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落ち着きのない児童のいるクラスへの学級指導

                                             あべ松龍矢

以前勤務した学校のことである。○年男子のL君は、授業中落ち着きがなく、自分のやりたくないことはやらない。漢字スキルも5題くらいやるともうだめで、特別教室や職員室に行きたがる状態である。学級の児童はL君の言動があまりに自分勝手すぎるので、「わがまますぎる。」「ずるい。」「俺だってそうしたい。」と言い出す。そこで次のような話をする。


みんなは、足の不自由な人が松葉杖をついているのを見たことがあるでしょう。その人に対して「速く歩け。」と言いますか。言わないでしょう。足の不自由な人は、速く歩けるようになりたいと思いながら、少しずつ努力しています。その進歩はものすごく遅く時間もかかるが一生懸命がんばっている。
L君もみんなと同じように勉強したいと思っているのだが、思うようにならないのだ。でも彼なりに少しずつ少しずつ努力しているんだ。みんなから見れば自分勝手でわがままな人間にしか見えないかもしれないけど、足の不自由な人と同じように温かい目で見てほしい。
もし、L君がみんなに迷惑をかけたり、L君のことで我慢できないことがあったら先生に言ってください。


子供達は真剣に私の話を聞いてくれました。それからL君に対して、それほど文句を言うものはいなくなりました。


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