Title
カウンター

HISTORICAL

前へ

 大隊司令部に伝令が現れた。

 前線部隊が頑強なドイツ軍陣地に阻まれ、前進できなくなったというものだった。長引く戦闘と度々生じた補給物資の欠乏は深刻なものとなりつつあった。

 そこでミドルセックス連隊のMMGチームが増援として派遣されることとなった。

特攻野郎MMGチーム
「俺はリーダー、マウントバッテン。
距離の計算と射撃位置測定の名人。オレのような天才戦略家でなけりゃ、百戦錬磨の強者どものリーダーはつとまらん。」
「俺はブラバム。俺の掃射に敵はみんなイチコロさ。
三脚かついで、ロンドンからベルリンまで、どこへでも行ってみせるぜ」
「おまちどう! 俺様こそインセクト。
虫としては天下一品! 奇人? 変人? だからナニ?!」
「ノースだ。レンジファインダー手の俺を加えて、チームもぐっと盛り上がったね。」
「フランク・マッキンタイア。弾薬手だ。国王陛下でもブン殴ってみせらあ。
でも、早起きだけはカンベンな」
「俺達は、無駄な抵抗を続けるジェリーにあえて挑戦する、頼りになる神出鬼没の!」
「ミドルセックスMMGチーム!」
「今日も、胸のすくような派手な暴れが見ものですよ」

 出撃前に従軍牧師サキエル少佐より、祝福を受けるMMGチームと護衛のゴードンハイランダーズ連隊の兵士たち。なお、少佐自身も、今回の任務に同行することも決まっていた。

 前線近くまで車両によって運搬し、そこから、彼らは商売道具を担ぐと前線で待つ歩兵たちの元へと向かう。前線部隊を支援するための商売道具は重い。しかし、彼らを待つ歩兵たちのために、そのような労苦は気にしてはならない。

 前線へ近付くと彼らは走った。真っ先にレンジファインダー手のノース上等兵が敵の位置を観測する。その指示を受けてマウントバッテンが射撃位置を決めるために方向と距離を測定する。

「ここだ!」

 マウントバッテンの指示に従い、ブラバムたちは機関銃を担いで走る。

 三脚を起き、機関銃が固定され、弾薬が装填された。

 射撃準備は整った。

 機関銃手ブラバムの手に力がこもる。待っていろ。

 だが、マウントバッテンの新たな指示が飛んだ。

「前進! 40メートル!」

 前進して、より効果的な射撃を行うように命令が下る。

 新たな射撃位置で、ついに射撃が開始された。そして、その背後で同行していたサキエル少佐が祝福を与える。

※この物語は偏見に基づいている。
前へ

TOPへ
TOPへ
サイトについて | サイトマップ| LINK | (C)Copyright 2004.THE LEATHERNECK FAN.All rights Reserved.