入門向山実践の楽しい授業/『向山洋一年齢別実践記録集』第20巻・学級通信「アチャラ」No6/
国語 TOSS栃木・あべ松龍矢
国語・「辞書の勉強」
学級通信「アチャラ」NO.6に、4年生の4月、国語の時間に辞書の勉強をしたことが紹介されている。
原文をもとに、5年生で以下のような授業を行った。
自分が辞書を作る人になったつもりで、次の言葉を説明しなさい。 |
@青
ノートに書かせ、発表させる。その際、子どもたちのどの意見も認める。
・絵の具の色
・海から生まれたもの
・空の色
「おもしろい。」「なるほど。」「よく考えたね。」など、ほめ言葉を連発し、子どもたちに意見をどんどん出させる。
それでは国語辞典を引いて答えを確かめてみましょう。みんなの答えに近いものがあったらすごいね。 |
子どもたちは、どんな説明が書かれているのか興味津々である。
・国語辞典には、「晴れた日の空の色」と書かれていた。空の色と答えた子が、「ああそうか!惜しかったな。」と、つぶやいていた。
続いて、
A赤
同じようにノートに書かせ、発表させた。多くのユニークな答えが出た。
・炎の色、火星みたいな色、太陽の色、血の色、マグマの色、ルビーの色、日本の日の丸の中心の色、リンゴの色、ピンクの濃くなった色、イチゴの色、プーさんの洋服の色などである。
ここでも国語辞典を引いて、答えを確かめた。辞書に近い説明を書いた子は、得意満面だった。
続いて、
B右 C石 D手 E猫 F学校 G鼻についてノートに書かせ、発表させた。
ここでもユニークな答えが出て、教室が大爆笑だった。
B右(左の反対、多くの人がお箸を持つ方、ほとんどの人の利き手)
C石(外に転がっているかたいもの、砂利道に落ちているもの)
D手(人間の体の一部で、指が5本ある、ものを持ったり操作したりするもの)
E猫(ちっちゃくてかわいい動物、夜になると目が光る動物、ニャーとなく生き物)
F学校(6歳から20歳くらいまでの人が勉強するところ、子どもが正しい道を歩むために訓練するところ)
G鼻(人間の体の一部で穴が2つあり、においをかぐところ、息を吸うところ)
・国語辞典を数種類置いておくと、辞書によって説明文に違いがありおもしろい。特に子ども向けの辞書は大変わかりやすく書かれているものが多かった。
B右の説明では、「アナログ時計の文字盤で、1時から5時までの部分」と書かれていた。子どもたちはなるほどと納得した様子だった。
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