太陽もない 雨もない 風もない 土もない 生き物もいない 自然のないビルの地下で育ち 稲なら1年に4回収穫が可能だそうです。
素晴らしい技術の影に潜む、味気ない工業製品・・偽自然食品。野菜や米の顔をした工業食品。
ニッポンの元気 小泉首相メールマガジンより
● 新たな雇用のフロンティア・農業
(パソナグループ代表兼社長 南部靖之)
「銀行金庫跡に野菜畑/若者らの就労支援」-本年1月9日の朝日新聞朝刊一面で報道された当社の試みに、予想を超える大きな反響を頂いています。その記事の中で紹介されたように、この2月から、東京・大手町の本社地下2階の都市銀行の金庫であったスペースに、都会の人たちに農業を身近に感じてもらい、新しい農業を知ってもらうための「地下農場」を開設いたします。
「人材派遣のパソナが農業?」と不思議に思われるかもしれません-。2001年の秋から一年半をかけて、当時最悪の状況にあった雇用問題を打開する糸口を求めて各地の大学やハローワークをたずねながら、私は日本全国を見て回りました。そしてその中で光明を見出したのが、「農業」だったのです。
素人ながらに調べて見ると、日本の農業は高齢化が進み、農業人口は減少の一途をたどっている。後継者不足も深刻です。しかし片や、第二次・第三次産業では多くの中高年ホワイトカラーが職を失い、学校を卒業しても仕事に就けない多くの若者が存在する-。このミスマッチを解決できれば、農業を中高年や若者の雇用問題を解決するための新たな雇用のフロンティアとすることができるのではないか-。それが発想の原点でした。
その発想を実現するための試みのひとつとして、一昨秋、中高年を対象に「農業インターンプロジェクト2003」を実施しましたが、その第二弾として、昨年は「農業を志すフリーターよ、来たれ」と全国の若者に参加を呼びかけ、「農業インターンプロジェクト2004」を実施。全国130名を超える応募者の中から女性を含む13名の若者を選出し、坂本竜馬の海援隊にちなんで「農援隊」と名づけて秋田県・大潟村での農業研修に送り出しました。
6ヶ月の間、猛暑や台風に見舞われながら、畑の開墾から作物の収穫、販売までを仲間とともに体験した彼らは、実にたくましく成長し、明るく自信に満ちあふれた表情で修了式に参加してくれました。力強く将来への希望を語る彼らの様子を見て、これからは、「雇用創出」に加えて「機会創出」が大切だと、私は実感していました。若者が自らの可能性を広げ、才能、能力を発揮できる「機会」をつくっていくことは、大きな使命のひとつであると私は考えています。
地下農場では、「農援隊」として大潟村の大地で研修を積んだ就農希望の若者3人が、今度は都心のオフィス街で、トマトやサラダ菜、コメ、イチゴやハーブなどを栽培しながら、安全でおいしい農作物を作る新たな形の農業を学びます。あえて太陽光の届かない地下に施設を設けたのは、地方に行かなくても、オフィスに通うのと同じ感覚で先端技術を駆使した農業を体験してもらい、農業への理解と興味を深めてもらえる場を作りたいとの思いからでした。
日本の農業を雇用のフロンティアとして開拓する-。遠大な試みかもしれません。しかし現にアメリカには、農業ビジネスに特化した人材派遣会社も存在します。将来、農業を一般的な職業の選択肢に加えることも、決して夢ではないと私は信じています。
1 花畑/白色発光ダイオード(LED )による花の栽培
赤色・青色・緑色発光ダイオード(LED )による植物栽培
2 ハーブ畑/メタルハライドランプによるハーブ栽培
3 棚田/メタルハライドランプとナトリウムランプによる稲の栽培
4 果菜類耗培/水耕栽培によるトマト栽培
5 野菜畑/野菜の栽培
6 育苗室/21 世紀型の植物栽培 レーザーダイオードによる植物栽培