「お手紙レッスン」 サリー・グリンドリー
■ さまざまな困難をかかえるマックスを、からりと書いている。日本人が書くと、こういうテーマはジメジメしがち。
■ 非常にたくみな筆力。
■ 学校などの悩みを、両親ではない、第三者に話せるというのは、とてもいいこと。
■ 読みやすい。最近の児童書は、イラストがふんだんに使われる傾向がある。
「ちいさなスプーンおばさん」 アルフ・プリョイセン
■ プリョイセンは、ノルウェーの出身。貧しい農家の生まれで、満足な教育を受けられなかった。
しかし、そのことが独創的な作品を生み出す素地になることもある。
学校教育を受けていないため、枠にとらわれない書き方をする。ふしぎな感覚を失っていない。
■ おばさんの、たくましい、したたかな生き方がおもしろい。
■ うまくいきすぎているところはたくさんあるが、小さい頃は、そういうことは気にしない。
ストーリーを、あるがまま受け入れられる。小さくなるのは、一種のあこがれ。
食べ物がふんだんに出てくるところも、想像力をかきたてられる。
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