壁のもっとも向こう側にあるもの

「割と頑張って生きてる」

「頑張らなきゃ生きていけない」

「生きるのも才能」

「頑張らなくても生きていける人もいるけど、 頑張らなければ生きていけない人間である以上、 つまりは頑張らなければならない」

「意味なんか無いの」

「なんにでも意味はある」

「それは幻想。世界は嫌になる位、無意味で溢れている」

「意味があるかないかは個人の中で決められる」

「そうね、言葉は捏造できるものね」

「捏造ではない」

「なら私に世界の意味を教えてよ!」

「意味はあるよ そうだね。影を追いかけているんだ。 あの人の影。スキップしながら僕の前をひた走る」

「あの人がつまりあなたにとっての世界なのね?」

「正確じゃないね。ピントがずれている だってあの人は此処にいるから…。此処にいるんだ!  僕はそこにたどり着かなければならない あなたは此処じゃない、其処の住人だ。 僕らはフリーダム。不自由な自由しか持ってないけど… 今はそれでいい」

「そうやってたくさんの人が「自由」に喰い殺されていったわ」

「似非精神論はもういいわ」

「精神論? 違うね。これは僕らの世界論さ。 どちらかの世界が崩壊するまでそれは終わらない」

「積んでは崩し。繰り返し」


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「ネットワークが絶望を生み出す元凶」

「ネットワークとは、インターネット?それとも「関係」そのもの?」

「全てさ。LANからWANからインターネットまで回線そのものが害をなす」

「それは、伝わらないことに対する絶望?」

「もっと現実的な話さ」

「概念以前の叫びかしら。言葉になる以前の、叫びなのかしら」

「ITが失業率を増加させている。僕たちはe-japanとか言ってる場合じゃない」

「でも繰り返すしかないのよ」

「繰り返す? 何をだい?」

「Re-JAPAN。明日があるさの精神よ」

「明日がある? 勘違いしないで。明日があるから明日も絶望するのよ?」

「そう、絶望の雨が明日は絶望の光に変わるだけ。 永劫回帰を乗り越えなきゃ。それが、ニーチェが命を賭して叫んだことじゃないのかしら?」

「乗り越える? 幻想だね。ループなんかしていなんだ。 絶望の一本道がそこではただ続いているだけ」

「絶望にすらたどり着いていない、ってわけ?  まっすぐな道は確かにさみしいわね」

「分かれ道は確かにあるわよ。踏み外さないように皆、慎重に歩いているけど、そんなの滑稽だよね。踏み外す=世界からの存在消去だもの」

「消去は救い?」

「安易に救いだなんて言わないで。 いい? 私たちは救われないの。救済を他人に委ねるだなんて正気じゃない」

「言葉を、否定するのね」

「問題は私たち自身で、私たち一人、一人の力で乗り越えなければならないわ。 私は全てを否定します」

「あなたは呪われてる」

「呪われてる? 確かにそうね。だから私はあなたたちを呪うの」

「あなたに言葉を投げかける者は、だからきっと七倍の呪いを受けるのね」

「私は幸せを望んでるんじゃないのよ。あなたたちの不幸を望んでいるの。 私と同じ側まで引きずり込むことが私の役割」

「そうはいかない。もう繰り返しは終わり」

「世界はそんな私を認めていないけど」

「私が認めてあげるわ」

「私が認めない」

「そうして、1001年に行く。絶対に」

「そこには何があると思う? 確かに繰り返しはしないわ。 何かは変わるけど、結局変わらない」

「何かがある? 何もないでしょうね」

「それは世界の誤差修正の範囲内なのよ。結局抜け出せない」

「そしてあなたの言うとおり。結局は変わらない」

「何かが少しづつ変わればいつかは終わるですって?」

「始まるのよ。それだけを信じて、生まれて、死ぬ」

「ハワイが日本に数センチ近づくのと同じレベルよ。 そんなの御伽話じみた寓話。訪れることない事象」

「でも、数センチ近づいてる。今は、それでいいの」

「そうね。完全に清らかで、美しくて、そして、だからこそあなたは呪われている。あなたを肯定してあげるわ。汚れの先で」

「汚れている? 私は潔癖だわ。何者にも犯されぬ信念。何者にも挫かれぬ意思」

「あなたは呪われている。」

「完璧な呪い。それが問題だわ」

これは信じられないことにメッセンジャーのログです。 片方は僕の発言ですが、誰が誰なのかについては黙秘させていただきます。

5月3日






24   アンテナ

 はてなアンテナは危険です! 頭がおかしくなります!  という論が先日インターネットを駆け巡っていましたので、 私も見習って前から作っていたアンテナを公開いたします。

5月4日






25   鬱見雑文祭

 欝だ。思えば落ちっぱなしの人生でした。 どこから落ちたかと聞かれれば「この世のありとあらゆるもの、全てにさ」 と答えることしか私にはできません。 学校でも友好関係の輪からいつのまにか私の名前と存在は抜け落ちていました。 センターの勉強、頑張るぞ! と意気込んでいた冬休み。 受験科目と関係のない古典の補修を受けることとなりました。 結果、受験にも落ちました。会社でも左遷同然の大阪転勤を入社2年目で 通達され、言わゆる出世コースからも転落しました。 住所不定で選挙用紙も届きませんでした。社会からも脱落しました。 もう私にはどこにも行く場所はありません。世界中のありとあらゆる事柄から 私は蹴落とされてきたのです。 そして、それは過去形ではなくこれからもそうなのでしょう。 落ちっぱなしで嬉しいのなんて、MXでファイルが落ちてくるときだけです。 今、私のパソコンに0と1で綴られた不思議な動画たちがどんどん ダウンロードされてきます。その時だけ、私はこの転落続きの人生に一抹の 希望を見出すことができるのです。恍惚の表情を浮かべて悦楽に浸ることができるのです。ああ……素敵なファイルたちよ!  どんどんと我が元へ落ちていらっしゃい! 

「転送をキャンセルされました」

 MXでも私はファイル転送を相手に蹴られました。 もう一度、キューを入れると相手は「オフラインになりました」 というメッセージ。ここでも落ちっぱなし。MX社会でも落ちっぱなし。 もう何もかもがどうでもいいです。 ここにある、ありとあらゆるものがどうでもいい。 明日にはまた会社に行かねばならない。 「仕事をしているふりだけど、現実的に見て仕事をしている状態」 はもういいです。

 わかりきっている人生。悪意だらけの社会。 「全ての物事は世界的に見て、既に過程も結果も決まっているのだけど、 僕たちの視点からではその推移を知る術はないから頑張らなければならない?」それがわかっているからこそ尚更、世界に絶望するのであって、 中には絶望しないで頑張ろう!  と自分の士気を高める人だっているのだろうけど、 はっきりいって「世界中のありとあらゆるものがあなたに悪意を持って降りかかる」という、この絶望的な思想だって、僕が変えようと思って変えられたのならとっくにそうなっているはずだし、「人間20歳を超えたら根本はもう変わらない」 と思っているこの僕の考えだって実際その通りだなんて誰にもわからないけど、 結局、ボク自身が既にそうなることは決まっていたんだ。勘違いしないで欲しい。だからといってこれを見ているあなた達が何もかもを諦めようと思うのは別の話だし、こんな考え方は、はっきりいってシニチズムの極みだ。 逃避することでしか、自分の存在を認識することができない。 常に抜け道を探し続けている。 でも全身全霊を込めて探したのであれば、抜け道はあるにはあるのだろうけど、 僕はその抜け道に逃げ出すことはきっとしないんだ。 常に考えうる最悪最低の選択肢を選び続ける。 それも世界的な視点から見れば決まっていたことです。 願うことはよくあります。その願うことも結局のところ、 「願いが叶わなくて更に世界に絶望するため」なだけであって、 実際に叶うことはない。 それも世界的な視点から見れば決まっていたことなんだから。 理解してもらおうだなんて思っていない。 そもそもよくある凡言で申し訳ないけど、 「他人に理解してもらうこと、それ自体が幻想」であるのは当然なわけで 出来ることといえば理解したつもりになることだけであるのだから、 そんな感覚を持ってもらう必要はまったくない。 他人に認められたってつまんない。否定して、否定されてぶつかり合う方がおもしろいに決まっているだろう。そうして私は誰もいない部屋の中で 世界中のありとあらゆるものを否定するようになった。 否定しても否定されることはない。言葉はただ、部屋の中を駆け抜けて私の元へと還る。そうしてきた私の末路は世界中から存在を認識されなくなるということだった。だだっ広い平面世界。その枠からも私は零れ落ちていく。 死のう。


(普通に書いたら「欝だ」と「死のう」を付けただけで 五月病雑文祭になった。月見の時と同じく参加表明はしないけど)

5月5日






26   AGW

 もうすぐゴールデン・ウイークが終わっちゃうよー だなんて嘆いているビューティーコロシアムへの出演を熟考した方がいいんじゃ……系の皆さん、こんばんは。 まあ一番、考えた方がいいのは僕なんですけどね!(妖精さんの持ってきた鏡を拳で叩き割りながら)  さー今日はヒップホップに小生のドッキドキ☆な  ゴールデン・ウイークに関しての報告なのですが、この3連休一度も外へ出かけませんでした。一歩たりとも、です。 正確にはカーテンも閉め切っていたので(そもそも昼には寝ていたのだから開ける必要もない) 一秒たりとも外の空気、風景、外界との接触が皆無な連休でした。何がドッキドキ☆だ。くたばれ! ギャー!(妖精さんが一人死亡)  大分、妖精さんの数も減ってきました。 これ以上、妖精さんたちがいなくなることは僕としてもあまり歓迎しない事態 なので、今日はこの辺で締めさせていただきます。 ブルーレッドを閲覧してくださっている皆さん。 今、一時だけあなたの時間を分けて一緒に祈っていただきたい。 祈りましょう。さあ、祈りましょう!(明日、会社が燃えることを)
 明日、会社行きたくねー。

 っと、万が一、会社バレしたら真剣に首になりかねない不穏な発言でした。 行きたくない、はまだしも燃えろは危険な思想です。どちらかに傾いてるとも取られかねません。

 わい、頑張る。マジ、頑張る。このやる気、マジモンやで?
 もう骨の髄まで関西系やから。\(>ω<)/

5月6日






27   それならそれでやってやるさ

モー娘。の某曲より、「JOBマシーン:フルバージョン」

上司は 定時帰り (Fu- Fu-)
あたしゃ 毎日 残業×4
自分で 言う位 残業じゃない!じゃない? (JOB!)
暑けりゃ 冷ませばいい (フーフー) クーラーの電源切られてる
誰にもわからない 残業っていつフラグ立つか DYNAMITE
JOBはDYNAMITE
どんなに不景気だって 残業インフレーション
こんなに働かされたら 過労
残業 (ない) 会社に 転職希望だわ

仕事が一日(15時間! 15時間!) 睡眠時間が(3時間 YearX2)
仕事しようじゃないか(社畜だ! 社畜だ!)
Job!Jobin'all of the night

なんだか物足りない(睡眠が) 夏休みとらせてほしいわ
自分で伝えるの 言いにくいじゃない!

理想の上司だわ(帰る時間が) 憧れよ 睡眠時間は
誰しも 帰れない 残業って人生の不思議よ MYSTERY
JobはMYSTERY

こんなの不自然だって Jobのインサイダー
それでも上手にされたら あらま
休みが来る日も キャンセル待ちなの?

あんたの笑顔は(徹夜明けの朝は) 皆がうらやむ(DEATH×4)
残業しようじゃないか(上司も×2)
Job! Jobin’all of the night

Job Job Job マシーン(休みが 休みが)
Job Job Job ステーション(ない×4)
Job Job Job ファクトリー(手当てもつかない)
Job! Job is so Fack'Inful!

居眠りしてたの(上司にバレたの) 社会にKnock Out!(Drop Out! 寸前)
ボーナス心配(もともと少ない) Job! Jobin’all of the night

呪文を打っても(コードを打っても) バグが消えない(仕様書 変だよ!)
明日は納期だ(終わるわけがないサ)
Job!Jobin’all of the night

Jobマシーン!


 ブルレ、社会派やから。暗に労働者を苦しめる会社批判してみたでー。
 あ、僕の現実はどうかというと、残業してないです。上司の方は残業代出ない のに、残業してます。マジカル、社会のフェアリーテール。

5月6日






28   そんなこんなもありまして

 は〜い、こんにちは。今日も元気にブルーレッドなわけやけど、 本日は皆さんがまったく興味のない話をしてお茶を濁そうかと思います。 元々、このサイトでは閲覧者にとって未来永劫有益なことが書かれたことはないし、 そしてこれからも書かれる事はないんやけどね。(笑)  みんな、普段から荒んでいるその心を暫しの間、穏やかにして聴いてね。


部長が決める一日の 予定はとりあえず無視して
徹夜帰りの朝 ひどい仕様書のKissでお目覚めね
重大なバグと勘違い 真夜中にTellで確かめる
顧客が切れる! 皮肉なメカニズム

WOW バイブル 仕様が過激 WOW モダンに納期も過激
WOW バイブル 仕様が過激 WOW モダンに納期も過激

仕変は残業の始まり 設計の手抜きが災い?
見慣れないコードに絡み合うクラスがさりげないMISTAKE
遊び疲れたソリティアが 意地悪な部長に見つかり
気まずいムードに減給の捨て台詞

WOO バイブル 仕様が過激 WOO 禿げてる 部長も過激
NO TIME 納期も過激 WOO 怒った 顧客も過激
君は顧客に 不眠のままで 奇跡の納期 華麗に守るから
ダウンした
胃潰瘍で 3ヶ月ダウン YEAR
労災降りない パントマイムでJOKE

罵倒に弱い君だから 客を殴ってマシン蹴る
暴力もいいけど ムショが待ってる 懲役は2年以下
納期守って生きること 限りなくウソに近いけど BANG
摩天楼にダイブ 辞表を握りしめる 退職金出ない!

WOO バイブル 仕様が過激 WOO 定時に 電話で仕変
WOO  今夜も 徹夜で不眠 WOO 帰った 部長に殺意

君は顧客に 不眠のまーまーで!


 Glayの歌ををぱろって、「千の仕様が胸を刺す」 というBe Coolなタイトルの替え歌を作ろうとしたのですが、 いざ作り出してみると何故か歌詞が「彼女のモダン」になってたという怪作を お届け致しました。 あと、会社は燃えてませんでした。

 よかった、よかった。
 僕のサンクチュアリ、今日も守れました! さようなら。(・ω・)ノ~

5月7日






29   そんなこんなもありまして2

 そろそろボルテスク界という異形の姿へと変貌を遂げた魔都・TOKYOに赴く時期が迫ってきたため、 本日の昼休み、金銭という儚きにして、しかし確実な結びつきにより盟約を交わしている銀行へと赴きました。 正に優雅に、戦場のピアニスト並みの華麗な指捌きで暗証番号の入力を滞りなく終え、10万円という巨額の取引を ATMにプット・イン。社会的に敗北を続けている方々にとっては信じられない数字でしょうが、 僕も社会という歯車に属してから早一年、その程度の貯えはありますとも。 お金だ、お金だ、エッヘヘー。ウッキウキしながら画面上の2次元のお姉さんに幾ばくかの興奮を覚えながら、 待っていたところ出てきたものはお預かり金額が足りませんとの明細一枚。 ノーマネーでフィニッシュ。ホワイ? 一体何事が? マシンの前で茫然自失とする僕の後ろに並んでいた方が、 はよどけや! はよどかんと、ケツバットやで、しかし。といった冷ややかな視線を向けていたため いったん、退却を余儀なくさせられました。戦略的撤退。ケツバットは痛い。(実体験談)
 まあ、要するに端的に言えば金銭的にかなり貧窮に立たされていることに気づいてしまいました。 12月のボーナスで出た40万近い莫大な埋蔵金は一体どこに? さあ? マジ、やってられない。 

5月7日






30   会社、やめます。オフ会、やります

 この度、会社をやめる決断を致しました。 理由はまあ、様々あるのですが、とりあえず最近、動悸、息切れ、心臓が痛くなる、 意味もなく唐突に耳鳴りがするといった明らかに自律神経失調症の症状が頻発する ようになったことが大きな要因です。 精神的に厳しいだけでなく、肉体的な障害を併発しだしたら、終わり。 もう終わり。あーあーあー、終わり。 とかいっても、金銭的事情により引越しすらままならない (これも、陰険なカンパニーの策略でしょう……。彼らは安易に逃げ出すことを許しません) ので、辞めるのは少なくともボーナスの出る6月以降でしょう。  まあ、詳細は東京から帰ってきてからということで。 つーか、月曜日に休みを取ってたんですが、よもやキャンセルされようとは夢にも思ってませんでした。 絶望。

 つうわけで10日のオフ会を「退社決意オフ・無職世界ブルレリアを目指して」に改題致します。 オフ会、騒ぐぞ、酒飲むぞ!  いないかとは思いますが、もし、飛び入りで参加する方がいましたら 明日から掲示板とPCのメール見れません。 携帯までメールください。

 昼から参加の人たちへ

 日時:4月10日(土)
 集合場所:13時、新宿ライオン像前

 それ以外の人たちは、時間が不確定なので別途連絡ください。
 飲み会は7時ごろ開始予定です。とかいって、店すら決まっていないというこの現実。 どうしよ。

5月8日






31   オフってハニー

 まあ、びっくりしたよ。ちょっと遅れそうだったから、 主催者が参加者を待たせたら悪いなあと思いながら、集合場所に 急いだら誰もいなかったときには、ね。 ウチが弱小だったことをうっかり忘れていた。 僕は君たちに叫ぼう! サイトはアクセス数だと!

・(参加表明順に一言)

サイトゥさん
 サイトゥさんがいなければ、このオフは瓦解していました。 ブルレ死ね、ブルレうざいと20回以上言われた記憶があるのですが、 おごると言っておいて4000円も払わせてホント申し訳ない。 そんなあなたが大好きです。

鹿さん
 HN変えたのに何度もえぞ鹿さん、えぞ鹿さん、えぞ……と連呼してすいません。 ねえ、人間はそう簡単には変われないんだ。 あなたのその呪われたHNも、その響きが脳にすっかり染みついてしまった僕もね。 わかるかな。

あきひとさん
 メールが来たと思ったら13時集合、早いよとか妄言を吐き出す始末。 ばるへぶの最新更新を見て自分の生き方を考え直した方がいい。 わかるかな? わかってるだろうけど、そんなのだから……(かわいそうなので省略)

モキチさん
 女性率50%以上のオフを抜け出してよく再びこっちに戻ってきた。感動した。 女なんかいらねえんだよ、きれい事はもうたくさんだ。 僕たちだけが真実を語り、その度に何か大事なものを失っていく。 えー、ありがとう。(至って普通に)

のでらさん
 初のオフ会とのことなのに、羅刹門に特攻(ぶっこみ)かけるような 地獄のオフになってしまって申し訳ない。 普通のオフはきっとこんなではないので、彼女が話せば破顔一笑。 あなたの持っているかもしれない、そんなピュアなイメージを崩さないで欲しい。

KAIさん
 私はMですよー、NO-FUTURE周辺、と言いながらサカイさんを罵倒する姿は圧巻。 普通におもしろい。来週の麻雀にサカイさんを巻き込んで、 是非小四喜放銃の恨みを晴らしてください。僕は応援しています。

サカイさん
 ますサカイさんがウチを見ていたこと自体が驚きで、 あまつさえオフに参加してくださるとは思ってもいませんでした。びっくりした。 マージャン中の奇言に対し、いくらなんでも「明らかにアルツハイマー」は言い過ぎでした。 謝罪致します。モテへのパラダイムシフト頑張って下さい。応援はしません。

ミズベさん(欠席)
 事前にメールで不参加の旨、伝えてくださったのに、 返信がオフの次の日で申し訳ございません。 いやあ、いやあ、送ったつもりだったのに……。 絶対送信ボタンも押したのに何故か未送信メールフォルダにあるなんて。 他の人にも言われたのですが、僕は携帯メールの返信がどうにも遅いらしいです。 だって、普段メールなんか来ないから……。次回、はありませんがいずれ是非お会いしましょう。

竹田さん(欠席)
 ナフは来ないね! って言ってたらホントに来なかった!  僕らは大手の言うことなど信じない。 今日からブルレは反ナフサイトになりました。みんなも竹田を叩こうぜ!  いや、嘘。町田ナフ子萌えー。(結局、僕らは迎合する!)

・ゆう(主催者)
・特別にブルーレッド、影のヒロイン赤峰 綾さんよりメッセージを頂きました。
 今回のオフで一番我が目を疑った行為を挙げるとしたら、 ありすぎて頭がおかしくなりそうだけど、強いて挙げるならあれね。 ビリヤードの時ね。 キューを十字架に見立てて逆手で両肩に乗せ「イエス・キリストごっこ!」 これよ。頭がおかしい。

 というわけで、ブルレ初のオフ会、つつがなく終了しました。
 女性率0% 遅刻率100%。 みんな死ね。
 それでは次回、無職東京帰還オフ。「あなたが無職でホントによかった」でお会いしましょう。多分、ない。

 あ、あと遅すぎだけどSickさん、紹介ありがとうございます。 HAGAKUREにはお世話になりっぱなしですわ。

5月12日






32   日曜日にはもう出かけない

 トイレに入れば小便器には意味不明の陰毛が数十本。 何かが起こっている。この会社では、このビルでは何かが起こっている。 (やる気ありません)

・ダイエット報告:

 65キロ(目標まであと5キロ)

今日のメニュー:
昼:松屋の牛飯
夜:すきやのハーブチーズ牛丼
どれもおいち〜

5月13日






33   流転する世界で停滞

 まあ、希望など持つものではないですよね。 キャンセルされた本来なら休暇であったはずの月曜日。 会社に向かえば上司に呼び出され、 「青井君(ボクのHNです今決めました。これからは青井祐介です!)は 最近、毎日定時に帰ってるようだけどそれでいいのかな?  早く大阪(地獄)の仕事に慣れるためにも自主的に19時ぐらいまで残って、 今やってるシステムの勉強とかした方がいいんじゃないかな(笑)」 ですよ。ああ…主よ。これは俗に言うサービス残業を実施せよ!  という死の宣告でしょうか。何もかもが失われていきます。 ついに労働=金銭 という至って明快な一次方程式すら成立されない ブラックロードへ足を踏み入れました。 心臓が痛くなったことはあるかい?(会社で) 急激な腹痛に襲われたことはあるかい?(会社で) 突然、目が霞んだことはあるかい?(会社で)  唐突に片耳が聞こえなくなったことはあるかい?(会社で)  ボクは全部ある。 ここはそんな感じで僕ってかわいそうでしょ〜と社会に被害者面した 気狂いが、無根拠に色々なものを呪詛るサイトです。

 Majiで会社やめーそうな 上司殴る5秒前〜
 「Majiで帰社する5秒前」より抜粋


 今回のは会社バレしたら社会的に抹殺されかねない。 そんなことばかりではないです!  有休も(取らせてくれなくなったけど)社会保険も完備! 素敵な会社です!(おせ〜) 

5月13日






34   恋するあなたは報われない

 来ました、来ました、来ましたよー!  本日、2003度における目標設定シート.xlsなるものが配布されました。 これは本年度、君は我が社にとってどのような馬車馬となり利益をもたらす誓いを立ててくれるのかな?(笑) ということを思惑外れもいいところの嘘八百を並べ立て、 会社と偽りに満ちた主従関係を結ぶためのまあ契約書みたいなもんです。 それにしても目標設定だなんて……。私の目標は退職することだと何度も言ってるでしょう!  このサイトでしか言ってませんが何度もです!  彼らは同じことを何度言わせれば気が済むのでしょう。 会社と社員は以心伝心じゃないんですか!? 酌み取れよ。この内に秘めたる思いわかってよ……。 あなたにさえ理解されなくなったら私、もうどこにもいけない……。 あ、今、適当言った。でも流れ的には合ってる。 理解されない=やめる意志が伝わらないってことだものね!  達成できたか、できないかによってボーナスの評定等にも響くそうなのですが、 退職(目標)→達成!→ボーナスアップ!→会社にはもういない。 これですよ。この流れ。 何かに一生懸命になろうとしても結局その先には何もない。 夢もない、金もない、希望もない、職もなくなる。 ボクの中で絶望の四重奏が流れ始めている。 少し前までは住所もなかったけど、それに比べれば今はマシなのかもしれない。 ほんの少しのマシではあるけど。

5月14日






35   どうしようもないあなたをどうすることもできない

 みんなー! ブルレ開設以来見知らぬ人から初めての感想メールが届いたので、紹介しちゃうぞ☆

 どうもはじめまして。 今、千葉の豚小屋の中でもっともホットなサイトだという噂を聞き、 市場調査も兼ねて、怖いもの見たさに腐臭のするURLを打ち込んで 閲覧させて頂いたのですが、これがもう予想以上。(ガチンコ以上に) くっさーっ! ディスプレイ越しに臭うのなんの。 芸術レベルまで昇華させた腐臭。 例えるなら馬糞の一番臭いところだけを ピンポイントで取り出した感じのナイススメル。 イッツ・ナイスジョブといった感じで。結構なお手前でございました。 あなたのような方が社会でノウノウと働いていると思うとこみ上げる吐き気が止まりません。実際、妹(雌豚)は吐きました。 私の服が汚れたのでクリーニング代を請求したい。 社会には働きたくとも働けない方はたくさんいるのですよ。 一刻も早く、あなたが辞職することを心より願っております。 そんな私は今、無職(ホームレス)

 ありがとうございましたー!(定時を過ぎて会社メアドから家のメアドに送った自分に対しての謝辞)

 あと、このうざい英語の広告にも見飽きたので6月に移転します。

5月14日






36   シビリアン・コントロール

 毎日、会社に行っていてよく気が狂わないなあと自分自身を褒め称えてやりたいです。しっかし、なんでアイツラは休日出勤とかもしてて狂いそうにならないんだろうなあ。 そういう気配が微塵もないのはどうして? むしろ生き生きとしてるのは何故? 多分、頭がおかしいんだと思う。 週5出勤とか普通に無理。今日は会社にいて気が遠くなりました。 10分に一回ぐらい気が遠くなりました。 肩こり、頭痛、目の痛み、貧血。今日も耐えて良く頑張った。 頑張れ! 青井祐介! 発狂は近いぞ!

「狂うっていつよ?」
「満月の今日さ!」

 もう明日から会社の話はやめよう。そんなことしてる場合じゃなかったんだ。

5月15日






37   なにもかもがどうでもいい

 僕は異常性癖の持ち主だった。 糞をひねり出すその瞬間に、ウォッシュレットの水流を肛門に直撃させることに、 快楽を覚えるタイプの少年であった。 いつものように肛門にグッと力を込めウォッシュレットの起動ボタンを 押下する。迸るは集束した水流が織りなす快楽の宴が始まるはずであった。

 しかし現実はそう、上手くはいかない。

 地の底から突き刺さされるような重い衝撃が下半身を貫いた。 男根である。便器の奥より出現した男根が僕を貫いていた。 鋭い痛み。一体何が?  状況を把握する間なく便器に溜まっていた水が逆流した。 とてつもない勢いで噴水の如く吹き上がった水流に僕の体は天井めがけて 持ち上げられる。無論、男根はボクを貫いたままである。 ん? あれは? 女性器?  天井にはヌラヌラとした女性器がぱっくりと口を開けていた。 肛虐により前立腺を刺激されていたため、 自分の意思に関わらずボクのペニスも既に勃起していた。 天井へと到達したボクのモノは 吸い込まれるようにして彼女(彼女と呼んでもいいものなのか疑問だが) の中へと挿入される。ヌルリとした感触。 水流の強弱によりボクの体は上下にガクガク揺れる。 出たり入ったり、出されたり、入れられたり。 もう何がなんだかわからなくなってきた。 鋭い痛みと、淡い快楽。絶頂感を意識すると共に、ボクは気を失った。

 場末のオカマバーにて。

「……そんな感じでそれがワタシの初体験だったってわけ。」
「……病院に行ったほうがいいよ」
「そりゃー、完璧な性転換はまだだけどー。 外国に行くほどお金が貯まってないのよ。ここ、働き始めたばかりだし」
「いや、そういうことじゃなくて。頭の方だよ」
「そりゃー、よくバカだとは言われるけど。あ、ワタシのこと気に入らない?  チェンジする?」
「いや、延長で」
「12番さん、延長入りましたー!」

5月17日






38   ワタシの声は聞こえてる?

 ボクは飛ぶように疾走する。 見えぬ未来に不安を抱えこの世界を駆け抜ける。 どんなに遠くへ、どんなに早く飛ぼうとしても いつだってあいつは心の底に重苦しく沈殿し、不気味に渦を巻き ボクの行動を阻害する。 ねえ、もうあの頃のように世界中を疾駆した日々は戻ってこない?  いや、違う。 ボクはまだ果てるわけにはいかない。夢半ば、喪失した日々。 何かを得るためには何かを失わなければならないだなんて一般論は真っ平だ。 ボクはボクとして、ボクの周りにある全てのモノをボクに出来る限り、 あるいは限界を超えてでも守り抜こうと思う。 あなたは何も無かったこれまでの人生の中で何を得てきたというの?  もういい。もう、その声には惑わされない。 救われない。例えばそれが決まっていたとしても、最後までやってやるのさ。 僕らにまだ走る資格はあるのかい?

5月19日






39   わかりあえないし、わかりあえなくていい

 ボクは前回更新した文章を読み直して猛省している。 もしあなたがどんな素敵な文章があるのかしら? と ドキドキしながらサイトを閲覧したとして、何の説明もなく 二穴責めの文章がブラウザに映えていたとしたら どう思うだろうか?  この人は狂ってる、頭がおかしい、などなど、 とても前向きな感想は抱かないだろう。 ボクは本来ならばここで誰しもが楽しめる文章を書くぞ! と一念発起。 踊りだしたくなるような素敵な愛を語らうサイト運営に目覚めるはずである。 でもボクはそうは決してならないし、 逆に君達に問いかけたい。本当にそれでいいの? と。 疑問を投げかけることは簡単だ。なんでもかんでも受け取り側に 問題をぶん投げればそれで完結だ。 ボクはそんなことは望んでいないし、おそらくは皆も望んではいないだろう。 ボクは思い出した。「好きなんだ。ボクは其処に行きたいんじゃない。此処が好きなんだ!」「ボクは最後まで残るつもりさ。例えここが無くなるとしてもね」 「理由にまだ拘っているのかい? 自分の中にしかない絶対的なものに是非をつけたいのかい?」初めにあったのはそんな感情。 その考えは今も変わらないし、これからも変わらない。



1月17日

ブルマー:
婦人用の下履き。
ひざ上までのゆったりしたもの。
また、同型の女学生のスポーツ用パンツ。
とある。

 僕達はなぜここまでにたかだか婦人用着衣などに性的興奮を覚えるのか。その時中身の女性は、脳内では存在を認識されていない。この事実に直面したとき、僕らは恐怖と歓喜入り混じった複雑な気分になるのに驚きを禁じえない。

 またその影には体操着が表裏一体のものとして存在する。お互いは互いを補完しあい、そのエッセンスを相乗効果で高め、僕らのリビドーを刺激するのだ。どちらか片方が欠けてもそれぞれの持つ魅力はその輝きを失う。そう。体操着とブルマはセットとなり社会にその力を示すのだ。体操着でブルマは貫けないし、ブルマでは体操着を受けとめることはできない。最強の矛と盾。それとはまた違うのだが、矛盾した存在として両者は微妙なバランス感覚を保ちつつ支えあい、僕らの前にその姿を晒している。

 つまり実質のところそんな僕達は社会の奴隷なのだ。いいようにコントロールされている。例えば年上好き、年下好き、嫌悪の眼で見られることもあるアナルフェチ、同性愛。誉められたものではないが幼女好き、ネクロフィリアなど様々なフェチズムがこの世には存在する。今、列挙した例は形は違えど全て関心が人に向かって収束している。だが我々はそんな流れから逸脱しているのだ。

 着衣は人ではなく極論すればただの布だ。僕達はそれに執着している。これはある種、病的である。社会の作り出した文化に固執するそんな我々に未来はない。いずれは駆逐されるだろう。だがそれでも僕はブルマを愛す。それがこの時代に生まれてきた運命なのだから。我々は生まれたときからこの呪縛から逃れられなかったのだ。それを悟ったとき、時代の考証人として遥か高みへと到達することだろう。

 そこは荒涼とした、誰も踏み入れたことのない秘境。
 振り返れば我々の通った道だけが残る。




 ボクは去年書いた文章を見て初心を思い出した。 語られるべきことは世界や絶望についてじゃなかった。 もっと、もっと大事なことはあった。とても近い場所にそれはあった。 ねえ、これが最後だよ? もう一度だけ立ち上がって。 手を引いてあげるのは正真正銘、これが最後なんだから。

 好きなんだ!
 大好きなんだ!
 ボクは叫ぼう。
 ブルマが大好きなんだ!
 愛している!

5月19日






40   ブルマを巡る冒険1

 僕は世界に埋没していた。実体の無い濃密な闇に包まれ ただただ埋没することに拘泥していた。 二度と浮かび上がることができないであろうほどの喪失感、虚脱感。 ここでは頑張ることに躍起にならなくてもいい。 頑張らなくても、他人の冷たい視線で蔑まれるだけで済むなら この泥沼はあっちに比べてなんと居心地がよいことか。 少しのことで泣いたり笑ったり、大きな絶望や喪失で悲しみに打ちひしがれるなら沈むことしかないこの場所にずっといようって。 それでいいとは思ってたんだ。思ってたんだけど。

「7色のブルマを集めよ。全てのブルマをこの地に揃えし時、 虹色に包まれた少女が現れ、汝の願いは叶えられるだろう」

 声と共に泥土に首まで浸かっていた僕の前に手がさしのべられる。 その言葉が何を指すのか、何を意味するのか、 もちろんわからなかった。天啓だったのだと思う。今となってはね、そう思う。 伸ばされた腕をガッチリ掴んだ瞬間に、強烈な浮遊感と共に僕の全身が光に包まれた。

 この物語は7色のブルマを巡る冒険である。(お前ら、待たせたな! あの頃のボクが帰ってきた)

5月20日






41   ボク、グロッキー

 ついに風邪でダウンしてしまった。 今年こそは有休をできるだけ体調不良では使わぬぞ! と頑張っていた のにも関わらずだ。こうなると後は落ちていくだけ。 ヒューヒューヒューと奈落まで落ちていく。 留まるは困難、落ちていくのは一瞬。 皆さん、お待ちかね。今年も残有休日記が始まる!
 本年度残有休日数(10.5日)

5月27日






42   ブルマを巡る冒険2

「あなたにとってそれは観念なの?」
「僕にとって、それは現実的なモノなんだ。観念なんかじゃない。 そもそも観念であればこうして外に出ようとする努力さえ不要だ。 僕は観念ではなく、それがどこかにあると信じて行動しようとしている」
「でも、その何かはあなたの中にしかないのよね?」
「それが違うと証明するために僕はここから出ようとしている」
「証明できなかったら? また観念に逃げ込むのかしら」
「いい加減にしてほしい。君は僕がここから出ることに反対なのだろうか」
「反対よ。決まってる。せっかくまたここを出たいと言うから何かと思えば、 七色のブルマを探すですって? とても正気とは思えない」
「まともなフリも狂ったフリも飽き飽きだ」
「あなたはどっちだって言うの?」
「所属であるとか分類だとか、もうこりごりなんだ」
「カテゴライズを拒否するの? あなたは何者でもなくなる」
「僕は何者でもない。意味を付与されることを拒絶し続けようと思っている」
「判断者である私の質問も拒絶しようと言うの? ここから出られなくてもいいの?」
「ここから出るには、君が判断できない事を言っていればいい。そうなんだろ?」
「その根拠は?」
「僕は知っていた。今までは知らないフリをしていた。ただ、それだけのこと」
「何を言っているか、よくわからない。あなたは頭がおかしい」
「それが、君に出来る精一杯の評価だ。もう行ってもいいかな?」
「決めるのは私」
「その意志を決めるのは僕」
「それはルール違反じゃない?」
「残念ながら、もう決まり事は通用しない状態まで来てしまっているんだ」
「ここを出たらもう通用しない」
「わかってる。それも覚悟の上」
「どこに行こうというの?」
「閉じられた広い世界に」

 ボクはこうして旅立つこととなった。  (続く)

5月27日






43   ブルマを巡る冒険3

 濁った瞳に映る世界はその彩りと輝きを失っていた。 ボクがしばらくいない間に世界はひどく腐りきっていた。 これは比喩なんかじゃなく本当のことだ。 全力疾走したおかげで疲労が激しく、強烈な眩暈に襲われる。 久方ぶりに外界へ出たボクはひどく絶望し、 川のほとりの高架下で横になった。 汚れた川の水をじっと見つめていると気持ち悪くなってきて、 冷たくなった汗が頬を流れた。 ブルマが廃れている。それが調査によってわかった、 唯一確かなことだった。ボクがこの地から離れている間に 一体何が起こったというのだろう。わけがわからなかった。 こんなはずじゃなかった。

「7色のブルマについて何か知っていますか?」

 ボクの質問に対して明らかに怪訝な顔をして人々は去っていくし、 手がかりを得るために近隣の小中学校のグラウンドを徘徊しても 子供達はブルマを履いていないし、 しまいには警察を呼ばれて追いかけられる始末だ。 先ほどまで追われていてなんとか逃げ切ったけど、 足はパンパンでもう一歩だって動きたくなかった。 警官に追われる前に買った、 玉子ダブルマックをモソモソと食べていると、 空から一枚の紙切れが落ちてきた。なんだろう?  大学ノートの切れ端に端正な字で何か書いてある。 橋の上から落ちてきたもののようだ。そこにはこう書かれてあった。

「あなたがせっかく意気揚々として旅立ったのに、 その世界のあまりの変貌に動揺して、失望して、 絶望していることはよくわかります。 できることなら『こちら側』への境界をあなたにはもう越えてほしくは なかったのだけど、こうなってしまった今、私にできる最良の選択は あなたに可能性を示すことだと思います。 ブルマが昔ほどの影響力を持たなくなってしまい力を失った今、 『伝説の7色のブルマ』を集めるために限られた一部の勢力が、 その所有を巡って争っています。 『7色のブルマ』を求める上であなたがしなければならない 重要なことは、一刻も早く一色目のブルマを手に入れることです。 あなたも知っている通り、アレは普通のブルマではありません。 それぞれが不思議な力を持つ特殊なブルマです。 何の準備もなく、他の勢力と闘おうとするのは無謀というものです。 もし、あなたがまだこのブルマを巡る冒険を続ける意思が残っている のであれば、ブルーマウンテンへ向かってください。 あなたの求めているモノはそこにあるでしょう。 本来であれば、私はあなたの手助けをしなければならないのですが、 残念ながら今のところそれは許されてはいません。 私にも時間がないのです。とりあえず今はここまでしか示すことができません。 あなたの行く先に前途があることを祈っています。さようなら」

 読み終えてすぐに橋を見上げたのだけど、土手の下側からでは 橋の上を見ることはできなかった。 今から確認しに行ってもそこにはもう、誰の姿もないのだろう。 この文書を見る限り、それは確信できる。 通り過ぎる車の廃棄音だけが聞こえてくる中、 何が書いてあるかについて必死に考えようとした。 眼を閉じて静かに思考に耽ろうとする矢先、 閉じる瞼の奥に土手を降りてくる警官の姿が見えた。 さっき追ってきていた警官だ!  ボクは慌てて立ち上がりその場を立ち去ることにした。

 体はひどく疲れていた。 彼女の話が本当のことかどうか、 現時点のボクでは判断することはできないし、確認する術も持っていない。 だが、ボクはまだこんなところで捕まるわけには いかないし、向かわなければならない場所が示された。 少なくとも、危険を冒してまでここに戻ってきたからには ボクは自らで納得できるところまでは行かなければならないのだ。

ブルーマウンテンへ

(続く)

5月29日






44   東京いっきーます!(今から)

 こんにちは! 青井祐介です! 雀魔王戦なる悪魔イベントに出るかもしれない予定だったのですが、 同期の結婚式とかぶったため参加をキャンセルすることにしました。 会社のイベント時に余って横領したディズニーチケット約8枚をその時、 売ろうと思っていたのですが、東京行く機会がしばらくなさそうなので、 この人のオフに行くことにした! 今日、唐突に。 ラジオもやるらしいから絶対聴いてくれよな! マジ、ネゲットしたあいつぶっ殺すから! 公開殺人放送。お楽しみに!

 絶対、最近のボクは頭がおかしい。

  ラジオチャット

5月31日






45   帰ってきた

 もうひどかった。ひどいにも程がある。 飲みながらならまだしも、吐くぐらい飲んだ後でラジオとかムリだから!  聞いた方には非常に申し訳ないことをした。 殺されるはずの予定だった あきひとさんに至っては既に酔い潰れてたし。 あー、でも超おもしろかった。早く東京に帰りたいわん。 もうしばらく、向こうに行くことはないでしょうので、皆さんお元気で。 あと、ディズニーチケットは売れませんでした。 5軒ほど金券ショップを回ったのですが、全て断られました。 行った意味ないよ。ふざけろ。 頭痛いから寝る。

6月1日






46   満たされない感覚、届かないと思うモノ

 人気のないビル。静かで暗いエレベータホールでは 呼び出すまでもなく、一台の扉が既に開いている。 不気味に明滅する緑色のランプを見てるとひどく気持ち悪くなった。 足元を細目で確認しながら音を立てないようにして乗り込み 4階のボタンを押すと、空気を遮断するように扉は閉まる。 ガタン、という音と胃が上に引っ張られる感覚と共に、 エレベーターが動き出すと、ボクは瞑想の姿勢で座り込み眼を閉じて 浮遊感に身を任せた。 この感覚がいつまでも続けば幸せな気分になれるなあ、無限に上昇する エレベーターはないかなあと思っていたら、前に投げ出される衝撃を受け、 扉が乱暴に開く。9階だった。押した階と違う階だったが、 目的のフロアは間違いなく9階だった。 エレベーターを降り、扉が閉じると辺りは何事もなかったかのように、 深い沈黙に包まれた。 人の気配はするが、ここには誰もいないしボクもいない、 と思い込むことが重要だ。 入るべき扉の前に立つと、カードキーがないことに気づいたので、 トイレにあることを思い出した。 長い通路をまた戻り、そこへ向かうことにする。 トイレの扉はキィキィとうるさく開いたり閉じたりしていた。 うるさかったので扉を蹴飛ばすと、 更にキィキィの頻度が増えて耳障りだった。 開いた瞬間にタイミングよく飛び込み鏡の前でカードキーを探していると、 鏡には懐中電灯を持った警備員が映っていた。
「ここで何をしているのですか?」
 鏡は曇っていて、警備員の顔はぼんやりとしか映らない。
「鍵を探しています」
 振り返らずに鏡の方を向いたままボクは答える。
「あなたが探しているものはここにはありません」
「どうしてあなたにそんなことがわかるのですか?」
「ここにいるべきではない人間の探すものがここにあるはずはないからです」
 ひどく感情の欠落した声だった。
「ボクはここにいるべきではないのでしょうか」
「自分がここにいるべきだと思いますか?」
「わからない」
「わからないのであれば、既に半分の確率であなたはここにいるべきではないということです」
「いるべきではないからといって、直接的にここを去る理由にはならないのではないでしょうか。全てのモノが適材適所に当てはまっているわけじゃないし、 だからこそ世界は完成されないまま、不完全なバランスを保っている」
「出て行きなさい。もしくは私があなたをここから連れ出すか、2つに1つです」
 警備員の声はある種の確信を持った硬質な響きだった。 男は拳銃を腰のホルスターに装着していた。 ボクは鏡を叩き割りその破片を手に持って振り返る。
「あなたにとって、これは戦争ですか?」
 警備員が問う。
「ボクにとっては何もかもが戦いだし、無差別を対象にした敵意を 戦争というのであればそうかもしれませんね」
「あなたを終わらせれば戦争は終わるわけですね」
「ボクにとって、という意味であれば」
「全力を尽くしましょう。それが私の仕事です」
 警備員の手が拳銃に向いた初動に対応し、ボクも破片を持った手を 振り上げた。

 という夢を見たので、誰かフロイト的な解釈を行ってください。

6月2日






47   違わない

「愛されたいじゃないでしょ? あなたに愛せるものはあるの?  何も愛することは出来ないくせに、愛されたいというのは随分とおかしな話じゃない。 愛されないから何も愛せないというのは理由にはならないわ。 もう傷つきたくないだとか、裏切られたら怖いだとかうんざりなのよ、結構なのよ。 意思があるかないかが問題なのであって、確実にないあなたには何も訪れません。 私が断言してあげる。気づいてないフリをして気づいているのに、 それを望んでいる意思に気づいてください。その上で諦めてください。 その状態に陥ったら改善はありません。腐っていくだけです。 あなたには何もありません。まだ若いからやり直せるだとか全然理由になりません。 あなたは既に致命的な選択ミスを犯しているのに、まだ挽回がきくと思っている。 未来に挽回できるチャンスが仮にあったとしても、 現時点のあなたにその展望はありません。 展望がないということは通常の推移では、10割がた そんなチャンスはもう訪れないということです。 こんな簡単なことなのに、未だになんとかなると思っているあなたが、 ひどく痛々しいです。選民思想でも持っているのでしょうか。さようなら」

6月3日






48   安楽死

 社会人は日々闘っている。 あなたが社会人であれば理解してもらえると思うのだけど、 社会人は上司・仕事・ローンの返済、もし既婚者であれば加えて 家庭における配偶者の暴力など、常に強大な敵との闘いを強いられている。 金曜の夜といえば毎日に疲弊している通常の社会人であれば、 土日で鋭気を養うため帰り際に2日分の食料を買い込み、 完璧なひきこもり体勢の構築に余念ないはずである。 え? 恋人と優雅なディナー?  そういった輩は気が狂ってるので、死ねばいい。 まあ、とにかくボクは金曜の会社帰り、 ゲーセンに行ったらプリクラコーナーしかなかったという 未曾有の大惨事に見舞われたので、特攻をかけた。 女性・カップリ以外立ち入り禁止?  これはどういった趣向のおふざけかな? あれあれ?  僕の探しているバーチャの筐体はどこかな? おーい、バーチャファイターやーい。 あのな、お前らいい加減にしろと。 ゲーセンってのはな、もっと殺伐としているべきなんだよ。 プリクラ撮って「半分っこしようねー」とか言ってんの。 もう見てられない。(店員に外へ連れ出されながら) ゲーセンのアクシズ(中枢)まで攻め込んだはよかったけど、 ボクは見せつけられたvision(現実)にひどく絶望した。 ボクに半径50メートルを無に帰す力があれば、 迷わずここを爆心地として選ぶことだろう。 力があれば……ボクにもっと力があれば……。

「カ………が欲しいか?」
 ARMS!?
「…………欲しい」
「カ………が欲しいのか?」
「欲しい! 欲しいよ! カノジョが欲しいよ!」(追い出された店外で、 空を仰いで吠える)


 といったウンコのような文章を金曜時点で書き終えていたのですが、 本日こそは燃えるような闘争を! 熱き革命を! といった 戦闘本能がたぎったので、インターネットでゲーセンを検索(会社で)するという 入念な準備の元、戦場へと足を踏み入れました。

 ククク……この感じだよ、この感じ。社会のクズどもが集って 吐き出されるこの強烈な瘴気をオレは欲していたのさ。 明らかに前回のゲーセンとは違うダークサイドな雰囲気にご満悦な私。 フンフンと鼻歌を歌いながらどのゲームをやるべきか悩んでいると、 KOF(キング・オブ・ファイターズ)の台でプレイしている 明らかに無職系兄ちゃんが! 八乙女追加コマンドでご満悦か、おめでてーな。ボクは社会人の先輩として世間の厳しさを彼に教えてあげるべく、 100円を投入して対戦を挑みました。

相手:

レオナ
ウィップ

ボク:
紅丸
社(裏)
クリス

 まあ、よくいる組み合わせのチームですな。 と一笑に付し、更に戦闘意欲が湧いてきました。 対戦開始です。ぶっ殺してやる。

 負けました。

 無職、強すぎです。明らかに人外の動きを見せつけてくれました。 マジおかしいよ。なんだよこの街は。狂ってる。全員狂ってる。 自分も昔は向こう側に足を踏み入れかけていたと思うと、恐ろしくて 流れる汗が止まりませんでした。ていうか、大阪暑すぎです。 ゲーセンに毎日来るほど時間が有り余っている彼らと、 久々にこの邪悪な温床に来たボクと彼らではまったく 話にならないということです。

「ま、久々だったし」

 すごいクールに呟いて席を立ったボクは危うく涙を流しそうになりました。 もうボクはここでヒーローになることはできないのだね……。 社会に取り込まれてしまった今、 ボクの安息できる場所はどんどんと奪われていっています。 家に帰ったボクはネットに繋げて、手馴れた動作であるアプリケーションを起動しました。そう、もはや私がヒーローでいられる場所は東風荘しかなかったのです。もう出かけるのはやめよう……。外界にはボクの安息できる場所はないのだから……。

6月4日






49   確認されるべきこと

 BBS(Bloomer Burn Structure:和訳:ブルマの生まれた構造) は当サイトのキラーコンテンツであり、身命を賭してでも守り抜かねばならない 閲覧者とのコミュニケーション・プレイスである。 しかし、現状において管理人の自作自演が著しい、見るに耐えない、いい加減にしろ、などなど、きな臭いカオスティックな罵倒が耳に飛び込んできており、ボクは絶望のどん底に叩き落とされた。君たちの言うことはもっともであり、しかし、間違いでもある。書き込んでいる肉体を持つのは確かに今、この文章を書いているボクではあるが、人格は各々まったくの別人であるため、掲示板という静的なコミニケーションツールを介さなければ我々は意見交換すら交わすことが出来ないのである。アナザーディメンション、他人格との交流。 勘違いしている輩が最近増えているようなので、もう一度ブルーレッドにおける理念を再確認しよう。

 ・ブルーレッドは青井祐介と赤峰綾が運営するメンヘル系コミュニケーションサイトである。

 ・ブルーレッドでは本当のことしか語られない。あなたがもし、このサイトで語られていることに違和感を感じるということは既に世俗の嘘やコトワリに汚染され、洗脳を施されてしまった後に違いない。早足で病院に行かれるべし。しかし、残念ながら病院でもあなたが直る見込みは実のところないので、当サイトを熟読することをオススメする。その際の病状悪化に対する責任は負いかねる。

・ブルーレッドとは赤いブルマのメタファーである。

・ブルーレッドは断りもなく「ブルレ」と略記されることがあり、 またその理念の元に集った同志は「ブルレっ子」と表記される場合がある。

・ブルーレッドの更新は、管理人のいかなることよりも優先されない。

・青井祐介の発言は、赤峰綾により構造から根本まで全て否定され、存在可能性自体なかったことにされる場合がある。

・ブルーレッドの最終目標は、ブルマの始祖「ブルーマー女史」(第153回参照) への畏敬とその理念を掲げ、「ブルマの、ブルマによる、ブルマのための政治」、ブルマ主義を確立するため身を粉にしてその素晴らしさを世界に訴えかけ、希望に満ちた新たな社会を構築することにある。

・理想の実現のためには最後の聖戦、「ブルマゲドン」の勃発も辞さない。

・我々はこの思想傾向より他の勢力から「ブ翼」と称され、蔑まれることがある。

・座右の銘は「ブルマに始まり、ブルマに終わる」「ブルマより生まれ、そしてブルマへと還る」 「全ては巡り巡ってブルマへ還る」 円環を根底に置いた思想体系である。

・あまりに荒唐無稽な理想であり、夢半ばで潰える可能性を多く孕んでいるが、 青井祐介は最後の一人になっても目的遂行のため権力に屈せず、矜持を捨てず、 最後まで戦い抜くことをここに誓う。

6月5日






50   世界を目指そう

 ついにあのJリーグプロサッカークラブをつくろう3が発売したということで、 定時後に神速で退社して不祥ながら私、青井祐介、 買って参りました! 秘書がプレゼントと称して2億の眼鏡を要求してきたときにはこの女…どうしてくれようかと 前作のプレイ時にはそこで頓挫したのですが、 今回は気合いの入りようが違います。 全精力をかけてでも世界の頂点に立つクラブに育て上げたい所存です。 そのためであれば全てを投げ打ってもいい。 そう思ってた。思ってはいたんだけどね。 まさかここまで完璧な休日になるとは誰が予測しただろう……。 気が付けばコントローラーを握り締めたまま寝ているだなんて……ね。 しかし、全身全霊を込めたおかげでこの度ついにJリーグ優勝という悲願を 成し遂げることができました。


ブルーレ東京、感動の優勝の瞬間。

ブルーレ東京:優勝までの軌跡

1年目:J2・2位でJ1昇格を果たす
2年目:1stステージ3位 2ndステージ4位
3年目:1stステージ2位 2ndステージ優勝 Jリーグチャンピオンシップ1勝1分けで勝利。

 ありがとう! ブルーレ! 感動をありがとう!

 さて、優勝したので明日より通常更新なのかしら? と見せかけておいて、 まだボクは世界を目指さなければならないからね……。 世界との闘いがついに始まるのさ!

「あなたの世界は随分とちっぽけなものなのね」
「僕たちの認識する世界はいつだってミクロなものだったんじゃないのかい?」
「あなたが目指していたものはもっとマクロなものだったはずよ。 ゲームの中で世界と闘おうだなんてポケットの中の戦争以下」

 気持ち悪い寸劇と共に、喜ばしいことにしばらく更新は休止いたします。さようなら。

6月8日