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Wind Talkers-CodeTalkers:ナヴァホ族暗号通信兵-

ブーゲンビルにおけるナヴァホ暗号通信員
ブーゲンビルにて通信を行うヘンリー・ブレーク伍長(左)とジョージ・キーク一等兵(右)
歴史 名誉勲章金メダル授与者
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歴史

グアム。ジョージ・キーク一等兵(左)とジョン・V・グッドラック一等兵ジョージ・キーク一等兵(左)とジョン・V・グッドラック一等兵。グアムにて

 海兵隊ナヴァホコードトーカーズプログラムは、フィリップ・ジョンストンとクレイトン・B・ボーゲル少将(太平洋艦隊方面総監水陸両用軍団司令官)の提案により、1942年9月に作成され、カリフォルニア州キャンプエリオットに本部が置かれました。

 フィリップ・ジョンストンは、宣教師の息子として24年間、ナヴァホ族と暮らした人物でナヴァホ語に堪能であったことから、ナヴァホ語を通信暗号に用いれば、安全性が高まると考えました。

 ナヴァホ語は、文章として存在しない言語であり、ナヴァホ族でなければ完全には理解不能であることに加え、例えば戦車を表す暗号がナヴァホ語で「亀」を意味する言葉を割り当てるなどナヴァホ語を用いた専門の軍事用語を考案するなどの工夫がされていました。

※つまり、ナヴァホ族であっても、組み合わせを知らなければ解読不能なことになります。

 ロサンゼルス地区の4人のナヴァホ族の協力と既にサンディエゴで海軍に従事していた者によって、ジョンストンは1942年2月28日にボーゲル少将とスタッフに彼の理論を証明して見せました。

 海兵隊将校から、渡された伝言をナヴァホ族は暗号に変換し、それを別の場所にいるナヴァホ族に送ると、それを受け取った二人のナヴァホ族は完璧な英語に変換し直しました。

 このデモンストレーションによって、この暗号の有効性が証明されるとボーゲル少将は200名のナヴァホ族を海兵隊に入隊させるように手配をしました(第1期生は29名)。

 司令官の承認が下りると1942年5月から募集が始まり、ナヴァホの訓練生は海兵隊の基礎訓練を終えた後、野戦通信大隊の正式な訓練を受けました。

 最初のキャンプペンドルトンの訓練では、通信の基本と機器の訓練を行い、一期生となった29名のナヴァホ族は、暗号に欠けていた言葉を新たに考案。

 暗号通信兵は、この暗号文を印刷することが禁止されているために、これら全てを暗記しなくてはなりませんでした。

 訓練が完了すると暗号通信兵は、太平洋方面へ送られ、1943年5月には各部隊の指揮官から、その暗号の有効性によって多くの任務が成功に導かれたという賞賛が司令官の下に寄せられるようになります。

 これにより、海兵隊徴募係の事務所がウィンゲート基地に設置され、徴募係がナヴァホ族の居留地へ派遣されます。

 1943年8月までには191名のナヴァホ族が海兵隊に入隊することになりますが、この際、必要とされた人数より多くのナヴァホ族の人々が志願したそうです。
※条件は、ナヴァホ語と英語の両方を使えることでしたが、試験は厳しく、420人以上が志願したものの合格者は僅かでした。

沖縄で鳥居に寄りかかるサミュエル・サンドバル一等兵。沖縄で鳥居に寄りかかるサミュエル・サンドバル一等兵

 彼らは各前線へと送られ、その中の一人は、1945年2月23日に下記の送信を行っています。

D-ah a-kha:Ashdla awoh cha Ashi-hi BIn-keh-he,Bi-tsan-dehn:Ah-jad A-woh n-kin n-kin tseedii Dzeh Nakia,taa Has-clish-nih.
Besh-legai-a-la-ic Cha Jeha Dibeh moasi tse-gah gah tkin ah-nah ah-losz klesh Ah-jah Nakia gah tse-nill weh-hes dibeh dzeh be Shi-da Klesh chou ah-jad be-la-sana ah-tad do ye-dzeh-al-tsisi-gi Tsin-tliti a-kha no-da-ih a-chin d-ah Dibeh dzeh bi-so-din ne-zhoni wol-la-chee ah-di neeznaa taa ashdla be-la-sana na-as-tso-si.
第5海兵師団長へ
第3小隊E中隊LT228より
H.G.シュリアー中尉のE中隊は、午前10:35にアメリカ国旗を掲揚し、摺鉢山の安全を確保した。

 この暗号は、朝鮮戦争でも用いられ、結局、破られることの無いまま新しい暗号技術の発展とともに廃止されます。

 暗号通信兵として活躍したナヴァホ族の何人かは、その後も軍に残りましたが、退役した者も残った者も決して、この暗号のことは語りませんでした。

 1969年には機密事項からも外されますが、結局、ナヴァホ族の功績は知られることなく歴史に埋もれていきます。
※なお、その存在は1954年の海兵隊戦史「IWO JIMA」にて記載があるので、その存在自体が秘匿されていたわけではありません。

 しかし、ジェフ・ビンガマン上院議員の発案によって、第1期生29名のナヴァホ族に、第2次世界大戦で見せた功績を讃えるための叙勲が決定し、2001年7月26日に第1期生29名、第2期生以降の者に対し、銀賞が授与されています。

「過去の様々な経緯にもかかわらず、彼ら、ネイティブアメリカンはアメリカのために勇敢に戦ってくれた」
ジョージ・W・ブッシュ大統領:2001年7月26日、名誉勲章金メダル授与式にて

「あなた方の行いと犠牲が私たち全ての自由を守った」
キャシー・トーマス准将:2001年11月24日、名誉勲章銀メダル授与式

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名誉勲章金メダル(第1期生29名)

  • チャーリー・ビガイ
  • ロイ・ビガイ
  • サムエル・ビガイ
  • ジョン・ベナリー
  • ウィルシー・ビットシー
  • コージーズ・ブラウン
  • ジョン・ブラウン Jr.
  • ジョン・チー
  • ベン・クリーブランド
  • ユージン・クロフォード
  • デビッド・カーリー
  • ロウウェル・ダモン
  • ジョージ・デニソン
  • ジェームズ・ディクソン
  • カール・ゴーマン
  • オスカー・イルトーマ
  • アレン・ジューン
  • アルフレッド・レオナルド
  • ジョニー・マニュエリト
  • ウィリアム・マッカビー
  • チェスター・ネズ
  • ジャック・ネズ
  • ロイド・オリバー
  • ジョー・パルマー
  • フランク・ピート
  • ネルソン・トンプソン
  • ハリー・ツシー
  • ジョン・ウィリー
  • ウィリアム・ヤジー
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参考

The Naval Historical Center


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