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栃木県 あべ松龍矢
酒井式描画指導法 [校舎の絵]
指導のあらまし(8時間) 児童作品例はこちらから
この指導は、明治図書 酒井式描画指導法4 シナリオ:「思い」を造形にする 酒井臣吾 著
P63シナリオ(32)学校を描く(高学年向)の修正追試である。
修正した点は、以下の通りである。
- 1 校舎の写生その1(1時間)の2 時計の大きさをボタンの大きさから直径5〜6cm位と指で作って見せた。その結果、どれくらいの大きさかイメージがわき描くことができた。
- 2 校舎の写生その2(1時間)の4 の記述がなかった所を入れた。その結果、描けなかった子が友達の作品を参考にして描くことができた。
- 3 校舎に花を添える(2時間)の4 黒の油性ペンで鉛筆で描いた線をなぞらせる所を入れた。その結果、彩色する際の絵の具の濃さを意識できた。
- 4 校舎を彩色する(2時間)の4 3原色以外に白と緑を加えた点。その結果、なかなか色づくりができなかった子が色づくりできた。
- 5 花、空を彩色する(2時間)を加えた。その結果、具体的な指導の仕方を示すことで子ども達の指導に役立った。
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1 校舎の写生その1(1時間)
- 校舎の見える場所に1列か2列に並ばせる。きちんと腰を下ろしても姿勢が苦しくないように場所を確保させる。
- 画用紙の真ん中当たりに、時計を描く。(大きさは、直径5〜6cm位。指で作ってみせる。)
- 時計に時刻はきちんと入れる。(世界に一つしかない最高傑作の絵が作られ始める記念すべき時)時計が完成したら、隣隣と描写を広げていく。
- 省略せずに、あるもの全て描かせる。
- 校舎の4分の1くらいまで描いたところで、画用紙の左斜め上3分の1から右斜め下にかけて鉛筆で線を入れる。(あとで花を描くためのスペースを確保するため。)
2 校舎の写生その2(1時間)
- 鉛筆で線を引いたところまで描く。
- 今日の目当ては、「水平や垂直でない所」、「斜めの所」をたくさん探して描くことを伝える。
- 例えば、柱の立体的な奥行き、窓枠の上、校舎の端などに注目する。
- 斜めになっている所をよく見て描いている子を大いに褒め、うまく描けない子の参考にさせる。
- 部分部分を完成させながら描かせることにより、どの子も集中して絵を完成させることができる。
3 校舎に花を添える(2時間)
- 自分の描いた校舎を引き立たせるような花を探す。
- 見つかったら、なるべく重なりを多くして、隙間なくびっしり描かせる。
- 絵によっては、鉛筆の線を少し越えてしまっても良しとする。
- 黒の油性サインペンで、鉛筆で描いたところをなぞらせる。(校舎・花)
4 校舎を彩色する(2時間)
- 自分がこんな色だったらいいなと思う色を塗る。
- 使う色は、3原色と白・緑の4色。
- パレットの広い所に、基本になる色を大量に作る。
- (青なら青1色のみ)その色に、少しずつ他の色(3原色+白、緑)を混ぜて変化を付け、色作りをする。
- 色作りでは、例えば青なら、赤っぽい青、緑っぽい青、黄色っぽい青などを作るようアドバイスし、計4種類くらい作る。
- 子ども達は、青や赤、黄、オレンジの色で校舎を塗った。
- 黒の油性サインペンが、消えないくらいの濃さでていねいに塗るよう伝える。
5 花、空を彩色する(2時間)
- 花や葉は、一枚一枚丁寧に塗るよう伝えた。
- 色作りもパレット上で慎重にさせた。
- 空の色は、右上からでも左上からでも良いからだんだん薄くなっていくように塗るよう伝えた。
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