手作り石鹸 素材について


*どうしてオイルが石鹸になるのか?*
オイルに含まれる脂肪酸と苛性ソーダのアルカリ性が化学反応(鹸化)を起こして石鹸とグリセリンが出来ます
なので、オイルで作った石鹸には保湿成分であるグリセリンを含んでいるんです
脂肪酸の種類によって質感の違う石鹸が出来ます
いろいろなオイルを使って作って見るのも楽しいですね

*主な脂肪酸の種類と特徴*
・オレイン酸(オリーブオイル・椿油等)
  保湿力はありますが、固いけれども使うと崩れやすい石鹸になります
  泡立ちにくいですが一度立った泡は長持ちします
  冷水での洗浄力に優れ、肌にうるおいと、スベスベ感を与えます

・リノール酸(コーン油・ヒマワリ油・ベニバナ油・グレープシードオイル等)
  泡立ちがよく、やわらかく溶け崩れやすい石鹸になります
  洗い上がりはサッパリします
  皮膚の水分を保つ角質層のバリア機能を守り、皮脂腺の増殖を助けます
  酸化速度がとても早いです

・リノレン酸(キャノーラ油・月見草オイル・ローズヒップ油・馬油等)
  泡立ちがよく、やわらかく溶け崩れやすい石鹸になります
  湿潤性の皮膚の炎症を抑える効果あります
  洗い上がりはサッパリしています
  酸化が早いので、保存に注意が必要です

・パルミトレイン酸(ヘーゼルナッツオイル・マカデミアナッツオイル等)
  人間の皮膚の中に10%以上あるという脂肪酸で、皮膚組織の再生を助ける石鹸に
  なります(湿疹等に効果あり)
  「不飽和脂肪酸」のため酸化安定性に劣ります

・ステアリン酸(ココアバター・シアバター等)
  暖かい水でも崩れにくい石鹸になります
  泡立ちにくいですが一度立った泡は長持ちします

・ラウリン酸(ココナッツオイル)
  泡立ちの良い固めの石鹸になります
  冷たい水でも洗浄力に優れ酸化しにくいですが、肌に対する刺激があります

・ミリスチン酸(ココナッツオイル・パーム核油・ラード・バター等)
  泡立ちがよく長持ちする細かい泡を作る溶け崩れの少ない固い石鹸になります
  「飽和脂肪酸」であるために酸化しにくいです

*苛性ソーダと精製水*
・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)
  薬局で購入出来ますが、必要書類への記入と印鑑が必要です
  油と化学反応を起こして固形石鹸を作ります
  強いアルカリ性で水を吸収すると発熱し化学反応を起こしている時には異臭を
  発します
  肌に触れるとやけどをするので注意が必要です
  石鹸作りの時には、手袋、メガネ(ゴーグル)、マスク、長袖長ズボンを着用します
  (参考までに、油に苛性カリで化学反応を起こさせると液体石鹸になります)

・精製水
  苛性ソーダを溶かした水溶液を作るのにつかいます
  薬局で購入できます
  水道水でも代用できますが、ミネラルウォーターは向きません

*オプション*
  エッセンシャルオイル、ドライハーブ、はちみつ、色付けにハーブパウダー、クレイ
  パウダースパイス、ココア等、用途に応じて、トレースした後に混ぜます

  注:オイルのアルカリ性が強くなっているためほとんどのドライハーブは熟成する
     までに色が抜けるか茶色に変色してしまいます
     比較的色がきれいに残るハーブはカレンデュラの花びらとコンフリーの葉




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