BLUEIII  ロックンロール ジー・クン・ドー

第8の部屋・・・byベイビー佐々木

 THE MAHAVISHUNU ORCHESTRA 
        WITH JOHN MOUNTING FLAME


 THE LNNER MOUNTING FLAME

  
 ’71年に発表された、ジョン・マクラフリン率いる、マハヴィシュヌ・オーケストラの記念すべき1stアルバム。

 あのマイルス・デイビスのグループに在籍し、マイルスと共に素晴らしい名演を残した後のリーダーバンドだけに、内容もまた素晴らしい。

 全曲インスト!とにかく、フュージョンのひとつの形を形成した元祖とも言える。

 メンバーもジェリー・グッドマン(Vi)、ヤン・ハマー(Key)、リック・レアード(B)、ビリーコブハム(Dr)という、スゴ腕ばかりだが、そのメンバー達との息もつかせぬ超絶インタープレイの数々・・・。

 ギターをやっている者なら、この世界に足を踏み入れたい・・。
 そんなスゴいアルバムだ。

 尚、5曲目の「VITRAL TRANSFOR MATION」は、2005年現在テレビのバラエティ番組に使用されている!

 
 JEFF BECK

 WIRED

  
 ジェフ・ベックが他のギタリストと違うのは、そのフレージングの凄さ。全く予想し得ない独特のフレーズと、次から次へと繰り出してくる様は、まさに神業。

 もっと速弾きとか、テクニカルなギタリストは多くいれど、ジェフが一発チョーキング、またはアームビブラートをキメれば、みんなイチコロだ。

 このアルバムは、名盤の前作「BLOW BY BLOW」に続く、本格的なジャズロックを展開したスゴすぎの1枚で、ジョン・マクラフリンや、トミー・ボーリンとはまた違った、ハードコアなジャズロックを、これでもか!と聴かせる。

 音楽性、ヒット曲云々ではなく、ひたすらトンがったギターが主役!
 一般リスナーには、難しいかもしれないが、プレイヤーにとっては最高の1枚!

 また、念願のヤン・ハマーとのバトルも聴きもの。

 
 BILLY COBHAM

 SPECTRUM

  
 ギタリストだったらやっぱり、ジャズやフュージョンは、一度は足を踏み入れると思う。
 しかし、あくまでも、ロックギターをジャズの中でバリバリ弾いてしまう、スゴイ奴がいた。その名は、トミー・ボーリン。

 第3の部屋でもソロアルバム「TEASER」を紹介したが、主役のドラマー、ビリーコブハムを食ってしまう勢いの超絶ギターは、当時多くのミュージシャンの注目となった。

 この頃、自分の方向性を模索していたあのジェフ・ベックでさえ、影響を受けたくらいだから、この時のトミー・ボーリンのギターがどの位スゴかったかわかるはずだ。

 1曲目の「QUADRANT4」での、ヤン・ハマーとコブハムとのバトルは壮絶!!
 まんまパクったゲイリームーアの「ハリケーン」や、コージーの「KILLER」など、みんなコレをやりたがったんだね。

 しかしトミーのそのサウンド、フレージングは、最高すぎて、誰も追いつけないオリジナリティー!!ディレイでしゅるしゅるしゅる〜〜〜っていうのは、トミーの18番だ!

 2005年のジェフベック来日公演では、なんと!収録曲の「STRATUS」がプレイされた。


 



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