青ケシの育て方 

※ ページが長くなりますので実生苗と地植えを分けました。
今年は暖冬と言われた割に、4月になってからあまり気温が上がりませんでした。地植えの青ケシ達は、そんな自然の状況を知っていたのか例年よりやや遅れて芽を出してきました。
2月5日に室内で播種した青ケシの実生苗を4月21日に地植えしましたのでその分も含めてこちらでお知らせしていきたいと思います。

いきなり大きな図で失礼します。4月23日の青ケシ地植え(南側)の配置図)を紹介します。
昨年ここに植えた実生苗(下左の写真)はほとんど越冬出来ませんでした。原因は夏の暑さですが、
そんな中でも道東では日陰は涼しく、日陰さえ作ってやれればなんとか夏越しできると考え、エゾ
ムラサキツツジを日陰用に移植した。
これで朝日が少しだけ当たって後はほとんど木漏れ日が当たると思うのだけれど・・・見苦しく石をあ
ちこちに置いているのは春先地上部が無くなるものばかりなので誤ってスコップで傷つけないよう
(最近は単に植えているものを忘れてしまわない様)にする為。
現在の外環境 最高気温5〜10℃ 最低気温1〜5℃ 位。

 平成18年8月8日(上の写真と同じ場所)
 助かったのは左上の花首上がっている苗とそ
 の隣の隣の苗のみ。
 平成19年4月23日地植えしてから数日で2回
 りくらい大きくなった気がする。やっぱり大地の
 力は偉大なのか・・


 平成19年8月18日
 上記春先の写真と比べると、青ケシの株が大きくなっている。ごちゃごちゃとして見づらいが蝦夷紫ツツジの葉が
 青ケシの上に覆いかぶさっているが寒冷紗で覆っているところの苗よりは葉焼け気味。それにしても一見、
 雑草畑のようにみえる・・・


平成19年4月30日
 上の写真の大きさとあまり変わりは無いが
 中心部から屋外管理になってからの葉が展開   
 してきている。
平成19年5月13日
 葉の枚数は増えているものの室内で出た葉との
 入れ替えで株の大きさは変わりが無い・・・
 平成19年5月13日 
 左はベトニキフォリア・アルバの株。昨年開花したため中央の部分は枯れ、周りに子株が2芽かろう
 じて芽を出している。
 右は一番大きなベトニキフォリア。随分株がばらばらになってきている。ここにきてあまり気温が上が
 らず成長が足踏み状態。



平成19年6月19日

ようやく花首が上がってきたが、昨年大量の
花が咲いたので庭全体で花首が確認出来た
株は3株のみ。
開花株はその年で枯れるので仕方がないと
は言え、少々寂しい気がする。

今年の白花は生存自体が危ぶまれている位
衰弱している。
昨年、夏が暑くて株が弱ったのが今年にまで
影響しているような感じだ。

今年の春先に地植えした1年目の苗。
クロッカスの葉の影になって、気がついたら
1年苗で一番大きくなっている。
こんな環境が以外に好きなの?
よく分からない・・・

この苗も1年苗の地植え。
こちらもツツジの足元でご機嫌な様子。
今年は数株になっている苗もそのまま定植
してしまったがあまり関係ない様子。



平成19年6月27日
 TOPの青ケシの全景。
 夕方以外は日が差している場所。
 『実生』のほうでも紹介しましたが、今年初めて寒冷紗のトンネルをしてみた。
 藁を敷いているのは、19日に紹介した、葉が覆いかぶさっているのを見て、障害物がある方が
 好きなのかもしれないと思ったり・・・
 暑さ対策で敷いた(かぶせた)藁を元気良く押しのけて葉を伸ばしていた。トンネルを張った
 ので取ってもいいのだが、もう少しそのままにして様子を見ることにした。


 
 平成19年7月1日
今年は実生苗がよく育ったので、数十株
を地植えにしたが、その際面倒くさいのもあ
り1芽ずつにしないで数芽一緒に植えたの
もあった。
苗は大きくなって芽同士が混んでいるが、
不思議に全部の芽が大きくなっている。
1芽のものと比べても大きさはほぼ同じ。
数年経った株は1芽のものでも脇芽がで
て同じようになるので、混んでいても共存
できるのかも知れないと思う。


 7月10日現在
 このページの上、水色の丸で書かれていた
 所の苗。
 7月8日現在 
 寒冷紗トンネル内の苗。ほとんどの苗がワラか
 ら顔を出している。敷き藁としてそのままにする
 ことにした。(いい加減!)



 8月5日現在
 上記の写真から約1ヶ月経過。
 元気に葉を広げているが、若干日光不足の
 ような気がする。 
 50%遮光というがなんか暗すぎるような
 感じがするが、気のせいか…


うどん粉病対策
散布してから青ケシ自体に変化は無かった。これでうどん粉病が治れば簡単で
安全な方法になるが順次経過報告します。
8月9日現在
@まだ散布前

ポット植えのもそうだが、うどん粉病が
広がりつつある。
ネットで調べたら、酢が効くと載ってい
たので、50倍に薄めてやってみること
にした。合成酢ではだめだというので
米酢を使用した。
A散布途中

霧吹きで酢の50倍液を噴霧すると
うどん粉病の白いところで細かい泡
が出て、そこで水玉を作った。
B散布終了

霧吹きで洗い流すようにすると、
きれいに流れてしまった。
今回初めて知ったが、うどん粉
病って、表面だけだったんだ・・・
(早いうちに噴霧したのでなおさら
かも知れない)
これで効くなら楽でよく効き目が
あるかも知れない。


 8月18日現在 今年は寒冷紗をかけているせいか、葉焼けもしないで元気に育っている。こんなに
 全部育つと思わなかったので混みすぎ。寒冷紗を伸ばして、残りの場所にもポット苗の一番元気の
 無いものを追加で地植えした。
 (このページの上に、南側の地植え苗の状況を掲載。)


  8月29日現在 地植え苗にもうどん粉病が出てきている。
 ただ、傾向として日なたの苗は小さめだがうどん粉病の発生が少なく、半日陰の苗は葉は大きい
 が葉は柔らかめでうどん粉病にかかっているものが多い気がする。
 右側の写真の苗は外葉がうどん粉病跡で一部褐色になっているが、中心の葉は元気なので心配
 していない。今のところ毎日酢の25倍希釈液を散布。


 H19.9.18現在 地植えの株も台風の影響で外葉が赤く焼けたが中心部からきれいな葉が
 出てきた。左下の株はφ3cm。右上の株はφ25cm。右下の株は10cmくらい。大きさが
 違っても中心の葉の枚数はあまり変わらない。このまま秋になれば夏超えも成功かな・・・
 


 H19.9.22現在 上の写真からみると少しは葉が元気になっている気がする。
 右の写真の株にはぼろぼろになった親葉の根元から子株が出てきている。


 H19.9.22現在 今日現在でも地植えの苗たちは元気。ただ左の写真は6月に定植したもので
 右側の写真は8月中旬に定植したもの。明らかに成長の違いが見られる。早い時期に地植えし
 て、根をしっかり張らせたので夏越しも出来たのかもしれない。



 H1910.21現在 地植えの苗は先月とほと
 んど変わりない。成長は既に止まっていると
 思われる。このまま冬を迎えてもほとんど越
 冬は大丈夫。


 H1910.21現在 最高気温が10℃前後で最低気温が5℃前後になってきてので地植えのもの
 は鉢を被せた。ひいて撮っているが、左右の写真で大きな鉢は30cm鉢なので株はそれなりに
 大きくなっている。地植えのものだけで、被せた鉢を数えたら104鉢あった!そんなに鉢があった
 んだ・・・
 ただ小さい鉢は3号鉢ですむくらいの小さな苗も数十あるので実際どれだけ越冬できるのかは分
 からない。今年は早い時期に実生苗を地植えしたため夏がくる前にある程度株が大きくなり、結
 果夏越しできた苗が増えた気がする。 H.19 の地植え苗の報告はこれで終了です。




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