山梨県指定 名勝
東光寺庭園
甲府市東光寺町194番地
東光寺所有
昭和54年3月31日指定
この庭園は広さ約1,485平方メートル
法堂の裏手にのびる山畔を活かして上部に組まれた雄渾な中央滝を主景にして左右に展開する石組みをみせ、枯れ流れの末端に変化に富む護岸石組みの燵池をたたえた、坐視的池泉観賞庭園として傑出するものである。
とくに滝石組みの手法は京都の天竜寺・信濃の光前寺庭園など、寛元4年(1246)来朝した中国の僧蘭渓道隆に関係ある寺院のそれに共通するところから、東光寺の中興開山道隆(大覚禅師)の手になるものと推定され、従来の回遊式庭園から一変して縦の線を強調した禅庭の基準ともみられ、その後の築庭に至大な影響を及ぼしたと考えられる名園である。
昭和56年3月1日
山梨県教育委員会
甲府市教育委員会
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