ソウル1

 全ては、インターネットから始まった。とある日、インターネットを見ているとラスベガス往復5万円のツアーがあったので、ラスベガスは行ったことがないし、誰か一緒にいかないかと誘ってみたところOさんが「いいよ」と軽い返事をしてくれたので、早速詳細に調べてみたところ、このツアーは月曜日出発で金曜日帰国の5日間だったのです。

 さすがに、ラスベガスに行くだけに10連休にするのもしのびなくあきらめかけていたときに、これまた、ソウル39,800円のチラシがありまして、カジノはソウルにもあるのではないかと、結局ソウルに行くことになりました。


旅行代理店:HIS
宿泊:ソウルプリンスホテル


5月29日

 快晴の中、Oさんの自宅に迎えに行き、千歳空港まで車で向かいました。千歳空港で駐車
場の方に車を預けて、国際線の待合室へ行きましたが、ほとんど家族連れか、カップルらしき
人々で男2名のツアー客は我々だけのようです。

 まあ、そんなことを言っても観光は観光というわけで、一路ソウルに向かいました。

 今回は、大韓航空の直行便で3時間ほどのフライトです。

 韓国は、昨年行ったカザフスタンからのトランジットで3時間ほど金浦空港にいたことがあるだけなので、韓国ソウルの街を観光するのは初めてです。

 空港でガイドさんにピックアップしてもらい、ホテルへと思ったのですが、先に免税店に行きましょうとのことで、
東和免税店に行き(連れて行かれた)、そこで1時間ほどショッピングとなりました。

 その後、宿泊先のソウルプリンスホテルへむかい、無事にチェツクインです。このホテルは、ミョンドンの中心にありまして、ビジネスホテルのような感じです。→部屋は、エレベータの横の怪しいドアから入ります。

 今回は3日間で、しかも出発の日は朝9時のフライトなのでここで休んでいる暇はありません。韓国と言えば、カルビです。ガイドさんに美味しい店を紹介してもらい、そこまで連れて行ってもらいました。

 確かにおいしい。でも支払いが二人で1万円を超えてしまった。

「日本でもこれぐらい払えばおいしいカルビが食べれるのではないか」

 そんなことを考えている暇はないのだ。さあ、次の予定だ。というわけで二人でホテルに戻り、Oさんは、ガイドさんと足裏マッサージへと向かい、私はミョンドンの街に散策にでかけました。

 2時間後に二人は合流し、早速、模範タクシーに乗りヒルトンウォーカーヒルへ行ってまいりました。

 ガイドブックによると、ホテルゲスト以外は入場料が必要と書いてあったのですが、入り口でもノーチェックで、カジノに到着です。中にいるのはほとんどが日本人でして、まるで日本にいるような感覚でした。

 スロットなどをやりまして、周りの見学をしていましたが、1コイン5000円のポーカーでそのコインを100枚ぐらい積んで遊んでいるような人もいて、世の中には金持ちっているんだなと思いながら1時くらいにホテルへ戻ってきました。

 「帰りのタクシーの中からお客さん大学生好き?とかマッサージがどうのこうのとか聞かされた上に、ホテルに帰ってからも部屋に入るまで同じような状況で、部屋に戻れば戻ったで良い子いるよと電話がかかり、全くどうなっているんだあああ。」


5月30日

 この日も朝から行動開始です。とにかくソウルに来たからにはということで、初めに景副宮の見学からスタートです。

 地下鉄での移動だったのですが、とにかく地下は迷路のようで入った場所からまた出てしまうといったこともある中、地下鉄4号線から3号線乗り換え景副宮に到着です。地下鉄は、500ウォン(日本円で約50円)で安い上に路線ごとが色分けされ駅も番号で覚えればよいので市内の移動にはお勧めです。

 せっかく行った景副宮ですが、改修工事中でして、かつ、休業日だったので中に入ることができませんでした。それで、隣にある国立中央博物館で歴史の勉強をしてきました。

 この博物館の展示内容が充実していたので、すっかり見入ってしまい、気が付いた時にはもう昼食の時間になっていました。

 韓国と言えば冷麺。昨日のカルビに続き名物シリーズです。冷麺は、ガイドブックなどでも有名な南浦麺屋に決めていました。地下鉄3号線から2号線に乗り換え乙支路1街でおりたのですが、ここも迷路のようでどこがどこだかわからなくなっていたところ、優しいビジネスマンが声をかけてくれまして店の前まで案内してくれました。

「海外に行った時は優しい声(特に日本語で話しかける人)には注意しているのですが、とても良い人でした。何でも日本で働いていたこともあるそうで、日本語も堪能でした。」

 いろいろなメニューがありましたがシンプルな冷麺にしまして、待つこと5分。長い麺を切ってくれてするすると食させていただきました。日本でも最近は売っているので食べたことがあるのですが、本場韓国の冷麺は私の味覚とは合わないようでした。

 せっかく韓国にきたのだからと、次は徳寿宮に行ってきました。やはり歴史的な建造物は一見の価値があります。当時の韓国宮廷の様子を間見ることができました。

 帰りに正門のところで詳しくはわからないのですが、当時の様子を再現しておりました。それから、南大門に行きましてめがねといいますかサングラスを探しに行きました。たくさん店があり、入り口には日本語で芸能人がきたとか、日本のテレビで紹介されたとかがいろいろと書いてありました。

 その一つに入ってみたのですが、たくさんあってどれがよいのかわからなかったのですが、2階にいわゆるブランド品があるとのことで、上がってみました。この時にOさんはすでに足が膨れあがって歩行も困難な状況にあったようで、足を引きづりながら2階に上がってきました。2階に行ってみて、ブランド品はそんなに安くはない感じだったので、すぐに店を出たのですが、なかなかOさんがでてきません。しばらくして、足を引きづりながらOさんがでてきました。

 「上がるのも大変で、階段降りてくるのはもっと大変だったとのこと。すみませんでした。しかも、ようやく2階に上がったところで、私が店を出てしまったので、店員さんに「何で今の人は怒ったのか(買う物がなかっただけ)」と言われていたようで、更に申し訳ないことをしました。」

 そこで、南大門にある喫茶店でしばしの休憩。

 ソウルを見学して感心したものの一つに灰皿があります。(最近は、禁煙したらという声の方が大きい)灰皿の上にナプキンがひいてあって、そのナプキンに水などを含ませるのですが、そうすると、いちいち灰皿を洗う必要がないんです。

 最初はそれが灰皿なのかどうなのか解らなかったのですが、なかなかのアイデアだと思いました。(地球環境には?)

 さあ、夕食は名物の石焼きビビンバです。あらかじめ、ガイドブックに書いてあった中央全州会館に行きまして、いただいてまいりました。これが、絶品です。韓国で食べた中でコストパフォーマンス的にこれほどおいしいものはないでしょう。

 お腹もいっぱいになったところで、ソウルと言えばソウルタワー。そうソウルタワーに上ってきました。ロープウェーで上るのですが、その入り口まで歩きまして、これが結構な距離でして足を痛めているOさんには相当辛かったのではないかと思います。

 「タクシーにすればよかったか。Oさんすんません」

 ソウルタワーを見た後も、休んでいる暇はありません。地下鉄で今度は東大門市場に直行しました。

 ソウルの夜は活気があると聞いていましたが、夜の10時をまわっているというのにまるで日中のような明るさです。有名だというだけで、何がほしいという目的もなく行ったので十分に見てまわることはできませんでしたが、一見の価値がある場所ではないかと思います。

 このころになるとOさんもすでに階段の上り下りもできなくなっていましたが、またまた地下鉄でホテルまで戻ってきました。

 「正確には、夜の東大門でタクシーに乗るのは難しかった」

5月31日

 駆け足で見学したソウルも本日が最終日です。

 10時発の大韓航空機に乗るために7時にホテルピックアップです。途中でキムチの店に立ち寄るため早めの出発です。

 安ツアー定番のギフトショップ立ち寄りなのですが、ここは、どうせ買うものだったらということで、一口のることといたしました。本当に安いかどうかはわかりませんが、確かに美味しかったかなと思います。

 そんなわけで、眠らない街ソウル。ありがとう。

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