良寛さんは、越後新潟の田舎で、童たちと鞠をついて遊んだり、書や歌に優れ、欲得なく清貧に生き抜いた江戸時代の禅僧として、長く日本人に親しまれてきましたが、私は四十代前半に良寛の生地である出雲崎を訪れた折、たまたまその外れにある処刑場跡に出合って言いようのない衝撃を受けました。

目の前にはさびれた日本海が広がっています。さらし首になった者たちは彼方の佐渡に向かって並べられたに相違ありません。北陸道(北国街道)を歩いた芭蕉は、この地の前を間違いなく通行したはずです。

十代の良寛は、父親の代理人として処刑に立ち会っていました。人一倍鋭敏な感性を持った良寛少年が、どれほどの衝撃を与えられ、悶々として人の生死、運命の問題に立ち向かうことになったことか。私は荒涼とした刑場跡地に立って、そのことを思わずにはいられませんでした。

彼は何より一人の人間でありました。あれから四半世紀、私(和久内)としては、良寛の心に潜んだ苦悩と怒りに気づかないで、彼を賞賛するだけでいいのか、という疑義に駆り立てられるようになりました。

『良寛』は、越後の現地を何度も訪れ、良寛研究の成果に基づきながら、良寛の生き様には何が潜んでいたのかを私なりに探った作品です。昨年五月の公演では、幸い、良寛の専門家からもご好評をいただき、新春一月十七日(土)、JR・東西線高円寺駅近くの「座・高円寺2」において、一般社団法人日本作家クラブと各界のご推薦を受けて、無事再演を果たしました。

  

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最新更新:2016年5月28日


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2016 平和な明日への道を歩まん


このホームぺ―ジは、6月始め頃より全面的に変わります。更新が遅れているのはそのためです。申し訳ありません。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



3.11響き合う詩と音楽の夕べ
第7回 東日本大震災、原発被害から5年 哀悼・追悼支援の集い


日時:2016年3月11日(金)

開演:18:30分(開場:18:15分)〜20:40分

場所:日本福音ルーテルむさしの教会
・東京都杉並区下井草1-16-7
・阿佐ヶ谷駅/荻窪駅から「中村橋」「練馬駅」「白鷺一丁目」行きのバスに
乗車or 西武新宿線鷺ノ宮駅/西武池袋線中村橋駅から「阿佐ヶ谷駅」
「荻窪駅」行きのバスに乗車★「白鷺一丁目」下車、徒歩1~2分。


出演:
・クリスタル・デュオ・ブレイズ(水晶楽器クリタルボウル)
・塩高和之(薩摩琵琶)
・吉岡龍之介(尺八)
・吉岡景子(十七弦)
・富塚研二(独唱)
・伊藤智惠子(ピアノ伴奏)
・折田真樹(指揮・独唱)&『オーソドックス合唱団』
・和久内明(朗誦)
・劇団まぁ二人三脚FOR (秋元史人、小原正人)
・岩橋格(美術家、モザイク写真作家)

お問い合わせ:03-3339-3422



パンフレット(PDF形式)
お陰様で気持ちのこもった素晴らしい集いになりました。有難うございました!
義援金は9万2千8百円集まりました。
近々、被災地の然るべき機関にお届けします。.

決して、記念日的な感慨で3月11日を過ごすことはしないという思いに眼を開かせられました。  
今日につながる過去の日々の延長上にあるその日は、私たちの社会にとっては、ある境目になったことは間違いない。
過去に起こったことを「感じる」。
自分がどう感じるのか、そこからスタートして、富塚さんが歌ってくださったように、自らの選択を自覚し、それに責任を持つ。
選ぶこともなく与えられたもの、あるいは全く無自覚で選ばされたもの、選んでしまっていたもの、それらを単に非難することよりも、
だからこそ今自分自身が感じたことを起点にそこから見える道、あるいはレールを見据えて、選び取った責任を自覚して生きていきたい。
(参加者が寄せてくださったご意見)




第14回《9.11メモリアル》  東京オペラシティ 近江楽堂

         満員御礼申し上げます。
      
      テロと戦禍で命を奪われた方々を悼む。朗読、寸劇、音楽、能舞。
              人類平和への9.11メモリアル芸術。

2015年9月11日(金)
    午後7時~8時30分(開場午後6時半)
   新宿区 西新宿3-20-2 東京オペラシティ3F   電話:03-5353-6937     チラシはこちら  
          
   京王新線初台駅東口  出口から徒歩3分

☆ 素晴らしいメモリアルであったと思います。現実と切り結んだ取り組みでもあり、若い人たちが多かったのも頼もしく
  思いました。
☆ ステキな会場ですね。若い学生さん多くて、楽しみですね、嬉しいです。いろいろ頑張って、疲れてしまった私が、
  いやされたくて、来てしまいました。会場に着いただけで、この会を開催しようと準備されてきた皆様の思いが伝わって
  心があたたかくなりました。塩高さんの声は、この会場だからでしょうか?楽器のようでした!ステキです。
  クリスタルボウルも倍音?よかったです。ト―ヨ―くん、すごい! このまま成長して下さい。
☆ この会場、初めてですが、すばらしいですね。それにしても毎年第14回目、今年のプログラムもまた豪華です。和久内
  さんのお力、あらためて感心いたします。
☆ 今年の「9.11」は、格別なものになりそうです。明日の日本に、「9.11」が起きる可能性が生まれる。そういう今日の
  「9.11」。
☆ 墓標「平和なものにして返す・・・」「子どもたちから母親の~を奪ったことも忘れない。暴虐を忘れない・・・」塩高さんの
  琵琶が詩を響き渡らせています。
☆ 「嘉辰」、琵琶だけでも見事ですが、クルスタルボウルとの響き合いもすばらしい。余韻が静かに楽堂の静寂を過ぎて
  ゆきました。
☆ 高校生の感受性、アンテナ、錆びていないことを実感。
☆ 「平和の礎」、和久内さんの声量が、クリスタルボウルの響きを従えて、楽堂に沁み込む。カントを思い起こし、難民を
  産み出す力の構造、これを解体する作業、日本の今日の選択。津村さんのすごい舞。和久内さん有難うございました。
☆ 私には平和を守る力はありません。心も強くありません。力はないけど、本日参加させていただいて、平和への思いを
  忘れない様、それを強く感じることができました。平和は、力(武力)では守れないと思います。本日の音色、波動で心が
  洗われました。本当にありがとうございました。
                                                                              (以上、アンケート用紙から抜粋)

★津村禮次郎
(つむられいじろう) 観世流、シテ方能楽師(重要無形文化財能楽綜合指定保持者)。二松学舎大学文学部特任教授。現代を代表する能楽師。6月に封切られた氏のドキュメンタリー映画『躍る旅人』が大好評。
★塩高和之
(しおたかかずゆき) ギター界から躍り出た類まれな技術と知識を持つ薩摩琵琶演奏家。作曲家としても数々の名曲を世に送り出し、最近日本経済新聞最終面で琵琶音楽の記事を書いた琵琶音楽界の代表的存在。
★山口亮志
(やまぐちりょうじ) イスラエル生。ギリシャ、メキシコ、日本、エル・サルバドルや米国で育つ。マイアミ大学大学院修士課程クラシックギター専攻修了。斯界注目のギタリスト。
★秋元史人
(あきもとふみと) 役者から裁判所の調停委員まで多彩な才能の持ち主。
★小原正人
(おばらまさと) 映画舞台で活躍。長身を活かした表現力が魅力。
★クリスタル・デュオ・ブレイズ 
佐々木里江と山内恵によるクリスタルボウルのデュオ。心に染み入る澄明な響きが9.11を包み込む。
★和久内明
(わくないあき) 国際的な活動歴を持つ哲学者、劇作家、詩人。 本公演の企画、構成、朗読を担当。



   
 
『良寛』 
1月17日 《座・高円寺2》

和久内さんならではの静謐で深遠な舞台を堪能致しました。

 この作品は永遠に生き続けるであろうことを確信致します。(演出家Y.H.氏)

和久内「良寛」は、従来の良寛像を一新する画期的なもので、

 能の雰囲気をベースにする演出も、良寛の「愚」を照射する点で

 ――しかも上から目線の批判でなく、愚の共感として―― 非常に効果的で斬新でした。
(大学名誉教授K.S.博士)





























  





                               











      
   和久内明
        詩人、劇作家、哲学者(日本哲学会会員=長野芳明)


                  

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