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2006-07-12
「光の帝国 常野物語」 恩田 陸



恩田 陸:1991年、第3回ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった
「六番目の小夜子」でデビュー。「気配」の恐さを表現した異色作。

恩田作品は、都市伝説をモチーフにしたものが多い。
都市伝説とは、冷戦時代のアメリカにおけるUFO襲来説など、仮想敵を作って
国民の意識をそれに向けなければならないときに発生。
戦争時は、目的が定まっているので、生きる目標を持つことがたやすい。
むしろ、平和時の方が、人として生き抜くことがむずかしい。
恩田陸は、現代における都会の人々の不安を表現することに長けている。

表現、表記について

動物の動作、所作などを表現するときは注意が必要。
擬人化しても、それが物語で浮いていないか。
動物がかなり人間に近ければ、「手」などを使ってもいい場合がある。

音引きは、現代的なイメージ。母音の小文字は古めかしいイメージ。
(「ミラニー」に対する「ミラニィ」)