BLUEIII ロックンロール ジー・クン・ドー |
第5の部屋・・・byベイビー佐々木
YMO PUBLIC PRESSURE / 公的抑圧 |
これは、はっきし言って俺の、現在まで何故ロックリスナーになったか?と言う、初期衝動的なアルバム。 この頃って、中学生でちょっとマセたガキならみんな聴いていたね、YMOは・・・。 あんなオッサン(当時そう思った)が、何でこんなにカッコイイ音楽作るんだと、感激した。 今考えると、しかもYMOってインストでしょ?ヴォーカル曲もあったけど、あくまでインスト。なのにあんなに流行ったってのは、音楽の持っているパワーだよね。 で、やっぱスゴイのが、”くり返しの美学”ね。 この後聴いた、ツェッペリンとかもそうだけど、とにかく同じフレーズ、リフを何回も繰り返す・・・。歌謡曲では有り得ないもんね。これ。 しかもこのアルバム、ライヴなんだけど、現在のクラブ系テクノと違って、全部”手”で弾いてるし、ちゃんと演奏している・・・。ロックなんだよな。 やたらとアドリブも長いし、人間とテクノロジーが見事なくらい融合している奇跡のアルバムだよ! 「THE END OF ASIA」とか、「COSMIC SURFIN」とか、もう、スタジオ盤の100倍ロックしてるよ! |
Stray Cats GONNA BALL |
ストレイ・キャッツも中学ん時だね。 この頃80年代って、俺のまわりで流行ってたのって、ヘヴィメタ全盛でさ。MSGとかレインボーとかだったんだけど、ストレイ・キャッツは、ロカビリーだったんだけど”別格”でさ。ツッパリの友達とか、みんなキャロル、ブラックキャッツとかクールスと一緒に聴いていたみたいだけど、俺の中では、ストレイ・キャッツは”別格”でね。 ベストヒットUSAとかでチラッとプロモ流したりしたけど、ドラムはスタンディングだし、ベースはウッドベースだし、ギターはバリバリ速弾きしながら唄うしで、本当にカッコよかったんだから! 特にギター・ヴォーカルのブライアンは、ギターも超一流なら、唄もピカイチ!! ロカビリー以外でだって、十分すぎるほどの実力なんだ。ウソだと思うなら、彼のソロの1枚目とか聴けばブッ飛ぶよ。 で、このアルバム、セカンドなんだけど、俺、これが一番思い入れあるかな。 ヒット曲が少ないんだけど、そこがいい。かなり、やりたい放題やり切ってるね。ギター弾きまくっているし。 ラスト曲、クレイジー・キッドなんて、ロカビリーだけじゃなく、アルビン・リーとか、ゲイリー・ムーアの影響まで感じさせるけど、そう思うのは俺だけかな? |
GARY MOOR’S G−FORCE |
ギタリストでは、やっぱりゲイリー・ムーアは外せない。 あのガッツあふれる、男っぽいチョーキングビブラートと速弾きは、男だったらやってみたいもの。 このアルバムは、まだソロで爆発的に売れる直前のものだけど、ホント”雑”って思えるくらい粗削りなプレイがカッコイイ! まだ唄は他の人に任せているが、たまにチラッとゲイリーも唄うんだけど、それがまたシビれる。しかも、音がワイルドなわりに、曲はいつものヨーロッパ然としたゲイリーとは程遠い、カラッとしたパーティーロックで、ポップでキャッチー! 尚、当初の予定では、このG−FORCEと言うバンド、メンバーがゲイリーの他、ドラマーのマーク・ナシーフ、そしてヴォーカル兼ベースに、あのグレン・ヒューズだったと言う・・! 実際、リハーサルまで行われていて、ゲイリー曰く「クリームの再来のような最強のロックトリオ!」だったそうで、それはそれで、聴いてみたかった・・。 |
MONTROSE |
これはもう、ハードロックのラモーンズ(!)ってくらい、直球のカッコよさ! ハード・ドライヴィン(!)って言葉が全く似合いすぎるスカッっとサワヤかロック!! これが、ヴァン・ヘイレンがデヴューする5年も前だってんだから、ぴっくり!! やっぱりお国柄か、イギリスのバンドのようなウェット感が全く無く、アメリカンハードロックここにあり!と言ったドライな音なのだ。 この乾いたギターサウンドがたまらなくてね。 ジミー・ペイジやリッチーみたいな、ぎこちなさも無く、ギターソロも流れるように美しいし。「BAD MOTOR SCOOTER」でのアームを使ってのバイクのエンジン音もスゴイが、このシンプルなハードロックンロールは、今聴いても、全く新鮮だ。 しかし、このシンプルハードロックは、これ一作のみで、あとはツェッペリンよろしく音楽も、拡大指向になっていくが、モントローズのアルバムは、どのアルバムも素晴らしいので、ぜひオススメだ。 |