フェローアカデミー「児童文芸翻訳」講座メモ
講師:
神戸(ごうど)万知先生
経歴:
大学院で現代アメリカ文学について学んだ後、翻訳に従事。
ディズニー関連の絵本などの訳書がある。
講座ポイント:
−児童文芸の専門を極めると仕事につながりやすい(ミステリー、ファンタジーなど)。
−印税は、大抵2−6%の間。絵本が2%くらい。
−一人称の物語を訳す場合、主人公を演じているつもりでセリフを言ってみる。
キャラに入り込んで、作りこむことが大切。
−複合動詞は後半の漢字を開くことが多い。例:行って来た→行ってきた
−イラストは、原書のものをそのまま使うとは限らないので、確認すること。
−読者は、セリフ部分を重点的に読むので、セリフの訳は重要。
キャラに温度差が出ないように、一定にする。
−最近は、性差があまりないので、ステレオタイプの話し方にしないこと。
たとえば、おじいちゃんのセリフを安易に「〜じゃ」としない。とくに現代モノ。 あまり極端にすると、不自然なしゃべり方になる。
−全部の文章を同じ主語で始めない。(ぼくは、ぼくは、と続くと読む気がうせる)
−ストーリーを読んで、イメージしてから訳すことが大事。
日本語でそれをどう表現するか。日本語の物語を作る。
(2006年3月29日)
|
|