BLUEIII  ロックンロール ジー・クン・ドー

第1の部屋・・・byベイビー佐々木


 まず、俺とBRUCE LEEの出会いは幼稚園か小学1年生の頃、つまり第1次ドラゴンブーム’70年代までさかのぼる。

 俺が、一番はじめに観たドラゴン映画は「燃えよドラゴン」・・・ではなく、何と、ブルース・リャンと倉田保昭が激突する「帰って来たドラゴン」だったのだ!
 当時はまだテレビとかよりも映画の方が娯楽性が高かったらしく、よく、親父に映画館に連れて行ってもらった。

 で、ある日、親父にターザンの映画に連れて行ってもらって(映画館は、現郡山「HIP SHOT」の郡山ピカデリー!)、その同時上映が「帰って来たドラゴン」で、当時幼すぎたのでストーリーとか内容とかハッキリ言ってほとんど憶えていないのだが、青い服の男(ブルース・リャンね!)と黒い服の男(倉田保昭ね!)が、原っぱで奇声を発しながらずーっとケンカしているのが衝撃でしたね。(衝撃度はターザン以上!)

左がブルース・リャン 右が倉田保昭

 特に、壁から壁の間を足だけで登っていくシーンは、子供ながらにハッキリ記憶に残っている。で、この作品、公開から30年近くたった現在、ビデオ、DVDでも発売となり、ようやく、やっと観直してみたが、とにかくスゴイ!

 ストーリーなんて別にどうでもいいような話なんだが、簡単に説明すると、宝物の巨大な真珠をめぐって、ブルース・リャン扮するドラゴン&手下のちびっ子コンビと、倉田保昭扮する、敵のブラック・ジャガー、そして謎の女ドラゴンが、三つ巴の戦いとなる。

 最後はもち、ドラゴンが勝つんだけど、そんな人間の欲望をあざ笑うかのように、その宝は谷底に落っこちて爆発してしまう・・・という、今考えると、BRUCE LEEが考案したオリジナルストーリーの「死亡的遊戯」みたいな話なのだが、その超越した、ブルース・リャンと倉田の、功夫技の数々は、細かいカット割り、ワイヤー全盛の現代功夫映画の100倍すごい!

’70年代当時の『帰って来たドラゴン』ポスター

 どれもが1カットで延々とやりあうのだ!しかも、リャンのジャンプ力は、倉田の頭を飛び越える程!
 それに、2人のその美しすぎる、足技!!

 当時、子供の頃、こんなスゴイ映画を、映画館の大画面で、リアルタイムで観ていた俺は、かなり幸せものだったのだ。

 という訳で、かなり偶然的に功夫映画に遭遇した俺であったのだが、その頃、世の中ではまさに「ドラゴンブーム」真っ盛りで、「帰って来たドラゴン」もそのブームに便乗して、香港からやってきたドラゴン映画の1本だったという訳だ。

 そして、そのあとに観る”BRUCE LEE”の映画で、俺は、人生を変えられていくことになる・・・。



 『帰って来たドラゴン』DVD
    
     倉田先生の全編音声解説も面白すぎ!

      ’70年代ドラゴン映画の傑作!

         



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