BLUEIII  ロックンロール ジー・クン・ドー

第10の部屋・・・byベイビー佐々木



 YMO
  

 BGM
 

  

 YMOの中期傑作。
 前作までの大衆にもわかりやすいキャッチーさは影を潜め、本格的にマニアックなことをやり始めたのがこのアルバム。
 
 これが本当にスゴイ。
 インスト中心だった楽曲が、ヴォーカル曲中心になったのも変化だが、全曲研ぎ澄まされた感性と言うか、硬派で締まったカッコよさというか・・・。

 「HAPPY END」とか「U・T」のような、実験的な曲でさえスゴイ緊張感だ。
 個人的に「CUE」や「MUSIC PLANS」のタイトな曲に特に魅力を感じるが、坂本龍一のソロのリメイク「1000KNIVES」の重量感は、文句なし!


 
 YMO


 TECHNODELIC


 
 
 YMOの前作「BGM」の緊張感を更に推し進めたような、中期のもう一つの傑作。
 今回も更に更に楽曲もやっていることもマニアックになっていくが、その為かコアなYMOファンを除き、一般リスナーは前作と今作で完全にふるいにかけられたようだ。

 ここには「ライディーン」や「テクノポリス」「東風」のようなわかりやすいポップさはない。
 代わりに、別の意味で(ロックな感じ?!)キャッチーな「PURE JAM」「KEY」「TAISO」のような曲が並ぶ。

 それにしても、「STAIRS」のダークさはどうだ!!
 前作にもそうだが、タイトなカッコよさの中でも、ユーモアを忘れない。それもYMOの凄さだ。

 そして後になって知ったことだが、今でこそ、サンプリング技術って誰にでもやっていることだが、何とこのアルバムがサンプリングを使用した世界初のアルバムなんだそうだ。
 しかもサンプリングマシーンも、自分達で作ったと言うし、音楽だけではなく、全てにおいて”テクノ”だったのだよ。YMOは・・・・・。
 
 
 YUKIHIRO TAKAHASHI
  

 WHAT ME WORRY?
 

  
 YMOが「BGM」「TECHNODELIC」と傑作を立て続けに発表していた同時期、高橋幸宏は、ソロでも同じ質感のアルバムを作っていた。

 と言うか、この頃の幸宏のアルバムにハズレはない。
 「CUE」や「KEY」のような、いかにも幸宏が書きそうなカッコいいナンバーが目白押しで、1曲目「WHAT ME WORRY」から疾走感溢れる「IT’S GONNA WORK OUT」へつながる緊張感!!!

 坂本龍一作曲の「FLASH BACK」では、やはり同時期の細野晴臣のソロ「フィルハーモニー」の影響か、「サラヴァ!」以来久しぶりの日本語詞。
 で、これもナイス!!


 
   
 

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