一人は泥を見た。一人は星を見た。(1巻冒頭より)

オアシス OASIS

2003/07/04公開

本体名:セッコ

能力:本体に触れた物質を泥のようにする

スタンド形成法射程距離パワー
身体拡張体

スタンド解説

■人型スタンドを出現させず、代わりに本体であるセッコ自身の「肉体」を、運動能力など限界まで「強化」するスタンド能力。そのパワー・スピードは「スタープラチナ」には及ばないまでも、大抵の人型スタンドを上回る。(ただしセッコの肉体は普通の人間の肉体同様、「実体化していないスタンド」にはダメージを与えられないため、例えば近射程の人型スタンドとの戦闘では、相手スタンドの攻撃を防御しつつ本体を狙い攻撃する) 

■さらに「オアシス」は本体肉体の「力」による『限界突破』能力、「限界を超えた本体肉体の強化能力」として、「肉体に触れた物質を弱体化させる」ことができる。つまり、それ以上「上に」強化できない自分の肉体に代わって肉体に触れた物質を「下に」弱体化させることで、強度の相対的な「上下」差をさらに広げるわけである。弱体化させられた物質は強度を失い「粘土」か「泥」のようになり、この効果はその物質がセッコの肉体から離れるまで続く。なお、この「弱体化」の効果は、セッコの肉体を始めとする「物質」の、物質的な力や重みに対してのみ起こり、「スタンド攻撃」に対しては通常の物質の状態のまま振る舞うという性質を持つ。(例えば、ある「スタンド」が弱体化した岩を攻撃してもそれは岩の硬さのままだが、その「本体」はその岩を粘土のようにこねることができる) 

■「弱体化」の効果はセッコの肉体が触れた全ての物質に与えることができ、当然「地面」もその対象にできる。この結果「オアシス」は、地中からのアリジゴクのような攻撃を基本戦闘スタイルとする。セッコはまず地面を泥沼と化してその中に潜る。(地面の弱体化半径は約20m、セッコに近いほど弱体化の度合は増す) 泥化した地中では視界は全く利かないが、反面水中のように周囲の音の「反響」は良く伝わり、これによりセッコは敵の居場所を割り出し追跡する。地上の敵はセッコに近づかれるほどに地面に足をとられ沈んでいき、追いついたセッコの手で地中に引きずり込まれる。地中で敵のスタンドは「硬い」土や岩に阻まれセッコに攻撃できず、対してセッコは強化した肉体で「柔らかい」泥を突き抜け敵を攻撃、さらには敵の肉体をも弱体化させグチャグチャに破壊する。

■なお、本編中でセッコが着ているものは一見「スタンド」のようにも見えるが、これはただの「服」、地中を抵抗無く泳ぐため身体に密着させ、さらに泳ぎの動作の際に泥がスムーズに流れるよう「畝」の加工を施した全身水着のようなものである。