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HISTORICAL

Ready! Read the Joke!!

Ardennes in August, 1944.
As for what the soldiers of Gordon Highlanders regiment saw?

Story Identification #: 20050508
Photo & Story by Pvt. Angus.

第1部
 1944年6月6日、ゴールド海岸からノルマンディに上陸したゴードンハイランダーズは、攻略目標であるカーンを巡る一ヶ月にも及ぶ死闘を終えた後、その進路を東へと向けた。
 我がイギリス軍の包囲を突破せんとするジェリーを殲滅するべく、我々は出撃準備を整える。

 ダンケルク以来の雪辱を晴らすべく、ノルマンディに上陸した我々の士気は高い。

 何しろ、カエル野郎の助けを求める姿を何年も見ることができた代わりに、風呂に入らない連中の悪臭に悩む日々が続いたのだ。

 ジェリーどもが潜む森へと我々は踏み込んでいく。フランスは、ジェリーどもの土地ではない。

 少しでも早くジェリーどもをフランスから追い出さなくてはならない。ここは我々の土地なのだから。

 案内のために待っていたレジスタンスと落ち合う。最初、カエル特有の横縞のシャツを着ていなかったためにフランス人だと分からなかった。

 カーンのパン屋の息子ピエールは、我々の到着が時間通りではないと言った。

 全く、彼らはなぜパリ標準時など用いているのだ。我々の集合時間は、グリニッジ標準時以外にあり得ないではないか。

 だが、ここで不毛なやりとりをしている訳にもいかない。

 ピエールの案内で、ドイツ軍の警戒が緩い道のりを前進する。

 奇襲のためにバグパイプの音以外を消すよう心がけてゆっくりと前進していく。

 奇襲を成功させるために、バグパイプ以外の音を立ててしまったら、元も子もない。

 しかし、レジスタンスの持っていた情報は古い物だった。ドイツ軍は既にこの地点の守りを固めていたのだ。

 対策を練るためにいったん部隊は停止する。

 Ssgt.ディビット・ブラバムは、斥候を出した。。

 斥候の報告では、ドイツ軍は銃口を我々のいる方角に向け、兵力を集中させ始めていたものの、我々の接近にまだ気付いていないようだ。奇襲をかけ、一気に殲滅するべく体勢を整えようとしたとき、我々は、大変な失態を犯そうとしていることに!!

 そう。午後のお茶の時間だったのである!!

 大至急、お茶の準備を整え、皆に紅茶を支給しなければならない。全く、何より、大切なお茶の時間を忘れるとは、場合によっては軍法会議物の失態である。

 だが、幸いなことに、軍人としての本分を忘れなかったPvt.ジョン・マクレランがお茶の準備を終えていた。

 早速、配給が始まる。

 重要なエネルギー源を前にPvt.フランク・マッキンタイアも喜びを隠せない。

 だが、ここでCpl.ロイ・カニンガムが言った一言に我々は愕然となった。

「お茶請けがない」

 なんと言うことだ! お茶があっても、これでは完璧とはいえない。すぐさま、担当のPvt.マイケル・マクドナルドに確認すると、なんとお茶請けのショートブレッドを彼は前線基地に忘れてきたと言うではないか!

 愕然となった我々の間に動揺が走る。

 どうする? 撤退するべきか?

 戸惑いの中、不意に銃声が鳴り響き、Pvt.キャンベルが倒れた。なんと卑怯きわまりないドイツ軍は、我々がお茶の準備をしている間に、我々の周囲に移動していたのだ。

 全く、我々も嘗められたものだ。我々が攻撃する方向に困らないようにしてくれるとは。

 お茶請けのショートブレッドが無いことに動揺を隠せないまま、我々は戦闘を開始しなくてはならなかった。
 今、我々が手にしているのは、SMLEと、かつて我が国から何も考えずに独立してしまった迷い子たちの土地で生産されたシカゴタイプライターだ。

 この銃は、我が国で生産されたステンガンより僅かに優れている。

 この銃と、かつてジェリーどもを恐れさせたSMLEライフルがあれば、ジェリーなど恐れる必要などない。

 かつて、あの6月6日に上陸し、飛来したジェリーのFw190をバグパイプで撃退したという伝説を作った猛者であるパイプメジャー・マウントバッテンが我々スコットランド人の伝統ある兵器バグパイプにより、ジェリーどもと交戦する。
 我々は、一度はジェリーの拠点を蹂躙したが、やはり、お茶請けの無い衝撃は大きかった。また、我らがパイプメジャーであるヘンリー・マウントバッテンのバグパイプの調べに魅了されたのか、ジェリーどもが大量に集まり始めた。

 我々は、ジェリーを殺しに来たのであって、奴らの耳を喜ばせに来たのではない。

 勝利するのはたやすいが、一端、味方と合流する必要がある、との判断から、我々は群がるジェリーどもを蹴散らし、本隊と合流を果たした。

 しかし、この際、Pvt.アンダーソンを初め、11名を失っていた。

 だが、不幸にも我々を包囲してしまったジェリーどもを蹴散らし、華々しく散っていった彼らの死は無駄ではない。

 我々は、失った仲間たちの死を悼みながら、マクドナルドの忘れたショートブレッドを手に復讐を決意するのだった。

第2部


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