入門向山実践の楽しい授業/『向山洋一年齢別実践記録集』第20巻・学級通信「アチャラ」No.36/
国語  TOSS栃木・あべ松龍矢

国語・教室騒然「四字熟語授業」

学級通信「アチャラ」NO.36に、4年生の6月、国語の時間に四字熟語を集めさせ、文を作らせる授業実践が紹介されている。
原文をもとに、5年生で以下のような授業を行った。

1日目(6校時)

四字熟語をたくさん集めてノートに書きます。何を見てもいいです。まず1つ書けたら持ってきます。

持ってきた子には黒板に書かせ、書けない子の参考にさせる。

書き終わった子には、10個書けたら持ってくるよう指示する。

なかなか子ども達の鉛筆が動かなくなってきたので、次の指示を出す。

漢字が四つつながっているものなら、何でもいいんですよ。例えば、国語算数とか校長先生などです。

この指示で俄然子ども達は乗ってくる。また板書させる。次第に黒板は、四字熟語でいっぱいになる。約30分間書かせ授業を終える。

子ども達から、「家でもやってきていいですか?」と聞かれたので、「やる気があるね。素晴らしいです。頑張ってね。期待してますよ。」と言って励ました。

ここで次の話をする。

先生が今まで担任した5年生で、四字熟語を最高で70個集めた人がいたよ。その記録は、まだ破られていないんだ。
その子は、あるやり方でたくさん四字熟語を集めたんだけど、知りたい?

子ども達からは、「知りたい。知りたい。」の大合唱。

それはね。テレビの番組欄を参考にしたんです。

と言って、いくつか紹介する。

意識不明、巨人連勝、会社倒産、大関昇進、史上最高、小泉総理、織田信長、西田敏行、凶悪事件

次の日、子ども達のノートは四字熟語でいっぱいになっていた。少ない子でも30個、多い子では何と150個を超していた。

2日目(1校時)
黒板には、昨日書かれた四字熟語がそっくりそのまま残った状態。

四字熟語を使って文を作ります。

と言って、例文を示した。

あべ松龍矢、(実際は、あべは漢字で木偏に青と板書)、頭脳明晰、超美少年、人気絶頂、東京大学、一発合格、会社設立、大金獲得、美人女優、結婚志願、幸福絶頂、贅沢三昧、地震発生、会社倒産、幸福終了

子ども達は大爆笑。

この様に、自分の名前を一番先に持ってきて書きます。3文字の人は最後に様をつけます。5文字の人はそのままでいいです。短くてもいいから、1つ出来たら持ってきます。

持ってきた子には大きく丸をつけてやる。移動黒板に板書させ、もっと長い文を考えるよう指示する。

クラスの中にはなかなか書けない子がいる。そんな子には、黒板に書いたものを写させる。

全員が一通り見せにきた後、次の話をする。

できるだけ長い文に挑戦している人がいますね。素晴らしいことです。今まで先生が担任した中で最高記録は28個です。この記録もいまだに破られていないんだ。

この話に、子ども達の中には目を丸くする子、「よし!」と張り切って書き出す子様々である。

チャイムが鳴っても続けている子が多かった。


実際に子ども達が書いたものを載せる予定。
他の先生方の実践をリンクさせて頂く予定。

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