続北の詩人
続北の詩人




 みなさんこんにちは。毎日寒いですね。
 今回は、元下関児で現在は愛知県在住の森村さん(38)が海外出張で貯めたマイルを使って、北海道へ行ってみたいと思います。

 よく晴れた1月中旬の土曜日、セントレア9:00のJAL3101ジャンボで千歳へ向かいます。
 機内はけっこうガラガラで、森村さんは「なんでこんな寒い時期に北海道に行かなあかんのや」とかボヤいていますが、放っておきます。
 と、いう間に時は過ぎ、マイナス13℃の千歳に無事到着しました。
 雪は少なめ、というよりほとんどありませんが、さすがにとても寒いです。
 今日はこれからJRで小樽に行き、寿司をいただくという贅沢三昧の予定です。
 が、千歳に着くなり森村さんが「じゃがポックルと白い恋人がー」と呻きはじめました。
 相変わらず何を言いだすのかよくわかりませんが、聞けば「じゃがポックル」というのは限定生産のお菓子で、「白い恋人」は不祥事の影響で今は入手が難しいそうです。
 というわけで、間抜けにも来ていきなり空港のみやげ物店に直行します。
 とりあえず「白い恋人」は無事確保できたものの、「じゃがポックル」とやらはどこにもなく、少々不機嫌な森村さんと小樽行きの快速電車に乗り込みます。

北の森村 行きつけ寿司屋
運河森村 ご満悦


 電車で1時間あまり、日本海に面した寿司の町小樽は、さすがに千歳と違い雪も豊富です。
 雪の坂道を、駅から海に向かってのろのろ下っていきます。
 いきなり観光客がうじゃうじゃと沸きはじめると小樽運河です。 森村さん行きつけの寿司屋もこの近くだそうです。
 森村さん好みの、いかにも貧乏人お断りといった感じのゴージャスな暖簾をくぐります。
 「鮭児」とか「八角」とかをつぎつぎと注文していく通な森村さんの玄人な立ち振る舞いに感動し、全額お支払いさせていただきました。


小樽のひとよ 余市


 寿司でご機嫌を直された森村さんと、13時50分発の汽車で余市へ向かいます。
 余市には有名なウイスキーの工場があり、今日はこれからこの工場を見学しようと思います。
 ウイスキーがあまり好きではない森村さんは何かぶつぶつ文句を言っていますが、他に行くところもないので無視します。


ウイスキー工場 蒸留器
漢の背中 おねえさんハァハァ
北の風景 朝青龍
貯蔵庫 ニッカウイスキー


 余市の駅を降りると、正面に立派な工場の門が見えています。
 この工場はガイドさんの説明付きでも、自分たちで勝手に歩き回ってでも見学できるのですが、とりあえず説明付きで見学させてもらうことにします。
 ガイドのおねえさんの後をついて工場の中を歩いていきます。
 と、ウイスキー好きではないはずの森村さんが熱心にいろいろとおねえさんに質問しています。
 よく見れば、瞳の輝きが変です。どうやら、おねえさんにハァハァしてしまっているようです。
 そのうちエスカレートして「パンツなに色?」とか言い出すんじゃないかと思うと、氷点下にもかかわらず嫌な汗が流れるのを感じます。


余市駅 小樽行き
少々お疲れ 小樽でのりかえ


 何ともスリリングな工場見学を終え、高いウイスキーを試飲させてもらった後、余市駅へ戻ります。
 工場内のみやげ店にも厳しい森村チェックが入りますが、当然「じゃがポックル」があるはずもなく、また少々不機嫌モードに入られた森村さんと小樽行きに乗り込みます。
 今日はこれから札幌で、ご希望通り森村さんにほっけをご賞味いただく予定になっています。


札幌市内 白い息
おのぼりさん 林家ペー
パニオンさんと 愛を熱唱
森村エロ杉 宴の終わり
寒い カメラがねえぞゴルァ


 リッチな森村さんは、1枚1600円もするほっけをお召し上がりになりました。
 というわけで、あとはもういつも通り飲んだくれベロベロです。
 コンパニオンさんとカラオケでやりたい放題の森村さん。
 とどめにラーメン横丁で味噌ラーメンまで賞味されましたが、あまりの暴れっぷりでデジカメを無くされたようです。


寒い朝 ご機嫌悪目
たらばがに かにと森村さん


 いつも私のことだけずっと
 思っててくれなくて いいの


 翌朝。
 カメラを無くされて森村さんのご機嫌は当然よろしくありませんが、予定通り行動開始です。
 今日はまずレンタカーを借りて、中央卸売市場の食堂でリッチに朝食。そのあとは早来の社台スタリオンステーションにアグネスタキオンを見に行くというご旅程になっています。
 というわけでまずは飯です。森村さんは相変わらずリッチに焼き鮭&いくら丼、私めは毛蟹&いくら丼です。
 レンタカー屋でもらったクーポンで無料のかに汁をすすっていると、突然森村さんが「ビール工場見学に行きたい」と言い出しました。
 正直イヤな予感がしますが仕方ありません。ビール工場見学は予約がいるので、使い慣れない携帯を駆使して電話番号を調べます。


馬をみつめて 名馬
アドマイヤ森村さん ノーザンホースパーク


 社台スタリオンステーションで森村さん待望のディープインパクトを見ます。
 昔のレックススタッドとかは柵のすぐ前まで行けましたが(今は知りません)、ここは当然ながらそんな近寄れるわけもなく、遠くから見るだけです。
 基本的にもさもさと草を食んでいるだけなので、余程の思い入れが無い限り見学にそれほど時間もかかりません。それにとても寒いです。
 数週間前の有馬記念で3着に来ていたダイワメジャーがいます。美浦からいきなりこんな寒いところに連れてこられてちょっとかわいそうな気もしますが、馬は寒いのは割と平気そうです。
 まだビール工場見学まで時間があるのでノーザンホースパークにも寄りますが、寒すぎてそそくさと退散します。


記念撮影 機嫌回復


 酒を飲むのでレンタカーを新千歳空港で返却し、電車でビール工場に向かいます。
 その前に、当然空港で森村さんは「じゃがポックル」を探します。
 昨晩のコンパニオンさんに聞いた話だと、入荷時間に並ばないとダメらしいので、昨日目星をつけておいた店に行くと「本日は入荷しません」の貼り紙が…。
 森村さんはあきらめモードでとぼとぼと駅に向かいます。
 と、1階の売店で普通に積まれている「じゃがポックル」を発見!
 今朝からの不機嫌が嘘のように狂喜乱舞の森村さんでした。


ビール工場 ビアレストラン
ジンギスカン もう食えん
さよならおねえさん 最後にハァハァ


 「じゃがポックル」をゲットして異常な興奮状態の森村さんとビール工場に到着です。
 ここもガイドのおねえさんが工程順に工場内を案内してくれます。
 昨日のウイスキー工場で味をしめた森村さんは熱心かつ執拗に、おねえさんを質問攻めにしていきます。
 いきなり「ビール工場見学がしたい」と言い出した森村さんの目当ては言うまでもなくおねえさんハァハァにあるので、同行者としては気が気ではなく、昨日と同じ冷や汗が噴き出ます。
 それでもなんとか無事に終了し、工場に併設されたレストランでジンギスカン食べ飲み放題に移ります。
 食事の間じゅう、森村さんは「○○ちゃん(ガイドさんの名前)萌え〜」と念仏のように唱えていて、あまりのキモさに食がすすみませんでした。


紐がほどけた 月と森村
彼女に電話 さよなら北海道
も一度記念撮影 Jクラスだぜ


 そんなこんなで最後はJクラスで金持ちっぷりをアピールする森村さんでした。