HISTORICAL

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GTENBA CITY,SIZUOKA Japan.(May 18,2006)-2006年5月13日及び14日、ゴードン・ハイランダーズ及びミドルセックスは静岡県御殿場市において開催されたサバイバルゲーム大会に参加した。

　13日は、朝から雨模様ではあったが、集合は珍しく(道路事情による若干の遅れはあったものの)時間どおりとなった。集合場所から会場に到着する頃には更に雨は激しくなってきていた。

「ジープなら、到達できませんでした」と先日ジープを購入し、今回、投入予定だったジョン・マクレラン一等兵は言った。

　14日、朝になっても雨は降り続けていた。

　主催者側も当日の開催を見合わせようかと思っていたが、天候にもかかわらず会場には次第に人が集まり始めた。 それを迎えるかのように雨は上がり、開催が決まった。

　だが、フィールドには霧が立ちこめている。

「まるでスコットランドのようだ」とミドルセックス連隊第4大隊MMGチーム隊長ブラバム曹長。

「Fall in!!」

　ブラバム曹長の号令と共にゴードン・ハイランダーズは縦隊を作る。

　パイプメジャーのマウントバッテンの吹くバグパイプは今年も参加者からの注目を集めた。かつてイギリスはスコットランドを征服した後、バグパイプを武器であるとして演奏することを禁じたという。

　第2ゲームが始まる頃には、霧も晴れ、僅かながら日も差し始めた。第3ゲームにおいて、ついにヴィッカース湯沸かし器を投入する。重い三脚と湯沸かし器本体は運搬するだけで体力を奪う。指揮官の指示に従い湯沸かし器を設置する間にも容赦なく弾は飛来し、観測手が撃たれ、護衛の小銃手たちも倒れていく。そして、ようやく湯沸かし器を設置したところで全滅した。

軍楽隊
　 昼休みに軍楽隊による演奏が催され、軍楽隊長の逃亡や病欠などにより、規模は縮小されたものの英国国歌ゴッド・セイブ・ザ・キングやアメージング・グレイスなどが演奏された。

礼拝
「ただ、その衣装を身にまとうだけではリネアクトとは言えない」とマウントバッテン。昨年同様、今回も礼拝が行われた。今回、司祭はシェイマス・ピッケンが直前まで逃亡を続けたためにサキエル少佐が務めた。旧約聖書朗読は出エジプト記２２節、処女と寝た場合の対処法だった。

　午後のゲームでは、イギリス軍らしく紅茶を飲む必要があるために、その準備が整えられた。

「牛乳がない」

　参加締め切り直前になって、余計なことに気付いたインセクト伍長の動きが止まる。

「後にしろ」というブラバム曹長の指示にもかかわらず、次の行動に移ることのできないインセクトは牛乳を探し続ける。

　どうにか牛乳の発見はでき、参加もぎりぎりで間にあった。なお、インセクトは、かつて、小岩で集合のところ、何を思ったのか小平へ向かった剛の者でもある。

　次のゲームでは、再び湯沸かし器が投入された。今回は知恵をつけたために前線近くまでジープによって運搬する。

　ゲーム開始後、観測手が最前線へ走り、敵を捜索し、報告、小隊長が設置位置を決めるとチームは三脚を据え、湯沸かし器を乗せた。かつて、イギリス軍の将兵たちはここまでして最前線での紅茶を楽しもうと努力したという。

「40yards advance!」

　指揮官の号令に湯沸かし器チームは三人がかりで湯沸かし器を前方へと前進させる。だが、前線に近付いたことにより、部隊は次々と倒れていく。

　既に退場した者は奮戦する湯沸かし器チームを見て、もう一つの問題-一人で運搬できる重量ではないことに気付いた。

　ゲーム終了前にチームは全滅し、フィールドには操作する者のいなくなった湯沸かし器が取り残された。

「取り扱いは今後の課題でもあります」とブラバム。湯沸かし器の所有者でもある彼は、今回、No.1(機関銃手)を務めた。「本体よりも三脚の方が重い。けれど、今回、運搬にこつをつかんだ」

　ゴードン・ハイランダーズ及びミドルセックスは、湯沸かし器運用の更なる発展を模索している。

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