トーキング・ヘッド TALKING HEAD
本体名:ティッツァーノ
能力:相手の舌に小型スタンドを取り付かせ、ウソしか喋れなくする
スタンド形成法 | 射程距離 | パワー |
---|---|---|
能力作業体 | 数10m以上 | 低 |
スタンド解説
■体長数cmの半人型スタンド。その体から伸びた数本の触手と体背面の吸盤で他人の「舌」にくっつき寄生することで、その人間が行う「他の人に何かを伝えようとする言葉や行動」を、全て「ウソ」や「デタラメ」にしてしまう能力を持つ。これは「心の中の本当の事」に対しての「ウソ」となるので、例えば寄生された者がわざと逆の事を言おうとする事で本当の事を伝えようとしても、それはそのまま逆の言葉にしかならない。また、このスタンドは他にも、寄生された者が喋りたくないのに無理矢理(ウソを)喋らせたり、寄生した舌を(『身体拡張体』の要領で)長く伸ばして操り、その人間の行動を邪魔したりもできる。
■「トーキング・ヘッド」は「能力作業体」であるにも関わらず、「足」を持たず自力では移動できないという特徴を持つ。そのため他人の舌にスタンドを寄生させるには、何らかの方法でスタンドをその口の中まで「運ぶ」必要がある。本編中では相棒スクアーロのスタンド「クラッシュ」に運んでもらっていたが、相手がスタンドの見えない一般人であれば、その飲食物に紛れ込むという方法も考えられる。しかしいずれにしろ、「トーキング・ヘッド」が能力実行のため「相手の舌に寄生する」必要がある以上、この特徴は不便であることに変わりはない。
本体解説
「トーキング・ヘッド」の本体ティッツァーノは恐らく、幼少の頃より「同性愛」や「女装」の類の性癖を持つ人間であったと思われる。そういった人間は成長に従い、自らの性癖が世間に受け入れられないことを知るが、反面、自分の心の真実であるこの「性」(さが)を変えることもできず、性癖を隠し続けるのに苦労するものである。そして彼の「トーキング・ヘッド」は、その「隠す」ための能力として生まれた。つまりこの能力は本来、「他人に仕掛けてウソを喋らせる」能力ではなく、「自分自身に仕掛けて自分の性癖がバレるような言葉遣いや仕草を封じる」ためのものなのである。「トーキング・ヘッド」が自力では移動できないのも、この能力がもともとは自分の体を離れて使うものではないからであろう。