BLUEIII  ロックンロール ジー・クン・ドー

BLUEIII 誕生前夜 高校時代 

− ギター愛好会 −



詳しいことは憶えてないけど、勝利君と俺は、何故か学校の「ギター愛好会」に入ったんだよね。いや、俺が最初だったかもしれないし、勝利君は、正式に加入してなかったかもしれないが、ここで昼休みとか放課後とか、ギター弾いてた。

とは言っても、この頃って「ギター愛好会」って言っても、フォークギター愛好会って感じで、みんな中島みゆきとか浜田省吾とかを、しんみり弾き語りするんだよ。

先輩で2人だけエレキ出来る人はいたけど、基本的にはフォーク愛好会。
フォークギターでしんみりアルペジオ、ポロロローーーンってやってる。

片方でエレキでギュワ〜〜〜ンとかやれば、もう大ヒンシュクもんだよ!

とは言え、ヒンシュクを買いながらも、何と、発表会に出ることになった。
みんな他の人達フォークギターの弾き語り。
発表会の教室は半分くらいだけど、お客さんもいた。で、そんな時、俺が、ラジカセと、フライングV持ってドーーーン現れた。

「えーーー、マイケルシェンカーの曲やります!」

と大音量でラジカセの音をバックに、それに合わせてギャ〜〜〜ンと弾いた!確か「オン・アンド・オン」って曲だったよ。一生懸命完コピしたんだ。

「ワーーーーーッ!」

って歓声送ってもらえた。ヤローだけ4人くらいに。勝利くんと友達だけ・・・。
他の客「シーーーーーン」とシラケまくり。

あとで俺先輩にイヤミ言われたんだ。

「コンサートの品位が下がった」

みたいな事をね。

しかしそんなことは大した問題じゃなかった。
勝利くんが、笑顔で

「最高だったよ!」

と、言ってくれたからだ・・・。



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