islands in the stream
海流の中の島々 〜未来編〜




 さあ、後ろ髪を引かれる思いですが、いつまでも立ち止まってはいられません。
 宮古島へ帰りましよう。


牛を積込 さよなら


 牛競り臨時ダイヤで8時発の『フェリーたらまゆう』に乗るために、7時半に普天間港にやって来ると積込の真っ最中です。
 出発時刻を過ぎても牛を載せたトラックが次から次へとやってきて、1時間ほど遅れてやっと出港です。


イラブー スーパーライナーはやて
平良港 牛たちともお別れ


 昨日と違い、牛だけでなくなぜか人も混んでいましたが、平良港に無事到着しました。
 さあ、今日も貯金です。反時計回りに宮古島をめぐりましょう。


砂川簡易局 長間局近くのサイクルショップ
西辺簡易局 4000th狩俣簡易局
池間大橋 エメラルドグリーンオーシャンと大神島
池間島の風景 池間局


 宮古島内を回り終え、島の北端の池間大橋を渡って池間島に上陸です。
 とてもきれいなエメラルドグリーンの海です。晴れていたら最高だと思いますが見てのとおり土砂降りです。
 天気も悪いし、今日はこのぐらいにしといたるわ。残すは伊良部島の2局のみになりました。
 宿は平良のドミトリーを取ってあります。


平良市街 レストランのむら


 夕食はぜいたくに繁華街のレストランです。
 伊勢えび料理が名物らしいので頼んでみましたが、伊勢国出身の私には正直ちょっとな感じでした。
 ドミトリーは今までの所とは違い混んでいて、若い連泊客が多く居心地が悪かったです。
 しかし私も老いたなと思いました。人間、たとえ余分にお金を払ってでもちゃんとした旅館に泊まるとか、年相応の振舞いをしないとダメですね。


船着場 宮古ねこ


 翌朝。帰りのフェリー船中を除けば最後の朝です。
 ドミトリーをとっとと脱出し、伊良部2局を攻略するために7時半すぎの高速フェリー『スーパーライナーはやて』で佐良浜港へ渡ります。
 この船の乗組員の接客態度は正直舐め腐っていますが、良い悪いはともかくこの界隈の船舶はどれでも同じようなものなので、いちいち腹を立てていては前に進みません。


伊良部島と下地島の間の海峡 下地島空港


 というわけで伊良部島です。この島を西へ横断し、小さな海峡を橋で渡って下地島に上陸します。
 島の面積の1/3ほどを占めて下地島空港がありますが、2008年2月現在旅客便の発着はなく、もっぱら訓練用のようです。


碧い海峡 渡口の浜
乗瀬神社 佐和田の浜
ダキヤー 伊良部集落


 うろうろしている間に9時になりました。貯金に行きましよう。


伊良部局 佐良浜局


 サクサクっと回ります。これで今回の旅は全て終わりました。


伊良部島離島振興総合センター 佐良浜みなと


 伊良部島を離れます。わずか2時間弱の滞在でしたが、先を急ぐのが男の生き様です。っても後は帰るだけですが。


愛のスコール 税込263円


 平良港に戻ってきました。
 これから12時ちょうどの『クルーズフェリー飛龍』に乗り込んで、名古屋まで43時間30分の帰り道です。
 まずはフェリー乗船前のセオリーである食料の手配です。


豪華客船受付カウンター 『飛龍』へ


 「国際航路の豪華フェリー」への憧憬を木っ端微塵に粉砕する薄暗い倉庫の片隅で乗船手続きを行い、船上の人となります。


缶泡盛 さよなら宮古島


 デッキに出て、泡盛をやりながら平良の街並みを眺めます。


おしながき ジャグジー


 出港してしまえば、何にもすることがありません。
 『クルーズフェリー飛龍』には、ラウンジやらカラオケやらプールやらと豪華な設備がたくさんありますが、ほとんど全て閉鎖されているようです。
 しかし営業していてもどうせお金もないし行かないので、別に関係ありません。


誰もいないよ 旨いしお


 多くの乗客は那覇で降りてしまい、ガラガラです。
 ひとり金ちゃんヌードルをすすります。


名古屋港 輝く朝陽


 ほとんど丸2日間ゴロゴロし倒して、名港大橋が見えてくればもうすぐ到着です。
 さすがに本土の朝は寒いです。


 

←鳳凰編へ
あとがき